朝
今年という
新しい光が大地を照らす
白い土から黒い土へ
今までの土に
さらに新たな土へと変わる
大地
今年という
新しい風が空へと舞い上がる
平らな丘から深い森へ
今までの ....
明けましておめでとうございます
詩を通してのメッセージですが
今年も宜しくお願いします
この詩を読んでくださった方々
読んでない方々にも
今年は皆さんにとって ....
2007年は、
初日の出からはじまった
空のある部分が赤らんできて
山の端が光ったと思ったら
ぐんぐんと日が昇ってきた
地球は自転してるから、
日の出と日の入りは同じ現象のはず
でも ....
例えば100メートル走なら
パンッてなるピストルで
例えばオーケストラの演奏なら
スッと構える指揮者で
例えば私たち人の誕生なら
オギャーッていう泣き声で
たった刹那に起こるそれで
何かがはじまる
寡黙に積み上げては自分でまた崩す
終わらない宙の遊び
誰も相手のいない独りの世界
肉体の内側で確か創り上げた硝子の街
そこで永遠に暮らしたくて
また人差し指で弾いて積み上げ直す
手錠で ....
青い目の奥さんと
わたしは
公園のベンチで
並んで座っていた
青い目の奥さんの子供と
わたしの子供は
たどたどしい言葉で
一緒に遊んでいた
青い目の奥さんと
わたしは
ほと ....
はじまった
新しい日に
幸 多からんことを
おわり は
はじまり へ。
これからの 3 6 5 日に
幸 多からんことを
万華鏡 手にとりて
万華鏡 覗きし{ルビ快楽=けらく}
低き満月 血の香り
赤き万華鏡に 見えしもの
遠雷のくらき咆哮
蒼き万華鏡に 見えしもの
接吻の憂鬱 ....
暦と呼ぶ刃物で
区切られていく時間
人はやはり
階段でなければ上れない
翼にあこがれるのは
ないものねだり
僕たちはこの与えられた
二本の足で歩かなければならない
登り方は ....
擬態の年を
擬態のままで葬って
一年一度のすす払い
年越しそばを頂いて
後は新年おめでとう
冷たいくても美味しいね
おそばの汁はなにが好き
なんでも好いから暖かく
冷たい風に負けな ....
今日ミ○ドに行ったらサンタさんがぐったりした顔でコーヒーをすすってたので、
「お疲れ様でした」
って声かけたら、
「お前んち行ったのにおらんかった。なにしとったんや」
とふてくされた顔 ....
たとえば空が
海から生まれたものだとしたら
鳥はおよぐものたちで
魚は羽ばたくものたちです
たとえば光が旅人ならば
わたしたちも、風
無理のない
ながれ
吹雪 ....
今日は、今年最後の日
1年という単位で区切ると、本当にいろんなことがあった
笑って、怒って、泣いて
そうだった、あの時はこうだった、なんて
忘れないと思 ....
あ、
あさごはんが
きょうもやわらかい
そしゃくされた
いのちが
おなかに熱くしみとおる
やわらかくなって
この手に
とどくまで
いったいどれほど
かみくだかれたの ....
哀しみのあなたに
なす術をもたない
わたしもまた
その非力さゆえ
自らの存在に
哀しみをおぼえる
星の瞬きの
ひとつひとつが
人の願いというならば
わたしのそれは
確かな理由を ....
本当なら君といたい一緒に
煎餅布団の中で
君の背中の後ろ
勝手に約束してる
今度生まれた時の事を
みんなが知ってるつもりの
ほんとうのこと
強がってた俺が泣いてる
みんなが帰 ....
僕はわがままな天邪鬼
どうしようもなく
寂しくなって
誰かのぬくもりがほしくなる
でも
一緒にいたいわけじゃない
愛してほしいわけでもなかった
どうしようもなく
泣きたくな ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである
就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
思い返せば、一年まえは布団の中が自分の居場所だったように思う。あるいは漫画喫茶か。心を漂う不安はきっと許容量の限界をすでに越えていて、何かを切り捨てる事で自分の世界を守っていたのだと思う。
いま心の ....
止まれと言われても
蜜柑色の空が
呼んでるからね
右から左から
甲高い機械音
ああもう
うるさいな
もう
白線は踏まないように
進むからさ
慎重に
次の世界へ
12月25日の灯火を持って
私は再び屋外に出た。
北風、南風、西風、東風。
自由きままに吹く風に身をさらして
この灯火をそれとなくてのひらで守りながら
私は前へ進むのだ。
12月2 ....
ひとつひとくび人の首。
ふたつふたくび誰の首。
みっつみにくく皆の首。
よっつ四方山首ばかり。
一首吊すに戦争仕掛け。
二首吊すに陰謀仕掛け。
三首 ....
付き合ってたって?
同窓会の席で唐突にきかれた
は? 誰と?
と 聞き返すと
詩の交換してらがったって
話 聞いてきたど と
興味津々の同級生
確かに 詩を見てもらった同 ....
届けられた手紙には
何と記されていたのだろう
やわらかく細い筆で
控えめに書かれた宛名が
真っ白い封筒に浮き立つ
切られた封の中から
かさかさと
枯れ葉を取り出すような
仕草で広げ ....
正月を飾ること
それは時を飾ること
できるだけ綺麗に
できるだけ美しく
飾ってあげたい
正月を飾ること
それは時を迎えること
できるだけ広く
できるだけ多く
迎えてあげたい
....
朝、
雪が降っている
まっしろな空を見上げると
うそが
落ちてきたよ
つむじの風といっしょになって
転がって
そうして
通りゆく人びとのコートをかすめ
ふらっと
ぼくの背中を
貫 ....
冷たい 雨粒が
ぽつり ぱたり
雪 に変わる
ほんの少し手前
凍った 雲 に
映える 街 の 灯。
今なら大丈夫
そんな 気がするんだ 。
ないよ、
とくにない
まったくない
と、いう事もないが
餓えもせず、
とりあえずは寝床もあって
飯が喰えたら 好しとしなけりゃ
テレビも見れるし、
女がいて
子どもが育って
ま ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう
あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
静かに夜は明けて
眩しい光が辺りを照らす
その単調な繰り返しを繰り返す
嫌になっても変える術を知らず
心身が慣れるのを待つだけ
反発しても最後には諦め
感情を殺して思い ....
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