あなたの眼は
あの彫刻より
美しい
暖かさと冷たさを 併せ持ち
時折 艶やかさが顔を出す
あなたの鼻は
あの彫刻より
美しい
高く美しい曲線を 描きながらも
決して 行き過ぎた主 ....
しんしんと眠る森
十五夜の月を映した湖
さらに枯野をすぎて
大地の裂け目から
地の底から
やさしく吹かれた
しゃぼん玉のように
夥しいほどの色づいた想いが
きっと魔法みたいに重力の ....
すゞやかな夜に
泣いている
悲しくもないのに
淋しくもないのに
鳴っている警鐘
遠くへ追いやった想いが
今 まさに
消え去ろうとしてますよ
絡めた指の
....
花火も出来ずに終わった夏
君と二人
鈴虫のなく中で
公園で花火
秋花火
少しおとなしく見える炎は
静かに
美しく
君の瞳に映って
僕はしばし
....
ツーツー・トン
トントン・ツー
っーっーとん
とんとんとん
おいしそうな音がする
わくわくっっっ
トンネルをくぐると
其処は、
恐ろしい地獄だった
っっっ、と舌を出し ....
うちは猫のナッチいうんや
かわいい女の仔猫やで
ご主人様にごっつう可愛がられてるで
うちの趣味はヤモリ捕まえてきて
動かんようになるまで
いじくりまわすことや
他にも ....
さなぎがさなぎを終えようとする
待ち受ける憂いの数々は
渦を巻く歓びのなかで
やわらかに
刃となる
饒舌なのぞみはいつも
逃れるすべを根絶やしにして
油彩画はただ
鱗粉にま ....
私は水槽の中で目を覚ましました
生きている・・・
私は水の中でくるりと一回転しました
私の小指に
赤い婚約指輪はありませんでした
夢月はどこだろう?
ふと思いました
水槽の外を見ても ....
胸の奥の底のある
ムズムズの原因のばい菌は
苦いクスリで押し込んだ
ちっちゃな天体望遠鏡をのぞき込んで
かすかに見える星達に意味無く涙をながした
黒く揺れるブラックコーヒ ....
野辺のコスモスと
上を舞う鳶は
同じ風の中にいる
コスモスの花びらの反りと
鳶の羽の反りは
風向きのままに靡いて
一心同体
陽光の眩さにしかめる花の仕草も
鳶の眼の目くるめきも ....
いつもさいしょでさいごに
いまここにいる、
小石の投げこまれた池のように
よどんだ
時。わたし。
そうして飛び出した
時と時とをわたすはしごを
少しも休まずにわたる、
いつも時 ....
色づいて 時は過ぎる
美しく この日ノ本は在れ
春は風のうちに花が咲き
夏は夜 空にうつろう光が儚く
秋は空の色を渡り鳥と眺め
冬は雪の下 種と共に待つ
生命はかたちを変え
ゆる ....
ちょっとだけ
はにかんでほしくて
悪戯するから
だから
傷つくって知ってるのに
私たちは
じゃれあう
「もうやだ」
何回も言ってごめん
「こらこら」
口癖になってる ....
こんな闇夜に
待ってるんだ
ティンカーベル
君の為に
窓は開けっ放しさ
ぼんやり伝った
頬の涙は
言葉にすれば
笑いとなって
飛んでいく
そんな類いのものさ
....
どうしても人工のものとは思えない
人のこころに射るような煌きが瞳の内にある
縮れのない/長い黒髪が艶々と生きていた
失うべき幼さを残した神々しいほどの美形の顔立ちに
赤い毒色のルージュと ....
昨日が朝になりたがる日
どうにも眠れない嘘がある
まだ、一つひとつを上手く運べない君は
回りくどい道程でもって
明日の夕暮れになりたがる
前へ、前へと変容する君たちがいる
秋空がいつの間に ....
朝 ちゃんと起きられない
煙草をやめられない
満員電車に慣れない
新聞を読まない
爪を噛む癖が抜けない
目を見ながら話せない
煙草をやめられない
うまく話 ....
四時三十六分
始発
どいつもこいつも
終着にむかっていきやがる
終着は、またどこかへの始発で
始発は、いつしか誰かの終着で
だれもかれも
途中で降りるのだろう
{ルビ可変電圧 ....
知らない間に 夏が過ぎて ゆっくりと秋が訪れようとしている。
真夜中の静けさ 心細さ。あなたが支えてくれますか?
あなたと一緒なら 安心しても良いですか?
弱い人間とは思われたくなく ....
理由をお尋ねしても構いませんか
無用な物事に慣れてしまえば
あなたの哀しみと同等に
わたしも哀しいのです
涙の理由を
お尋ねしても構いませんか
夕闇のなかを
誰も彼もが急ぎ足 ....
真理に辿り着くには
真直ぐ進んで
横に曲がって
上ったり下がったり
時には間違えて
そこで道を確認して
大切なのは
一度には一つのことしか
できないこと
真直ぐ進みながら
....
ひかりの意志は、古い細密画の粗野を洗い、
陰影の微動を深めて、写実を濃厚にめぐらせる。
信仰の果てしない夢を、
高貴な光彩の眩しさのうえに、
振るい落として――。
古典はイスパニアの春を謳う ....
真夜中の午前三時のメール音「眠れないよ」と文字がつぶやく
見つめ合う瞳の奥にお互いのこころ映してただ見つめ合う
別れ際「また明日ね」と言いながらおやすみのキスねだる仕草 ....
雨が降っていたので
花を買わずに
帰ってきました
色が鮮やかだったことだけ
覚えています
雨が降っていたので
コンビニのお弁当を
食べました
ラップを取るときだけ
なぜかわくわく ....
差別されるのは誰だって好まない
優劣をつけて評価されて判で押される
優越感や劣等感を生み出すことに
何の意味があるのだろう
子供の頃から成績や性格や態度で
差別 ....
深い悲しみの色だわ
胸に漂う紺碧の思い出たち
今でも夢に見ているの
あなたと出会った嵐の夜を
もう一度愛がよみがえるなら
私のすべてを捧げてもいいわ
あなたの腕の中で生きられたら
何もい ....
その指一本
指の一節さえも愛おしい
かわいい言葉
ちいちゃなお口の赤さ
さくらんぼにも
イチゴにも負けない
甘さ
へしゃげたお鼻
誰に似たのと大人たち
お構いなしに宝物
....
勇気は境界線の狭間で
いつだって萎れていくだけで
零れ落ちてしまいそうな気持ちに
ぴったりと蓋をして
伝えなかった一言
感情の起伏のような山並みを
ゆっくりと雲が隠していく
嘘つきな ....
じいちゃん ねだっしょ
ばあちゃん ねだっしょ
とうちゃんも かあちゃんも
はぁ ねでしまったども
りりりりり
りりりりり
まどのそとさ きごえる
んだ ....
薬の臭気が私の鼻をつまむ
私は奇怪な妄想に胸ふくらます
青空! 空はあおい
そのもとに灰色の飛行船が飛び交う
私の脳味噌の断片
爆発した心臓の破片
鮮やかな紅の紙吹雪が
....
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