ピアフ ピアフ
情熱の心で 愛を感じとって
わたしは子どもじみて
とても純粋
霧の晴れた朝に目覚め
小鳥の声でさえずる
ピアフ ピアフ
生きている 光を求め
そして飛ぶ 高 ....
ゴツゴツ落ちつかないバランスの崩れた車
その中で聴く二十歳のためのロック
その青臭さが自分のものではなくなって久しい
十年前に書いた詩を読み返しながら
失ったもの表現できなくなったものを知 ....
水色の匂いがした
午前の光に撹拌されて
僕と彼女の鼻に入り込んだ
どこかで蛙の卵が匂う
別れの空虚が
新たな予感が
季節を越えた
二人の匂いがしている
....
死ぬ準備ならちゃんと出来ているよ
あなたを殺さない方法もわかっているよ
全てが本当なわけじゃないって気付いてるよ
あなたがわたしを愛せるはずないって知っているよ
それでもわたしが手放さ ....
美しさは
人見知りするのだろうか
いつもつつましい
声をかけられるまで
犬小屋でかくれんぼしている
驚きは
宇宙人なのだろうか
いつも未知との遭遇で
出会ったと思えば
突然消えて ....
果てるなら
果てるなら
あなたの瞳に
溶けて
今夜だけは
今夜だけは
あなたの唇に
触れたかった
桃より
柔い肌の傍ら
くちづけたなら
あなたの導くまま ....
昼下がり
並列自転車のトンネルで
独りの黒猫に出会いました。
一目で野良だとわかるほど
やせ細った背中が
今にも消えてしまいそうに見えたので
カタカタ揺 ....
熱帯の
硬い鱗の斑の洪水
しなやかに動く鰐の暗色のながれ
眼睛のファサード
エメラルドに輝きめぐる画布の周辺の
一基一基の円環をくぐる向こうに
縫われたトルドの丘陵
ファサードの裏にひん ....
信じることから始めるつもりが
疑わないことに気を取られ
信じることで救われるつもりが
疑わないことに疲れている
もうダメだ もうダメだと嘆くうちに
まだダメか まだダメかと唱えるようになった ....
雲の眼路 光る山脈
なびく髪 鹿{ルビ=しし}の鼓笛に
いにしへ返へる
☆
銀の微塵に 黒鞄のイムバネス
ゆれる菅穂 火山灰のみち
☆
稲の槍
黄水晶{ ....
ラクダに乗って楽だ
砂漠をひた走る
毎食ビーフジャーキー
水は朝露飲んでます。
時間はゆっくり流れ
信じるものにすがり付き
心を癒し
シコリをほぐす。
人と出会い、別れて
人 ....
赤と白
寄り添ってたんだ
春の先駆け
紅白の梅
満開の赤と白
ああ
キミに会いに行こう
穏やかな日差し
柔らかい微風
こんなキレイな梅
キミに見せたいから
....
{引用=
無意味に
ただ流れる涙に
その意図を知りたくて
それは無意味で、
わたしはゆれる
ゆれているんだ
}
だって、あなたはスーパースター
闇に攫われた少女を助けて ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく
わたしの
肯定を知りたい
たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
*
世間は三連休で、海へと続く国道は、何処もかしこも車が溢れていて、どんなに急いでみても渋滞に阻まれ君の元に上手く辿り着けない
募る苛立ちは煙草の煙となって空に溶け込んで行き、延びて行く車の列と ....
きみのいろんな面を見てきて
きみのどこが好きなのかがようやくわかってきた。
本当に強い人だとも思うし本当に脆い人だとも思う。
優しい人だから慈しんで来たんだと思う。
去 ....
綿菓子の 桜の枝にうずくまる 蕾に咲けと 満月の夜
涙なら頬をつたって濡らすでしょう 春の足跡 そらの手鏡
春の星 咲いた証はあしもとで かざはなと舞い 銀河流れる
「春待ちワルツ」
学校を遅刻した日みたいに小さな開放感(バカンス)
ほわほわの光と人気のない道
ワルツのリズムで足を出すのさ
てくてく歩こう寄り道しながら
いち にっ さん
....
家から少し歩くと公園がある
公園と言っても小さな広場にベンチがあるだけで
駅の側だし隣はパチンコ屋だし
おまけに向かいはコンビニがあってネオンがまぶしく
つまりは大変に騒々しい
気持 ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた
母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た
ぱりっとした背広を着 ....
鰈を煮る
味を染みこませるため
クッキングペーパーを被せると
白い肌や
薄黒い鰭や
卵の赤い色が透けて見える
顔に布を被せられた
祖父の顔にも
同じ色が透けて見えていた
....
「あなたは生きている資格がありません」
「あなたが嫌い」
といわれたら、
酒をあおりたくならないか?
それは自分が弱いからなのだろうか?
血栓ができるほど
溜まりに溜まったものを
押 ....
後ろの出口へ運んでいく
高速が上から下へと弧をなした
路の右へ左へドライバーは
トラックでは何もしゃべらない
言い出された料金の違いについて
時を車に変えながら
日雇いの人が座っている ....
宇宙に
ゴミという
概念はあるのでしょうか
***
しっぽのない人間は、
しっぽのある犬よりも劣っている
そんな世界も
あるかもしれません
***
ひ ....
わりゃぁ飛びたいけんど
なんせ高所恐怖症なもんで
どうにもうまくいかね
わりゃぁ死にたいわけじゃねぇんだ
飛びたいんだ
飛んだらよ あいつに追っつけると思うんだ
....
雷鳴よ、
私を垂直方向に裁いてから誘拐してください
アイスピックのようなもので行為を強要し
体で完済できたなら、愛してください
雷鳴よ、
胎児のひらめきと死者の虚偽を報告いたします
行 ....
週休出勤の帰り道
駅のアナウンス(それも合成音声)が
曖昧な事を言っている
まもなく、普通、上野行きがまいります
普通って
それじゃ事によると
上野じゃない所にも行くんだ
と
....
泣いてばかりの君も
火をつけられて数時間後には
カスカスの白い骨になっていた。
僕たちは黒をまとっているのに、
彼女だけは彼女じゃないみたいに、
白い針金になっていた
これが君を操っていた ....
宇宙と
そこに存在するものとのあいだには
違和感がある
物理学者も
宗教家も
画家も小説家も詩人も
私たちも
それと折り合いをつけようと
日々をいとなむ ....
気が付けば ボクの尻尾が切られてた
可愛いのにな、ゆらゆら揺れて。
草原を自由気ままに走ればいいの
緑の匂い、土の中を想像しながら
だって
きみと離れてしまえば
流 ....
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