休日の朝
ふぅわりとした意識のなか
あともぅ少しだけ

お布団にすがり付く

そんなとき
君の夢が見たくって
心がキュウンと鳴くんです

耳元で意地悪な言葉
囁いて
優しく後 ....
 W.K.第五回。もう、粛々といきます。もう。牛。今回は趣向を変えて、サックスプレイヤーのポール・デスモンドについて語ります。といっても、そんなにJAZZに詳しくわけではありません。ブルー・ノート、何 .... 夜中になれば静寂の火が灯る
何もかもが去っていき
あるものが忘れられる
時計の規則正しい針の音が響き
時折救急車のサイレン音が割り込んで
誰かを連れ去っていくのだが
私の背中を刺すものに出 ....
わたしが うたえるのは
あなたが ここでねむっていてくれるから
その細くあたたかい寝息が
わたしの血を走らせて
うたいたい
うたいたい
気持ちにさせてくれている

東京のはずれ
今日 ....
空回りする日々
孤独に怯える日々

現実と理想のギャップ
世界に入り込めずに
また殻に閉じこもって
駄目なやつだと自分責めて

悲劇のヒロイン気取って
自分を否定するのは
もうやめ ....
ちいさい秋見つけたの輪唱は
町の裏路地を通り抜け
いつしか夕日ばかりの
河原の土手へと
手をつないで駆けてゆく
そんな幼い日の幻影が
電信柱の後ろから
にっこりと顔をのぞかせ
むかし聞 ....
きょう
きみがうまれたひに
たどりつきました
ふたりでいっしょに
そのいみをすこしかみしめたい

いきかたは
ひどくつたなくて
そのすえに
きみにであったような
きがした

 ....
夕暮れには不思議な魔力があって
どういうわけかふいに門が開かれて
僕の王国に淋しい旅人を連れて来るんだ

旅人はしばらくは荘厳な夕日に見惚れているが
我に返ると皆決まって故郷に帰りたがる
 ....
ぼくには反抗期がなかった

反抗する対象がいなかっただけかも知れない

童貞で女の子にも興味がなかった

ビートルズやオフコース

中島みゆきやYMO

それと流行っている洋楽をひ ....
姿だけじゃ
見えない

顔だけじゃ
わからない

内在する魂

スーツをパリッと
着こなしている男は
堂々としていて
怖いものなど
ないかに見えるのに

内には淋しさの
 ....
走るトリル
軽快な鍵盤の連打を聴くうちに
視界が開けて広大な一本の道が現れる
どこまでも追いかけてくるスケール
トップスピードの旋律に
併走したくて意識を集中させる
Gコードを ....
明け方
碇は頼りなく
右奥の石臼が
歯軋りのように現実を粉砕する
わたしは急須の中で
丁寧に開かれているようにみえて
何層もただれていて
歯をくいしばって

  《七歳のF》
   ....
名前が流れる
片方の羽がない蜂や
スナック菓子の袋と一緒に
名前が流れる

あんたに呼んで欲しかった
あたしの名前
あんなに呼んで欲しかった
あたしの名前

藍色の夜に
ようやく ....
もうずいぶんあの頃から日が経って

今みたいな自分本来の姿で生活するのにも

慣れてきたというのに


このまま放っておいてくれれば

いつか自業自得でひどく終わらせれると

 ....
どうして
そんな簡単なことが
できないの?

と君は泣く


どうして
できないんだろう?

と私はおもう




相手を思いやって
言葉を選ぶ


口にする前に ....
{画像=110831002002.jpg}


夜の
瑠璃色の涼気に
夏は
フゥとため息をつき
頬杖をついて
浅い眠りを眠る
薄青い羽虫は
闇の中を飛翔するであろう
夏の夜に
 ....
マイナスのこころは 似たような レベェルのマイナスの心を
呼ぶのかな
そんな はずはない
マイナスのこころは 似たような レベェルのプラスの心を
呼びたがるはず

あの晴 ....
札付きのポスト。
語れない物陰に隠れて遊ぶ夜。

コマ送りカラクリ人形の
差し入れを飲み込んで
心なしか
夜が明るくなった。

思い付きで
錆びにくい鉄のことは
錆びない鉄と呼ぶこ ....
いつの間にか
消えていた


もうずっと
言葉を失くしていた


大事なものが
人ごみにのまれていた


ぎこちない優しさが
哀しみになった





そ ....
(猫)
  おれが歩き始めた港町
 鴎が去って、鴉だけがうようよいる
 古臭い歌しか唄わない詩人たちが
 古臭いことこそ正しいことだと
 言わんばかりにおれたちの居場所で寛いでいやがる。
 ....
紫のタツノオトシゴのような銀河と
青色の古代貝のような銀河が
衝突しているという新聞写真

深淵の黒い場所の
手の届かないドラマ
何百万年か後には一つに溶け合うという

地球が属する銀 ....
焼かれていく存在しなかったいくつもの文字と文字の間に幼い泣き声がきこえる
遠くから迫ってくる争いの騒音と
でたらめな正義と、ぬかりない計画と、冷めた目線と、緩んだ声と、
手放さなければならなかっ ....
濡れる針葉樹林
 ひいて、ひいて、
  灰色の空にサラ砂を流して
 よせて、よせて、
濡れた針葉樹林
 すべる、すべる、
  
  シュラリモン・キン
 シュラリモン・キン
キン・リ ....
お好み焼き、したいと思った。んで、さっそく朝から買物にゆくと、ジャスコもライフもイズミヤも近商もどこもみんな群馬産のキャベツだった。わざわざ手間と時間をかけて西日本の肉や野菜を関東方面へ出荷し、その後 .... 資長道灌
苦戦覚悟の
江古田の地
豊島一族との争いで
扇谷の上杉の
暗愚殿を支えながら
手薄な手勢で奮戦し
地の利時無く敗色濃厚
兵と逸(はぐ)れた資長が
巡り会えた黒猫一匹
尻尾 ....
走る子の背中に笑ってふと真顔 きっと見ていたわたしの{ルビ両親=おや}も
{引用=

育ててもらう子供の頃は、親に不満を持つこともあった。

いま、自分の子供を育てながら、思い出す。
 ....
人と人が出会うように
男と女が出会うように
心と心が
出会い
お互いに触れて
重なり
子供が生まれた
彼らはその子を心と名づけた

生まれたとき心は水のようで
差し込む光は透過しな ....
あの温度のなかで

溶け合いたい

すなおな声出したい

それを聞き合いたい

溶け合いたい

あの温度のなかで


指が触れると濡れている

質問に頷かせて愛おしむ
 ....
誘導された庭園で、不意の深呼吸。
どういうわけか
頂いた気分になれずにいた。

吐き出そうとすればするほど
それだけ加算されていってしまう。

吸い込み口としての宿命を捨てるための知恵が ....
慈愛に満ちた器の中で
小さな生命が動いている
朝陽浴びる日を
抱いてくれる愛の手を 求め
器の中で静かに開かれる日を待っている

慈愛に満ちた器の中で
小さな生命は逃げ回っていた
己を ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_- こころゆ ...自由詩211-9-3
W.K.第五回「ポール・デスモンド『ファースト・プレイス・ア ...- たもつ散文(批評 ...1*11-9-3
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Glitter- 洞野いち ...自由詩911-9-2
かごめかごめ- マチムラ自由詩7*11-9-2
りょう/うまれたひ- かんな自由詩21*11-9-2
夕暮れ王国- 未有花自由詩23*11-9-2
あとであなたを知るまでは- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-1
内と外- 森の猫自由詩6*11-9-1
ジャズ・ピアノ- 渡 ひろ ...自由詩18*11-9-1
浮音- 伊月りさ自由詩711-9-1
通行人_A- blue自由詩711-9-1
耳鳴り- mac自由詩111-9-1
過ち- 佐和自由詩411-8-31
夏の夜に- beebee自由詩17*11-8-31
わたしが_わたしで_あるために- るるりら自由詩22*11-8-31
然れど平坦な夜- yuugao自由詩4*11-8-30
幸福論- COCO自由詩211-8-30
野良猫その4- ……とあ ...自由詩611-8-30
VV340北_VV340南_銀河- 砂木自由詩6*11-8-30
無題- 遠藤杏自由詩2*11-8-30
雨乞い- 伊月りさ自由詩4*11-8-29
鏡の中にある如く- atsuchan69散文(批評 ...9*11-8-29
猫地蔵縁起- ……とあ ...自由詩8*11-8-29
きみの背中に- 逢坂桜短歌211-8-29
- rabbitfighte ...自由詩511-8-29
あの温度のなかで- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-28
ニューエイジ- yuugao自由詩3*11-8-28
慈愛の器- 洞野いち ...自由詩411-8-28

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