きれいな若者たちが
無惨な船首に触れるとき
潮騒は
永遠の座を退こうとする
これまでもこれからも
財宝は
何一つ約束を交わさない
けれどもそれは
語り継がれず
求めるこころの ....
語らう小鳥の 囁きも
野を渡り疲れた 風の旅行着も
みんなみんな小綺麗に 仕舞い込まれています
雨の衣服のポケットに
消えた森、そのものが すっかりと
畳み込まれているのです
だから ....
{引用=※できれば声にだして、詠んでみてください}
迷い人よ
汝
振り向くことなかれ
夜空の道路状況はいつだって
盆暮れ並みの渋滞中で
高速通信は歩いている人に追い越されていく始末
こんな感じじゃ
にっちもさっちもどうにも
はかばかしくないのは見え見えで
さっきまで ....
海に臨み
未来を望めば
思うままの想像が創造される
時を計るものはなく
場を治めるものもない
夜が明けるとともに
心の扉も開き
自分自身が解放され
痛んだ心は快方へと向かう
....
ゅぽ。
ぽぎぎほぎぎ、
はぎぎぃいげげぽここ、
ぉぱぱちゃぱぱぱ、
ほぎゅ。
ぅゆゆゆゆんゆんゆん。
んゆぅんゆぅうちゅーぅゆ。
んちゅうちゅうーゅ。
....
真夜中の風呂場で
魔法が解けて
僕は泣く
いつかの涙が帰ってくる
骨ばった身体を
折りたたんで
声を漏らさず
溶けてしまう
曖昧な夜に
曖昧な君の存在に
僕は君の少 ....
冷蔵庫から ほろ苦い
コーヒーゼリーを取り出した
冷風吹きすさぶ 一番上の段
甘いフレッシュの上で
体育座りしている
君を見つけたのは
午後3時
ああ、寂しかったんだね
今日は ....
白い鳩
{ルビ貴女=あなた}の首のしなやかさ
円柱を飾る髪の毛が 池のほとりで、
緑の{ルビ水面=みなも}に 映えては、揺れる
くろぐろと
おまえの胸を 見せびらかせる
....
ゆらり金魚
ふわふわ踊る朱色の帯
髪結い上げた女の子の
すくい網から
グルリと
あわてて
飛び出していく
金魚
しなやかに
泳いで
見えないゴールを
いくつも越えて
金 ....
強欲と言う実体の残酷さに 涙を流した
強さの裏の 頼りなさに 地面が揺れた
才能と言う言葉に 胡散臭さを見出しすぎた
かたくなに 肩を張って
小さな宝石のような 言葉を 聞き ....
はじめては、アニメだった。
サザエさんのお父さん、波平さんの趣味が、たしか盆栽だった。
おじさんやおじいさんの趣味なのか、と思った。
しばらくして、嫌いになった。
入れ物の中、人間の手で、 ....
よーい どん
合図のピストルを撃てば
電柱が走りはじめる
電線にとまっていた
鳩の群が一斉に
バカボンの口のような
夏の空に
飛び立ってゆく
これで いいの か
ざわわ
....
水が割れるのです
いま
指先の銀の引き潮に
水が
割れるのです
うなじを笑い去るものには
薄氷の影の匂い
たちこめてゆきます
たちこめてゆくの
です
紫色の ....
詩は語らずに歌えって
俺の先生が言った
先生って誰だ
そう訊くから
雀だって言ってやったよ
スズメ?
雀だ 雀だ 雀の学校の先生だ
俺はそう言うしかなかったぜ
だって、その通りだも ....
月明かりだけで暗い森を分け入って
辿りついた小さな泉
濁りのない水は鏡の様に
僕の顔を優しく映す
清らかな水は月光を反射して
柔らかくきらきらと煌めく
光の中から小さく愛らしい妖精 ....
ばっさり斬り落とした短い髪に
唖然とたたずむ
(なんか、めんどくさくって
照れたように君が笑う
右の頬を隠して
僕の知らない君の夏
正しい折れ曲がり方なんて
よく分からないけどさ
....
光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えな ....
あの子とあの人と君にも
いつも愛情をと思っているの
いつでも と
カーテンがなびいてる
ひらりと透けて
浅い陰影がなみなみ
机のペンを転がして
思いのままに
生まれたてを放 ....
白いかがやき!
光のなかで 男は
悲しみに暮れる。
薔薇はまっすぐに
男へ 伸びる。
救いの手!
その茎には棘がある、
まるで女の指のよう。
天空に 咲き誇る ....
これはもの、
こわれものだから。
とっても大切にして、
こわさないで。
生きてないの、
これはものなの。
こわれてしまうと、
もう駄目。
こわれ ....
人には理解しがたい言葉で叫んだ。
僕は此処にいると、言わば俺語で。
mine Language.
oresama Language.
ただ、自分だけが世界の中心と信じた。
電波に乗せて歌 ....
探しものは
なんですか?
もしかしたら
「あの時追っていた夢」
ですか?
あ〜〜〜
残念っ
それならばもう
消費期限が過ぎて
腐ってるみたいです
もし・・
あきらめる事が ....
祈りを土に捧げましょう
記憶は
ひと知れず育ってゆきますから
たくさんの道で迷えるように
そのぶんしっかり
戻れるように
空を翔ける翼のない者たちは
すべての責任を
空に負 ....
その者はすべてを悲しくひきよせるという
そして誰も味わえない果実を実らせている
たったひとり)
わたしは{ルビ縁=ふち}の無い波紋であり
行くあてのない
昨日が
おいでおいで
と手招 ....
人が創る地獄絵は
恐怖と醜さが鮮明で
人が想う天国は
幸福と美しさが不透明
人の批判は瞬時に知れ渡り
功績はすぐに消えてゆく
否定することはたやすい
ひとたび否定の沼に溺れれば
....
先生。
あなたの顔を 今頃になって心底懐かしく思う
先生。
あの頃、絶対死んでもなりたくなかったあなたの肩書きを
僕も今、背負ってるんだ。それも自分から望んで。
先生。
そのことを ....
風がふいた
ふうわり さあ さあ
草がゆれた
君をみつけた
「なにしてるの?」って聞かれたらなんて言おう
風はまだ ふいていて
さあ さあ さあ
僕 ....
透明な筆箱につめた夢は
いつも僕のポケットに入っていた
どこへでも持って行ったし
どこででも開く事が出来た
だのにいつの間に
筆箱を使わない年齢になったんだろう
気が付くと筆箱はどこに ....
失われた街が視界のなかを流れる。
忘れられた廃屋に寄り添う墓標の上で、
目覚めた透明な空が、
真昼の星座をたずさえて、
立ち上がる高踏な鳥瞰図に、赤い海辺をうち揚げる。
繰り返し、磨きあ ....
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