いっそこのまま
身体ごと
海の果てまで

落ちゆく夕日
きらめく波に
目を細め
静かに
銀の砂浜
立ちつくす

心だけ奪われた
もうすでに消えそうな私は

水平線の向こう
 ....
青空に向かうクレーンが指し示す方向に
ハンドルを切りながら
その造形の美しさに目を奪われる

一瞬

アクセルを踏み込むと滑らかに
あまりにも滑らかに加速していく車
陸橋の上り坂をカタ ....
青い鳥は家にいた
ないものねだりで
外を探したが
友達の話を聞くと

これほど楽な生活はない
これほど楽しい生活はない
これほど美味いご飯はない
これほど誉められる仕事はない

味 ....
1.“僕たちは物語を作るためにこの星にやってきた(独白)”

誰もが星の子供なんだって
誰が言ったか
もう忘れてしまった
何しろ
この街には夜なんてないし
したがって星な ....
そっとくちづけるかのように
首筋に立てた牙が血液を辿ってゆく
やさしいじかん
一度だけ閉じられたガゼルの眼は
空を仰いでいたけれど
若草は映らなかったに違いない
荒野の果てにいる動物は
 ....
ぼくを好きでいることをやめた

きみを許す

旅びとだから

きみを許す

たましいは一人でしか抱けない

ぼくを許す

旅びとだから

ぼくを許す

唇できみのからだ ....
しずけさって つめたいいろ

… ひんやりしたおと

ぽつんとたった まっすぐみた

なんにもない




ゆるやかな こどうだけが

… ひびいてきえて ....
僕はなにをするだろう

大きな自然のなかで


いまの悩みをすべてちいさくして

僕はなにをするだろう。


愛したい 愛されたい
抱きしめたい 抱きしめられたい
生きたい  ....
子供の頃のように
過去も未来も関係なく
無邪気に笑う事ができたなら



きっと君に
好きだって
伝える事ができたのに



君の桜色のその泪
はらはらと散る前に
はら   ほろ り

はらり  ほろり

宵闇を淡い 焔で燃やす
桜花 澄む

幽玄 現前と古木から湧き立ち

しとやかな肌 剥がれるように

はら  ほろり はらり ほろり   ....
わたしのウルフが遠吠えをしている
その青い瞳で遠く月を射ってしまえ
群青すべてはオマエのもの

気高き闇の王者よ
森の奥深く老木が生い茂る彼方から
瞬時におまえの気配を感じるとき
わたし ....
この気持ちを
どうやって伝えればいい、
好きになってしまった心が悩む
桜吹雪に風に乗って
どうか思いが伝わればいいのに

いくら祈っても祈っても
叶わない思いは一体どこで
消し去ればい ....
淡い色のアスファルト
履き慣れないローファーがなく
緩やかにのびる桜のトンネル
出口は海へと繋がる

祖母は言っていた
この町は桜が多い、と
まるで桜の中に町があるようだ、と

寝ぼ ....
緑色の体をした
体格のいいおとこのこが
通天閣のまんまえで
しんでしまった

からすは
そう、とだけ頷いて
仕事場である住宅街に
早々に飛んでいってしまった

鋭い瞳は
 ....
 一

真夏の昼下がり。
海へと向かう埠頭をめざして
ただ、闇雲に走るのは
未知のウイルスに侵された
一匹の狂犬。

ザー、ザーと耳の奥で
鳴りつづける不気味な雑音。
熱を帯びた鼻 ....
「On your mark」

隠しておいた二枚目の舌も きみに引っこ抜かれちゃったから
だから
寡黙なランナーに なれるよやっと
沿道の声援に もう お調子者の返事はしない できない
整 ....
うねっても
まっすぐ
ひねくれても
まっすぐ
うっすらでも
まっすぐ
とぎれても
まっすぐ
まじわっても
へいこうでも
からまっても
それは、まっすぐ
仕事から帰り 
洗面台でうがいをする 

ぶく ぶく ぺぇ
ぶく ぶく ぺぇ

まっしろな洗面台の
お湯と水のつまみは 
少し飛び出た両目で 
真中のましろい底に
丸い口を空けたま ....
降り散る花びらに
かさなる喪失の想い
追われるように生きて
空がみえない

降りそそぐ光に
かさなる明日への想い
叫びをこらえるように生きて
今日がみえない

そして
かけがいの ....
 
 
 
 
 
 
待ち合わせの丘
日だまり色のカーテン
この窓辺で
私は、煌めきながら
そよ風に
なるのだと思う
 
そして
空白にも似た
意識の海で、泳ぐ
その ....
男と出会って記念日が生まれて

男と別れて記念日が無くなって

貼って 剥がされて

シールのように


私に残ったのは

自分の誕生日が刻まれた刺青だけ

誰かの誕生日を
 ....
穏やかな日々というものがある

一日一日に
棘があり沼地があるのは
ほんとうは知っている
ひとびとは
うまく避けながら果実を探して
今日の美食を味わう

それでも僕は
虹の掛か ....
 零れ落ちた想いが過ちのシミを残す
 責める人ばかりで
 生きていく資格が奪われていくようだ
  
 人はそんなに強くない
 独りで生きていくにはこの社会は冷た過ぎて
 いつか心は凍死 ....
好物のベーコンチーズサンドに
下がる目尻
垂れたお腹

脆いんだろうか?

珈琲を啜っては新聞を捲る
秀でた額
背広を羽織り玄関から飛びだしていった
7年目の朝

いや、硬いかも ....
夜風がゆるく吹いていた

さくらが銀河のようだった

カップルが一組

川向こうのベンチに座っていた

僕たちはすこし道に迷ったようだ

たまに肘があたる

あてどない人生が
 ....
しずかな時間に光がうまれた
わたしの心に映り形作られるもの
それは木もれ陽 それはうた
あたたかな陽だまりの中で
わたしを見つめるあなたの瞳
どこか遠いその瞳


あなたの眼差しに海が ....
灯りは星のひとつひとつ
身動ぎしない風景の
その一個となって
孤独と添うには
十分な夜である

静まり返る街角の
路地の向こうから
細く聞える口笛は
独りの耳にも届いて
胸をふるわ ....
             08/04/01




高速道路の下にも
桜が満開
できるだけ遊ばなくては
どこでもごはんは
売り切れるから
三時のおやつは
ゴム消しがいい
 ....
口許から思わずこぼれそうになった思い出を飲み込む
誰も拾ってくれないから
こぼれてしまったらいなくなってしまうような気がして
いなくなってしまうような気がして
あわてて飲み込んだら
なん ....
月曜日
地面に並べられた各種弾頭のことを考える
打ち上げられたスペースシャトルの存在を信じながら
リリシストたちの高い志をリスペクトし
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような空気の中を  ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
潮騒- こゆり自由詩11*08-4-6
青空とクレーン- kauz ...自由詩5*08-4-6
一人だけのバス- ペポパン ...自由詩5*08-4-6
祈りは星に- Utakata自由詩208-4-6
チーター- 士狼(銀)自由詩4*08-4-6
旅びとだからきみを許す- 吉岡ペペ ...自由詩1608-4-6
さくら- caleha自由詩608-4-6
宿り木に腰掛けて- 短角牛自由詩208-4-6
桜散る- Honesty自由詩6*08-4-5
はら__ほろ__ひらり__ほろり_- アハウ自由詩5*08-4-5
ウルフ- 西日 茜自由詩13*08-4-5
桜色- AKiHiCo自由詩308-4-5
桜の町- 緋月 衣 ...自由詩14*08-4-5
リクルートスーツ- ゆるこ自由詩308-4-5
はじまりの四月、成就された八月。_☆- atsuchan69自由詩8*08-4-5
スターターピストル- 餅月兎自由詩408-4-5
とても、ながい- ここ自由詩608-4-5
洗面台の顔_- 服部 剛自由詩6*08-4-4
呼びかけるもの- Etuj ...自由詩308-4-4
忘れていくための、- 山中 烏 ...自由詩7*08-4-4
シール- sekka自由詩4*08-4-3
陽光- 乱太郎自由詩26*08-4-3
- 山崎 風 ...自由詩308-4-3
妻の期限- ましろ自由詩6*08-4-3
銀河- 吉岡ペペ ...自由詩2208-4-3
しずかな時間- 石瀬琳々自由詩9*08-4-3
風の人- LEO自由詩6*08-4-3
さくら祭り- あおば自由詩5*08-4-3
「こんな日はくまちゃんに会いたいのに。」- rabbitfighte ...自由詩10*08-4-3
チベットに自由を!!- モリマサ ...自由詩1108-4-2

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