たとえばいつか
時計の針が十五時を指したら
南向きの窓辺に腰をおろし
熱いミントティーを飲む
白壁とコバルトブルーのきらめく
シティ・ブ・サイドのカフェにいるように
乾いた風が吹いたら
 ....
写真にない記憶の中で
四つ葉のクローバーというものを
探し当てた
四つという概念に覚えがあり
クローバーというものをすでに知っていた
だからこれが
初めての記憶ではなかったのだろうが
初 ....
夜は泣いている
あの星の輝きは涙の輝き
青い瞳の奥底からあふれて来る
真珠のような涙の輝き
あちらこちらで涙を浮かべた
悲しい少女の星よ
なぜに夜に泣くのか
この静けさの中で息を殺して
 ....
ある人は
上手にすくったものを
目を細めて ごくごく

ある人は
上手にすくったものを
パンにつけて ぱくぱく

ある人は
上手にすくったものを
塗りたくって べたべた

未だ ....
批評には苦手意識を感じてしまうけど、書けるようになりたい。
重い腰を上げるには自分の好きなものと関連させてしまおう。
と思ったのですが、余計悩んでしまいました。
犬の詩は犬好きから冷静な判断を奪 ....
 人の心の動きというものは不可思議だ。大抵の場合、人は首尾一貫して考えているのではない。ぼんやりとほとんど何も考えていないこともあれば、何かについて一途に思いを巡らそうとしても、眼に映るもの、耳に聞こ ....  しお きかせてくれ
 なみのまにまに
 うまれた
 しろい
 あわつぶのようなしお

 なつのうみからあがって
 かわいてゆくくろいはだに
 いくつも結晶するしお


 しお  ....
たとえば
履き潰し
捨てるつもりだったスニーカーを
いまだに車へ立てかけている
何度も体温を通わせた
足に馴染みきった身体を

物を
肉体を
引きずって

これは道具なんだと
 ....
誰もいない
静かな夜道を
ひとり
歩いている

当てもなく
ただ
歩いている


昼間は
大勢の客で
にぎわう
商店街も

車が
行き交う
オフィス街も

夜にな ....
 食い違う夢 −『私たちの欠落(夏の日の)』藤丘 我流読解−


 批評祭に寄せて、ふたつの文章を書く構想でいた。ひとつは、フォーラムの
外で書かれたものについて、もうひとつはここに書かれたも ....
潮風が防風林の松を
まだか、まだか、とたたいて
浜辺で手招きする海が
防波堤でばらまいています
ひとりでくる浜辺が
こんなに広いとは知りませんでした

小さい岩のあるところ目指して
真 ....
そろそろかなと思い始める十月の終わり
会社が休みの日には 生家の林檎畑へ行く
林檎の収穫は九月から始まっているが
十一月にもなれば 雪が降り始めるので
積もって身動きがとれなくなる ....
鳥かごに迷い込んできた蒼い薄翅に、
向こうの空が透けて見え、少女は息を呑んで手を伸ばした

まるで、天鵞絨かオーロラのように煌く翅が、小さく羽ばたいて

鳥の児らの鼓動を早めさせる

加 ....
寒い夜が
自動車の窓を
白く塗り固めた

凍える座席に
うずくまって
眠る冥王星

冷え切った恋が
空調の隙間から漏れ
助手席に当たる

疲れ切ったエンジンが
怨恨に二度空回 ....
2月になるとチョコレート買いづらいからさ
いまのうちに大量に買い溜めておくんだ

ミルクチョコもビターなやつも欲しくなるかもしれないし
抹茶や苺 クリスピータイプも とりあえず買っておこう
 ....
人間の作る直線や曲線は
そのものがかたどる影よりも少しだけ歪んで見える

美しいままでとどまって居たいと望む心が
その指にデジタルカメラのシャッターを切らせる

あまりにも、ありのままの、 ....
かじかむ理由は
雪ではないね

それは
雪のなかでこそ
探せるものだけれど

雪そのものは
寝ているだけだね



 てぶくろは
 つかのまの嘘だと思う

 夢だとか ....
 考え事が一人歩きして
 寒空の下 僕は震えている
 
 耳にこだまする罵声
 退いては返す波のような苦痛に戸惑うばかり
 
 僕は弱い
 限りなく弱い
 
 たまらなくて叫べた ....
{引用=体温の変化って
すごいね


+



うるんだ夕刻の
スプリンクラーからは


しずまないでいる陽が
不遜で
わたしたちは
落日みたいなことばで喋る

 ....
あなたと
一緒に
どんな時も
励ましあいながら
生きて行きたいね

あなたと
一緒に
お互いに
認め合いながら
人生を共に
できたらいいね

あなたと
一緒に
心と心が
 ....
 暗い部屋
 止まらぬ思考
 眠れぬ夜

 どうにも本能のみに生きている人が多いな
 僕は突きつけられたベクトルを
 どう処理すればいいのか 分からずに
 途方に暮れている

 時間 ....
  「オルガン」

オレンジみたいな涙を流すから
いつも泣かされてばかりいた
優しいね
キミは唇を頬に寄せて
流れる柑橘涙を上手に受け止める

夏の子供用プールはレモンの匂いがするね
 ....
あなたに伝えたくて
今日も綴ります
夜の静寂に
零れる想いを

あなたを想うから
今日も開きます
昼間閉まっておいた
わたしのこころを

あなたにそばにいてほしいから
今日も ....
     一

 細かな枝をつたう幽かな震え
 桧皮色の樹皮を湿らせ
 梢を這う、自動律たる水の脈動 )))
 沁みゆく荒地の渇きへ
  一滴、
 地球システムを孕んだ涙のかたち

 ....
批評祭開催、というのを読んで
「いいな、」と思った。
でも自分には知識も理論もない。
語るべき言葉を持たない。
第一批評したいものがない。

辞書によると

「「批評」は良い点も悪い点 ....
冬木立、腕の隙間を
北西の風が吹きぬける二月
硝子を隔て、
わたしは陽射しを貪る


両の手を
時折、虹色に光る猫の背毛に沿わせ
体温を求めながら
かなしみを忘れるわたし

セー ....
おととい日はあちらから昇りました
きのう日はあちらから昇りました
きょう日はあちらから昇りました
きっと
あしたもあちらから朝は訪れるでしょう

この銀杏の葉は枯れ落ちました
 ....
テキトーな敵と戦っているので小指は常に滴っている。


ふて寝してる布団の中のオトンの額のフォトンよ永遠に!。



如何なものなのかしらね異化なものなの ....
探していた
おだやかな光を
逢いたかった
カンヴァスを破って

手を、そっと
輪郭のない夜だから
影もなくて
震えを数えていないと
ここがサヨナラになる気がした

風の硝子越しに ....
 いつかのふゆのはじまりの日
 一人 漂うような面持ちの彼女は
 白く塗られた、どこでもない場所に立ち
 満月の空が落ちるのを、待っていた。
      (雪が、
      (降っていたか ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たとえばいつか- 石瀬琳々自由詩7*08-1-29
未詩/独白/告白- 佐々木妖 ...自由詩5*08-1-29
夜は泣いている- 未有花自由詩8*08-1-29
黒糖とプリン- FUBAR自由詩9*08-1-29
批評祭参加作品■犬の登場する詩- 木葉 揺散文(批評 ...9*08-1-29
批評祭参加作品■回り道、つぶやく。_——五十嵐倫子『空に咲く ...- 岡部淳太 ...散文(批評 ...3*08-1-28
- 水町綜助自由詩8*08-1-28
七年- 佐々木妖 ...自由詩9*08-1-28
静かな夜道- 妖刀紅桜自由詩2*08-1-28
批評祭参加作品■食い違う夢_−『私たちの欠落(夏の日の)』藤 ...- 大村 浩 ...散文(批評 ...8*08-1-28
夏泊海岸- たりぽん ...自由詩4*08-1-28
心が行く- 砂木自由詩8*08-1-27
翅に焦がれる鳥児らは- musi自由詩1*08-1-27
宙車- 木屋 亞 ...自由詩1*08-1-27
2月14日、煮干しの日- 北大路京 ...自由詩13*08-1-27
海面上昇2- rabbitfighte ...自由詩308-1-27
白い冬- 千波 一 ...自由詩10*08-1-27
草花のように- 山崎 風 ...自由詩2*08-1-27
平熱- 簑田伶子自由詩14*08-1-26
あなたと一緒に- 妖刀紅桜自由詩2*08-1-26
ちょっと_寝られない- 山崎 風 ...自由詩208-1-26
彼等のためのソナタ(香りつき)- 千月 話 ...自由詩7*08-1-26
今夜も- 乱太郎自由詩14*08-1-25
炭素循環_☆- atsuchan69自由詩13*08-1-25
批評祭参加作品「批評によせて」- 風音散文(批評 ...4*08-1-25
冬の彼方に進路をとれ- 銀猫自由詩14*08-1-25
きっと- 川口 掌自由詩8*08-1-25
「_特に意味もないのに何でこーんなに阿呆なんやろかと小考察。 ...- PULL.短歌1*08-1-25
雪彩画- Rin K自由詩30*08-1-24
「ライン」- 灯和自由詩7*08-1-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597