ちっこいきみがわらうと、おはながさく

あめの くらいにわに
ちっこいきみがかえってくると、

おはながさいて
やわらかくほほえむ
夢の中な

もう このまま
毛布 包まったまま
静かに そっと 夢
の中で 永遠に なれた
――なら

キミのいない キミだけ
僕は そんな世界 で
どう遣って 喜び 見つけ
― ....
 むかし僕は天使だった。
 せなかにつくりものの羽をつけ、そでのすこしよごれた白い服を着ていつも母ちゃんのそばにいた。
 かがみにうつった母ちゃんの顔はまるでペンキを塗ったように白く、やけにまじめ ....
 
 
 
 
 
 
それは、浅はかながら
艶めきを晒している
 
狂い踊る群衆の隅で
一心に
咲き誇ったまま
 
 
燃える
 
 
******
 
 
 ....
カーディガンの
襟のあたりに雨が降っている
まだ痛んでいない
グレープフルーツを選んで
買い物かごに入れる
銀行強盗は涙をながしていた
妻の匂いがするそのあたりを
抱きしめたいと思えば ....
湿った空気
落ちてくる温もりを指差して
何かを祈ろうか
銀世界に
溶けないもの一つ
 
 
***
 
 
人一倍寒がり
冬は君の生まれた季節なのに
矛盾してる
なんて笑って ....
銀色の鍋でじっくりことこと、
蜂蜜は茶色の小瓶から、
そんな情景にあこがれるけれど
現実世界の僕は まぁ
時の流れに逆らう気力など持たず
透明なカップを電子レンジに、
プラスチックケースか ....
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下まで赤で染め抜いていく。

生温い血溜まりに座り込んで
私は貴方の声を聴く。

「はやくはや ....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ


一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒


整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
電灯に照らされている僕
雲が月との間を遮る
君と僕を遠ざけるかのように
今日は空が暗い

何故こんなにも遠く感じるのだろう
ついこの間は近く感じられたのに
雲の向こうは輝いているといい
 ....
今日は綺麗な日
鳥だって飛ぶのを止めて見惚れてしまう
見たこともない何重もの輪が溢れて
君も僕も体が白く包まれていく途中

そんな事だって過去になるけど
明日までの距離はもう ....
    


たなびく雲の隙間から
海と空が混ざり合い 互いの青を否定する
鳥 が見上げる空は
ここより高く
墜ちる事を考えないからきっと飛んで居られる
私 の見上げる空は
どこまで ....
集めている


草花の歌声を

鳥の時を

空気の鼓動を

水の根を

空の恋を

魚の道のりを

暗やみの夢を



ひたすら

見つけては
集めている
 ....
ハンガーが足りないため
シャツとセーターを7枚着込む



窮屈な身体をもたれ自室の戸を開け
間取りを読み
鏡だけの部屋で鏡が
なぜ
縦にあと3センチ長くないのかを
考える

 ....
タクシーをつかまえて
光の街を走って行く
対向車のライトも
ぼやけて通り過ぎる
車の
屋根に
窓に
雨粒の落ちる音が
軽はずみに続く
水しぶき跳ね上がる音に
ひとりごとのような
 ....
楽しいクリスマスになりましたでしょうか?
ステキな時間を過ごせてましたら幸いです

私が2歳か3歳のときに
父がサンタクロースの格好をして
プレゼントを渡しに来てくれたことがあります
 ....
数字の機械化カラー
うすまるいたまご
星光る夜 
あんちょこ どんちょうの隅
かしこまったタクト君
ふられふれれふらら

とけはじめたオイルに
つんとつまれたベイビー
しくじりぎみの ....
人工衛星の飛んでいる辺りには
たくさんの浮力が
れきしを
漂流させている


いつからか
ぼくらの夜から夢がなくなったので
天体望遠鏡を
そっと押し入れにしまい込む

蛍の自殺み ....
この世で一番 自分が大嫌い
でも どうでもいいってわけじゃない

こんな 僕なんかいなければ
この星はもっとうまく回れていたかもしれない
君と 僕にも 同じことが言える気がするんだ

例 ....
今から40年前 
モノクロームな戦後の昭和
素朴なふたりの物語  

たまたま
男は人の紹介で 
ある会社に入り 

たまたま 
女は求人広告で見た 
ある会社の電話番号のダイヤル ....
雪の中を
雪うさぎは
穴から
飛び出し
走り回っている

鼻をぴくぴく
させながら
立ち止まっている

季節の
においを
感じ取っているのかな

夜は
穴の中で
寄り添 ....
明かりを消して
部屋でLEDを決め込み
視界がチカチカし始める

LEDで見える
ディズニーの世界
あやふやな幻想の世界

ゴムバンドで縛り
ダッシュボードに隠したLEDを
夜の駐 ....
私は壊れた人形
誰に思われるでもなく
忘れられて箱に仕舞われた

確か主人が名前をくれた筈
だけど思い出せない
螺子がくらくらと緩んでゆく

元々欠品だった私を
主人はそれでも構わな ....
見上げる瞳には
鉛色の空
閉園を告げるメロディが
流れ出す頃
キリン舎は空っぽのまま

僕ら いつのまにか 大人になって
優しい瞳を 置いてきた

キリン舎では
母と子が
桃色の ....
どうしても飛べない
おくびょうな紅葉はふるえて飛べない
もうすこしだけ力が欲しい
繋がりのない空が
きっと冷たくて
誘う紅の涙の貌を
冬はじっと見ていた
どうしても飛べない

山 ....
水道の蛇口から
船の汽笛が聞こえる
船に乗った
親子の会話が聞こえる

いつになったら
港に着くの
少女の声がする
父は黙して
母はかもめを指差して
話をそらした

遠い昔
 ....
   常識を逸脱したこういは
   けしからん。


   弥生にうった雨の後
   しずかに
        ただ
           しずかに 謡う


   あ ....
きのこ、ひとわんのきのこ
ヒグマの親子のように
部屋でくつろぐ

きのこ、一つまみのきのこ
音のない時計が
時を刻む

きのこ、ひともりのきのこ
絵を見ては
ため息をつく
この快晴烈風に
栗毛の駿馬の体が発している
いななきと情気した 赤い汗

馬が飼われている

隣の部屋では
いつも朝日が細く差し込んでいる

扉を開ければ
広い原野は俺のものだから ....
を、ありがとう。ね。

浜崎あゆみの声って伸びないなあ、なんて今更言ってみてさ、
君の手の平をそっと齧ってみる。君の肘をそっと舐めてみる。
ぺろぺろ。ね。

鳥たちが冬を支えて帰ってくる。 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちっこいきみ- ukiha自由詩8*07-12-27
夢の中な- AKiHiCo自由詩207-12-27
この世界を離れて_★- atsuchan69散文(批評 ...8*07-12-27
燃える大輪- 山中 烏 ...自由詩3*07-12-27
汚れた襟- 小川 葉自由詩307-12-26
冬の日- 倉持 雛自由詩707-12-26
ほっとみるく- 空雪自由詩3*07-12-26
首落ち椿のささめごと- 朽木 裕自由詩5*07-12-26
1/fのゆらぎ- 渡 ひろ ...自由詩24*07-12-26
星のない空- 優羽自由詩6*07-12-26
「旧日」- 菊尾自由詩1*07-12-26
いつか見た空- 川口 掌自由詩3*07-12-26
集めている- 小原あき自由詩20*07-12-26
解放されたからだ- 佐々木妖 ...自由詩8*07-12-26
タクシーをつかまえて- よしおか ...自由詩1*07-12-26
Merry_Christmasでした- 北大路京 ...自由詩5*07-12-26
テ・カラー- 砂木自由詩6*07-12-25
光の埋葬- tonpekep自由詩5*07-12-25
摩擦熱- 蒼穹自由詩3*07-12-25
Born_- 服部 剛自由詩407-12-25
雪うさぎ- 妖刀紅桜自由詩7*07-12-25
月輪は大きく美しい- プル式自由詩3*07-12-25
人形- AKiHiCo自由詩507-12-25
キリン舎- kaori*自由詩2*07-12-24
どうしても飛べない- soft_machine自由詩5*07-12-24
旅客船- 小川 葉自由詩907-12-24
___アルルの女- 紅山「そ ...自由詩307-12-24
小景叙情- 生田 稔自由詩307-12-24
よく晴れた日に永遠が見える- アハウ自由詩707-12-24
胸一杯の排気ガス- 鴫澤初音未詩・独白207-12-24

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