毎日毎日
同じところをぐるぐるまわりつづけて
何を期待しているのか
中学生になったばかりの子供のほうが
自分の現実を直視してるぜ
天体のめぐりのように
あの人生やこの人生が
 ....
また夏が近づいて
文字だけになってしまったあいつが
梅雨が穿った水溜まりで
湿った革靴に弾かれる
激しく、なにかにあこがれて
そう信じて為すことの結末を嘘とはいわないけど
積乱雲越しの ....
どんなに内向きになったって
うしろの背中が見えるわけじゃないから。

矢印を使われてしまえば
自然と「矢印」しか見えなくなる。

木が立っていることを信じなければ
何処へ行っても生きては ....
明日がやってくる
道すじに
サァァ、サァァァ……と
雨が降る

──誰も寝てはならぬ

けれど
そのうち
雨だれのアリアを
聴きながら
いつのまにか睡ってしまう

今日に
 ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
初潮ということばが
海のことばみたいなのはなぜかしら
などと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
わたしは学校へ行けなくなった

わたしは紙のにおいが好きだった
ノートのにお ....
 成分非表示


1本のソーセージを自我とする

貫く串はリビドー又は時間軸だろう

小麦粉と溶き卵、それに砂糖
このブ厚い衣が自尊心

適温の食用油で適宜に揚げる
これは処世術 ....
美人にもブスにも無言皐月富士

軸足に体重のせて茄子の花

ケータイが鳴らないままで梅雨入りす

焼酎を焼酎で割り狭い部屋

ビードロに息を吹き込む人魚姫

境内のいたるところに蝉 ....
したいになりたいぼくは
今日はご飯を食べないけれど
明日になったら 食べるんだろうな
人はみな 誰しも生きている
おなかがすく ごはんを食べる うんこする
くしゃみをしたら誰かにうつるかな? ....
たいふういっか

台風一家だと
思い込んでいた頃

台風が去った朝
通学路には
一家が遊んだあとが
残されていた
なぎ倒された空き地の草
折られた柿の枝
おしゃかになった傘
 ....
並んでるだけで
仲間にみえるけど 傘
ヒトの顔がみえないだけで 傘
安心できるね

大きいとか
小さいとか
綺麗だとか 地味だとか
あるけど 傘 
どれもいいよね あっていいよね
 ....
薄暗がりのはしで
懐かしさが、青白い銀河をささえている
女がふたり うずくまるように
時の欠片をひろっては、ひとつ ふたつ
蔵の闇の星空に ちいさくなげる

思い出たちは、ひととき
 ....
ネオン輝く夜の街
路地裏の狭い石畳に
今宵も漂い辿り着く
淡いランプに浮かび上がる
[遠い昔のバー]の扉(ドア)

ここは[遠い昔のバー]の中
スツールに掛け、手をふいて
まずは一 ....
「ジョーさん、なんさい?」
「32」
「おれーにじゅーきゅーさーい」
夜もふけたバス停に馬鹿でかい声が響く


 酔っ払っている
 明らかに酔っ払った29歳という青年
 いや
 青年 ....
空洞を感じている。
東京の中にいて家の中にいてバスタブの中にいて体の中にある空洞を感じている。
ほーほー
空気が抜けていく音がする。

その音は、海辺の近くのちょっとした
トンネルと似てい ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない

空は晴れている
在りのままを見ている

は貴女に語りかけることできない

凪の海
水平線を見ていると ....
車に乗り込むと会社に向かう
いつもの出勤時刻
晴れた朝は 陽ざしがまぶしい
光を避けて 道路を走る

段々と 車列がのびていく
大きな車も小さな車も車間距離は同じ
列のスピードに合わせて ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らないふり

君のために願う

僕はもう終わりを見つけている
すぐそばにある、君も気づいて ....
あなたのホッチキスになりたい
私のこの棘であなたを突き刺したい
あなたは少し血を吐くだろうけど
私は構わず刺し続けたい

あなたのあふれる悲しみも、痛みも
苦しみも、あらゆる不幸も ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
朝の声を小鳥が一番乗りしている
きっと屈託なく啼いている
と信じてみると
ほがらかな朝だ

はにかまないで鏡に向かって
自分を確かめる
大丈夫、かもしれない
程度の信心のままの

 ....
あなたは眠りにおちる瞬間のあなたを知っているか
あなたは知らないだろう
あなたのからだは一瞬のこわばりをこえて
完全に脱力することになっていることを
あなたは
ときどき
それに失敗して ....
突然雨戸が
何語かで話しかける どうしたの、何
小さなビスケットの家の
窓には童話色のカーテン
それじゃ無理

雨戸は不満を述べてノックする
何か起こったの、今から起こるの
小さな庭の ....
朧な碧い部屋で
私、夢を見ていたのね
溜息一つ、デキャンタと冷めた灰皿
白いレースで覆い隠されて
私の全てが嘘みたい

スローでムーディな音楽を
誰と聞いていたかしら?
花の名前のグラ ....
自分らしさを
置いてきた
記憶もうすれた遠い果て

自我は幻想
行きでも帰りでもある
旅は途中

道見失い
落ちて滑って
深いふところ

いだかれるのは
自己の小ささ
 ....
この町は山の手と下町の境
この町は台地と低地の境界

だから坂が多くて
上ったり下ったり
息を切らして歩いてる

中層マンションと
2×4住宅とスーパーマーケット
小学校からは子ども ....
巴里に咲く真紅の薔薇の下に猫  

青かびを纏へるチーズ

喜びも光も食べる蝿の王

短めに髪の毛切って芒種かな

葛切りと京の祇園の唇と

蟷螂の子供びっしり葉の裏に

ロッ ....
遠く、の庭に落ちていた
秋の葉っぱが迷って
春の野原に来てしまった
若若しく黄緑の

ぼくとは違うこどもたちだぞ
秋の葉っぱは淋しくてかなしくなった

遠く、へ帰ることはできないかな
 ....
二十二時です
そちらは何時ですか

時は あたしのことなんておかまいなしに 進む
進む

十年以上前のことを 今更
何を言ってるんだと
笑われました
前を向いて
後ろを振り向か ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
香水のようなもの- フミタケ自由詩112-6-30
夕焼けのあとは藍空- たりぽん ...自由詩412-6-30
後の正面- yuugao自由詩212-6-29
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M_2012- たま自由詩35*12-6-25
紙の家- yo-yo自由詩2112-6-25
腸詰めをものする- salco自由詩10*12-6-24
俳句2012_6月中旬- 北大路京 ...俳句12*12-6-21
したいになりたいぼく- そらの  ...自由詩312-6-20
台風のあとで- そらの珊 ...自由詩3012-6-20
- 朧月自由詩412-6-19
蔵のカノン- 月乃助自由詩6*12-6-19
遠い昔のバーのスツールに腰掛けて- ……とあ ...自由詩10*12-6-19
バス停- さち自由詩512-6-19
空洞- そよ風自由詩212-6-19
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通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
最果て- 三上あず自由詩412-6-16
ホッチキス- ゆるこ自由詩312-6-16
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
六月の朝のスケッチ- もっぷ自由詩912-6-15
眠りとあなた- 美砂自由詩5*12-6-14
雨戸のうちそと- 木原東子自由詩17+*12-6-13
アラスカ- 智鶴自由詩5+12-6-12
一歩- シホ.N自由詩512-6-12
坂の町を徘徊- kauz ...自由詩4*12-6-12
俳句2012_6月上旬- 北大路京 ...俳句14*12-6-11
夢の前に- もっぷ自由詩512-6-10
22時です- はるこ自由詩212-6-10

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