昼の太陽が
無神経に通り過ぎる
カーテンの隙間
シーツの影
あなたと遊んだ
思い出ばかり


どんなに柔らかな風が吹いたって
どんなに素晴らしい歌を聞いたって
何もない
情けない ....
 

水槽の底を覗くと
ハイビスカスのペディキュアを塗ったあたしの爪先に
鱗がはえてゆくの

水の中なら自由に飛べるでしょう
水の中なら


退化する肺に
後悔などしていな ....
つのる程に薫る
零れるばかりの

想いを


薄紫の言伝と束ねて


静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような



只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは




枝垂 ....
膝に水が溜まって、それは病気らしかった。

水溜まりは風が吹けば川なのに
穴を開ける その すすめ
だから天井から水滴が落ちてくるのだな この商店は

限りなく0に近い1になって勘定の対象 ....
浴槽で
あかい金魚が泳いでる
と思ったら、
自分のちでした。

ハローハロー。今月もよろしくね。
いててて。
涼しげなアルゲ・バムの遺跡も
――今は、もうない。
たとえビールや焼酎を十杯飲んだって
大酒豪のこの俺だったら、
酔っぱらったりはしないのだけれども
渇いた唇が泥の水を啜り、
若者は全裸に ....
風のにおいが愛の記憶を
ふいにくすぐる
手探りみたいにひろい夜を
小さなサーチライトひとつで
それぞれ欠けた月 
甘く噛み砕いて
帰れない二人を残し
だんだん溶け出していく
星と街のと ....
鏡は反対にうつるから
鏡の中なら、ほら
私はとってもビューティフル

素直な私
かわいい私


でもね
反対だったら私
あなたがキライってこと?


それは嫌
一番許せない ....
君が僕に嘘をついた
僕は気づかぬふりをして
騙されていてあげよう
それでも僕は君を信じる
君を信じる

君が僕を裏切ったなら
それには
きっと理由があって
君には必要なことなんだ
 ....
歌舞伎町
変わらないのは開け放たれた門戸だけ
以前何度も往復した場所

歌舞伎町
銘打たれた鳥居をくぐる
この町を守護するかのように
それだけは変わらずここにいる

歌舞伎町
時に ....
昨夜みた夜空を游ぐ三日月をみた

君は今硝子の壁ごしから何かを伝えたくて

吐息を吐いて窓に何かをかきだした

そのもじは反転していて読めなくて

君は今にも泣きだしそうな顔で

 ....
半世紀も祈り続けて
鳩が太っていく
公園の木は
故郷から引き離された子供のように
ぽつん、ぽつんと育って

生きていこうとする力に
種類なんか無くて
他人の生き様を非難できない
太っ ....
夜の高速バスで
あなたが会いにきて

水族館の帰りに
夢みたいなきすをした

世界でいちばん好きな
世界でいちばんの人に
世界でいちばん想われてる

涙がでるようなことだよ
あた ....
太陽のまばたきのたび
土の上の世界は
うすべにからわかくさいろに
わかくさいろから確かなみどりへ
塗り替えられて
月のためいきのたび
つゆはふくれ
つゆを舐め
くさばなは伸びをして
 ....
何も残せないと分かっていたとしても
踏み出すべき一歩はあるはずと
遠い雲に問いかけてみる

僕が目指すべき地はまだあるのか
戸惑いながら歩いていく

朝に夕に
呼び掛ける人の声の暖かさ ....
実家の外に片付けられていた
三十年近く前 他界した祖母の鉢植えの鉢達
捨てようと思っているが
欲しいか と母に聞かれ
年々 花作りに目覚めていく夫へ
古いものだが 洗って綺麗にすれば
買わ ....
母へと語られる
おもいは
いつもことば少なで

ずいぶんと幼い頃
学校へ行きたがらなかったわたしを
ぴしゃりとしかりつけた
あなたの手のひら
たった一度
手を上げたのはその一度
 ....
予報どおりに
夜半から雨
街灯に照らされた水滴の連なりは、
白く
夜の一部をかたちにしてみせる
舗道の片隅ムスカリは
秘密を蓄え
雨に味方する
さわ、わ
さわさわ風に
雨糸揺れて
 ....
では ここで分岐
右 or 左?

わたしは分厚いコートを着ていて
それは寒いからじゃない
かすり傷だって負いたくないから

物事は余裕を持って
でしょ
勿論!

その質問には
 ....
お互い相手にはバレてないつもり。
ホントはそんなことないけど。

言葉の端々、何気ない仕草をチェックし合う。


勝手に深読み
膨らむ想像


この子には負けたくない。


 ....
   どこから
   ともなく
   流れてくる
    なつかしい調べ

さえずる小鳥も
枝の上で目を閉じ
一匹のシマリスは
頬を膨らまして
 ....
  死ぬのが怖いなんて錯覚だ
  誰かに死なれることの方が
  よっぽど怖いじゃない

ブランコに腰をおろした
背もたれのない背によりかかり
ブランコはあたしごとひっくり返る
 ....
葉っぱは季節をたとえません
すうふうと風にもつれません
声がでない
見たこともない町並みや
笑ってばかりの声色に
ない交ぜにされて


先に歩いてていいですよ
追いつくつもり ....
赦してくれる君の そんな君のまなざしに

ただ ボクの昔話を
触れれば 溶かしてしまえば 切り刻まれる
決して誇らしくはないけど それでも ボクの真実

たとえば十年の昔 ボクには
君で ....
ループする太陽の軌道

五月に向かう風の匂い


確かな休日の矯声



時間の緩やかに流れる昼下がりは

過去へ
或いは、未来へ



どこかからか
パレードのやって来そうな不思議さを備えて

 ....
夜に灯る
淡き桜の薫り火が
水面に咲けど風に散りゆく
ぽん、ぽろりん

転がるように軽く、軽く

錆びた鉄に水玉が落ちる


実体のない柔らかさが

しめやかな心に吸い込まれて

弾けて、溶けて

胸の奥をへそにむか ....
震源地も定かではない
取るに足らない心の揺らぎを
マイナス思考回路で増幅させ
大津波が来ると身体じゅうに触れ回る

さっそく駆け出していく
おっちょこちょいの鼓動と呼吸
長期休暇をと ....
夕暮れ

さびしんぼう

だあれもいない公園で

影踏み
かけっこ
かくれんぼう

風といっしょに遊ぼうよ

いつも泣いてる
あの子とふたり
遊びにおいで
またおいで
 ....
 
 
水に触れると
懐かしくて
飛び込みたくなるけれど
息が出来ないから
死んでしまったあの人や
まだ生まれていないその人は
水の向こうにいるのだろう

何度も水に触れると
く ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
からっぽ- さき自由詩209-4-27
揺らぐ、水面に- フユキヱ ...自由詩209-4-27
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繰り上げない- 佐藤真夏自由詩309-4-27
憑きの物- つゆ自由詩3*09-4-27
死の街- atsuchan69自由詩5*09-4-26
風ひとつ- フミタケ自由詩11*09-4-26
- ルナ自由詩609-4-26
- 柊 恵自由詩6*09-4-26
歌舞伎町- 佐々木妖 ...自由詩4*09-4-26
ガラスの壁越しの愛- こめ自由詩809-4-26
駅・紙屋町- たりぽん ...自由詩12*09-4-26
えんれん- はちはち ...自由詩1*09-4-25
太陽と月と詩- たちばな ...自由詩14*09-4-25
何も残せないと分かっていたとしても- kauz ...自由詩7*09-4-25
捨てられないもの_鉢植え- 砂木自由詩7*09-4-25
おもい出す- かんな自由詩15*09-4-25
雨の日のおるすばん- 銀猫自由詩12*09-4-25
分岐- 藤原有絵自由詩309-4-25
むふふな関係- つゆ自由詩4*09-4-24
オカリナの吹く森- 乱太郎自由詩13*09-4-24
Night- 百瀬朝子自由詩10*09-4-24
Always_It's_new〜- あすくれ ...自由詩3*09-4-23
夢物語〜昔話と幻想と〜- もこもこ ...自由詩2*09-4-22
Blue_Back- オリーヴ携帯写真+ ...1309-4-22
一句- 見崎 光携帯写真+ ...2*09-4-22
バケツ- ほしのみ ...自由詩309-4-22
パニクる- nonya自由詩7*09-4-22
夕暮れ_橙_さびしんぼう- 未有花自由詩21*09-4-22
水に触れる- 小川 葉自由詩9*09-4-22

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