雨を洗う
プラチナの雨
光漬けになってゆくスリジエ
小さく開いた
指を結んで


単純な日々の曲線を
なぞった軌跡
映し出される度に
周りをやわらかくする


ロ ....
七人のこびとは元は八人で現在一人行方不明で

豆の木が大空高く伸びたけどただ伸びただけ雲乗れねぇし

あなただけ映していたいいつまでも私は鏡あなたの鏡

白鳥になったとはいえ醜さは変わ ....
いくつもの
肥え太った想いが
出口に殺到して
立ち往生している

よこしまで
メタボリックな想いが
喉の奥でせめぎ合って
脂汗をかいている

バイパスを回り込んだ
耳障りの良 ....
通う眼差しに灯せない夜はない
瞑り日 損なわれた約束は
名を変えて ほどけつづける

折り返しみつめた指の先も
ひとつひとよ のばして重ねる
掌のまま さしだしても
届かないものに でも ....
お爺さんが訪ねてきた

孫に会いに私を訪ねてきた
しかしお爺ちゃんっ子だった
私の祖父はもうだいぶ前に死んでいる

今自分がどこに住んでいるかも伝えないなんて
随分ひどい話だなぁと
当 ....
野良猫が生垣から顔を出して
じっとこっちを見ている

  /かけとび
  あやとび/
  /ステップとび

去年はできなくて癇癪を起していた
ふふふ、まあ頑張れよコワッパ と思った ....
ぼくたちはことばの国のたびびと
遥かな源流から
ひとひらの花びらが流れてきてそれは
あらたななまえを与えられて言葉となる

ぼくたちは森を抜け荒れ野を辿り
大地から漏れ出た溶岩流に閉じ込め ....
他者の背中を見るように
自分の背中を見ることはできない

他者の背中を見送るように
自分の背中も見送られ

雨あがり
洗濯したばかりの
地球の匂いに包まれる午後

無風、時々背中
 ....
あなたの特上の幸せを想う

そんな試験を毎日二万回する

ため息や胸痛がさいきん

一回だけになったんだよ

そしてちょっぴり悔しそうに

微笑めるようになったんだ


あな ....
皐月なり朝早く起き曇り空妻は疲れてまだ起きぬとき

早起きの習慣を付け健康に恵まれている妻とぼくたち

息をして深く吸い込む空気には春たけなわの清々しさ
頑張りすぎないでいいよ

もうじゅうぶん頑張ってるから

休みながら出来ないことは飛ばしていこう

そうしてゆっくり歩いていこうよ

子供の時間は今しかないよ

楽しいことだけたく ....
おんなはおとこをつれてわたしのいえにやってきます
あるときはひげのひと
あるときはとしのひと
あるときはすごくやさしいおとこでした

おんなはわたしをくらいへやにとじこめます
それがさいん ....
   水々の声をきいたことがある


   うめきに似た
   くるしげな
   声にならない
   声になるまえのだれかの


   花々の声をきいたことがある

 ....
鼻風邪をひいてしまった
五月の初めのあたりの事だ
なんとなく仕事も落ち着き
明日からの長い休みに
何をしようかという日の事だ

鼻風邪をひいてしまった
ズゴゴ、と鼻を吸う
喉の奥に青っ ....
たんすの中で服達が
牛や熊みたいに押し合っている
それぞれに獣毛をマネた人型の
ウールや化繊の上着達
ラム革合革
色とりどりの
似合いもしないスカート達
無用に増えるコート達
毎年足り ....
気配りも目配りもして落花かな

春装のプラネタリウム高いびき

仔猫飼う育って欲しい健やかに

猫を抱く女装少年芽吹くなり

姉の歳こえてしまって石鹸玉

ナミダよりサクラが ....
季節の変わり目に窓の外を眺めている。
外は雨 外出

細い両目から差し込む光の筋だけではイメージの光量が足りない。
そのため、頭蓋骨の内側を照らすプラネタリュームは暗く星の光は毛穴ほどの大きさ ....
あかちゃんは
真似っこ上手
わたしが笑えば
あかちゃんも
笑う
ありがとう

あかちゃんは
真似っこ上手
わたしが泣けば
あかちゃんも
泣く
ごめんね

あかちゃんは
い ....
   樹木の幹を截ち割って
   樹木がうまれてくる

   ひとを截ち割って
   ひとがうまれてくるように

        *

   きょだいな
   ウ ....
里にくだると
花の咲く共同湯がある



音をなす早瀬の
そのほとりで 今は、椿がさきほこり
三ぶ咲きの桜たちが 
うらやましそうに 見おろしている



昼間から入りにくるの ....
愛という甘美な束縛に身をゆだねることで
ひとはみずからくるしみを選ぶのかもしれない

虚ろな自由よりは五感を満たす快楽が
存在の証となることを
本能的に知っているのかもしれない

国が侵 ....
今日はなに話そうか

そうだねえ
知ってる人は知ってるだろうけど
変なことがある
ビッグバンのとき
なんて気軽に使う言葉
ちっともわかちゃいないけど

そのとき極小のところに
極大 ....
家族が寝静まった夜には
そっと家を抜け出し
生と死の狭間で
命についての哲学的思想を弄んでみる

死にたい私と
生きていたい誰かが
相容れない思考の中で
哀しい悲鳴をあげている
世の ....
彼女を少しと呼ぼう

細い、細い煙草を吸っていた
私が知るそれより一回りも細い煙草
少しはそれに相応しい指を持っていた

私たちはジンとコーラと煙草があればどこでも幸福だった
いたずらに ....
街全体がさみどりの煙のなかにあるようだった。

煙が目にしみる。

街道に木々がつらなっている。

そこには生まれたばかりの新緑が散らばっている。

この柔らかな色彩。

時間がま ....
僕が生きているのは
君に
「大好き」って言うため

君と
手を繋ぐため

君に
ぎゅっとくっつくため

君と
いっぱい
いっぱい
笑うため



このつらさも ....
 
八重桜

そこで枯れていくのか

{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で


 
休日には光の姿態に花を挿し
寝そべる背中に猫でも乗せて
二三冊の本にマスタードをたっぷり塗って
後ろ向きに釣り糸でも垂らしてみようか

古い音楽ばかりが飛行船となる場所で
とりとめのな ....
さようなら
大切な思い出たち

さようなら
私の心

風がさらっていく
心をさらっていく

まるで蝶のように
羽ばたきながら

その姿はとても綺麗なのに
残る想いのはかな ....
割れて つまづいた障子紙の陽射しに
つけられる風 ことり ごとり 

削りこまれた細工 ひろがる窓の内
ビンの底のガラス 集めた昼の鼓膜

ホコリ マ ミレ
柱の影絵に 散らかっていく
 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
4月29日- エスカル ...自由詩7*12-5-4
童話短歌- 北大路京 ...短歌19*12-5-4
おしゃべり- nonya自由詩23*12-5-4
咲きゆく- 砂木自由詩10*12-5-4
お爺さんはお爺さん- 灰泥軽茶自由詩8*12-5-4
なわ跳び- 壮佑自由詩28+*12-5-3
言葉の旅人- 梅昆布茶自由詩1812-5-3
晴れ、時々背中- そらの珊 ...自由詩17*12-5-3
二万一回目の試験- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-3
早き朝- 生田 稔短歌312-5-3
思い- 桜 歩美自由詩6*12-5-2
おんな- そらの  ...自由詩412-5-2
音に棲む- 石川敬大自由詩14*12-5-2
この街に物語は似合わない- プル式自由詩612-5-2
反吐と外皮- salco自由詩11*12-5-2
俳句2012_4月中旬- 北大路京 ...俳句17*12-5-1
体調不良- ……とあ ...自由詩10*12-5-1
あかちゃんの頃- そらの珊 ...自由詩7*12-5-1
千年樹- 石川敬大自由詩13*12-5-1
椿の湯- 月乃助自由詩11*12-4-30
卒業- 梅昆布茶自由詩13+12-4-30
再生工場- 木原東子自由詩16*12-4-30
自己満足- 無限上昇 ...自由詩512-4-30
少しと少し前の話- 石川チヨ ...自由詩512-4-30
煙が目にしみる- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-30
僕が生きているのは- ジュリエ ...自由詩112-4-30
八重桜- 殿上 童自由詩20*12-4-29
HOLIDAY- ただのみ ...自由詩25*12-4-29
さようなら- 桜 歩美自由詩3*12-4-29
マ_ミレ_ル_メ- 砂木自由詩20*12-4-29

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