ひどく病んでいろづいた花は
あたしをただ焦がします
鮮 烈 、
ほんとうはいらなかった
べつにどうでもよかった
曖昧なものは
曖昧であるうちは永遠です
曖昧 ....
眠りから覚めた繰り返される生き物のなだらかな営みの音を聞く
流される眼差しの辿り着くその先にぽつりぽつりと滴る雨だれが
森の入口から順番に整列する椎や楢 栗 椚に少しずつ吸収される
....
その涙
その歯ぎしり
その震え
向かうはいずこ
こいつを逮捕しろ
箱の中に移るひとかげ
お偉い人が指さすものの
指の一本で
そこは黒に
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アセチレンの光が
ちろちろ
ちろちろと
影をゆらす
ちろちろ
ちろちろと
ゆれる
灯の上に
吊り下げられた
白いお面
狐の面 ....
弾けもしないのに
ギターを手に入れたのは
歌いたかったわけじゃない
きりりと張られた弦を
掻き切りたかっただけ
切る、
鋭く傷つくだろう
僕たちは
その境界はほんとうです ....
夢の世界に旅立とう
全てを忘れて
楽しみに溢れて
愛に満ちた毎日
喜びこそ幸せの種
恐れずに進め
心の平安は
彼女の腕の中
七転び八起き
苦労は買って出る
喜びの種をまき
....
とにかく今の私は
「君」を探し求めている
「君」はとても優しくて
「君」は常にあたたかで
「君」はいつもニコニコしていて
そして「君」は病気の私を自然に受け入れてくれる
そんな「君」を
....
お腹が空いて動けないよぉ
「どないしてん?」
あっ アソパンマン
「まいど アソパンマンでっせ」
お腹が減って動けないんだ
「ほな 救急車呼んだるわ」
えっ あの ....
朝陽
ご来光輝く
太陽が輝きをます
御神の顔、いっそう輝きて
御神の神殿は如何ならむ
この窓に、この窓辺に
神を誉む花を絶えさじ
紅葉の木,来光の光
小鳥飛び交い
枝の間よ ....
{画像=080401004444.jpg}
禅問答ではないですが、頭に思い浮かんだ言葉をそのまま使いたいと思いました。『そこにあり、ここにある』といった表現です。自分のありようがそんな単純な言葉で表 ....
きみと別れて
ぼくは季節を見失う
桜を、
夜を、
匂いを、
化粧を、
花火を、
肌を、
濡れた、
性器を、
きみと別れて
ぼくは季節を ....
モノトーンの殺意に時折襲われる
自分自身への殺意
死はゼロか?否。
肉体が消えたのならゼロには限りなく近い
だがそれは別次元であって
生まれる前に時が戻ったわけではない
「それ」は ....
桜の木のしたに
うたげの輪をつくり
あちらでも、こちらでも
春のうたげは真っ盛り。
桜の木が、うかれて
お酒を飲みすぎて
くしゃみをする。
パッと
桜吹雪が舞い
うたげの輪が盛り ....
ひとひら
ふたひら
黒い水辺の
むこう岸
藍色の闇に
ふわりと浮かぶ
燈籠のような
花明かり
ひとひら
ふたひら
うろこのような
....
さくら 咲いて
遥か山の頂には
あんなに
雪が
残ってるというのに
さくら 咲いて
胸には
こんなに
悲しみが
残ってるというのに
さくら 咲いて
春雨の降る夕暮れ時に
私は傘も差さずに
飲み屋の前で
酔っ払った学生達の
笑い声を背後に
高田馬場駅への道を行く
吉野家の入り口に
貼られたポスターは
先日婚約発表をし ....
春の扉がゆっくりと
開きはじめ
日差しにキラリ光る
若葉
赤のインパチェイスの
花びらが
小さく顔を覗かせ
愛らしく ゆらゆらゆれ
かわいい♪
遠 ....
疎まれた鳥が飛ぶ。
三月。
ランゲンハーゲン。
いまさらどうにもなりはしないのに。
疎まれた鳥が飛ぶ。
横傾しながら。
冷気に翼を浸し、
思いつくままにかたち ....
濃密を増した この空
重力の強い 会話が
男 と 男 で 交わされ始めて
口ごもる低い声が 雨のように漏れて 滴り
あの木々も ビルディングも
積もりに積もった 垢 落とし
排水溝は汚 ....
{引用=
天体観測者に告ぐ
赤道儀を解放せよ
}
赤道儀を空の中心に合わせると
僕は地軸を手に入れる
グリニッジでも
マウケアナでも
野辺山でも
誰かがそうやって
手に入れる
....
なりたい
なりたい
小学校の卒業文集
車掌さんになりたかった
なりたい
なりたい
中学生の頃のタイムカプセル
音楽家になりたかった
なりたい
なりたい
高校の進路相談
高 ....
あなたの童話的世界
森があってお城があって
わたしがいてあなたがいて
自然とこぼれる微笑み
わたしの童話的世界
壁の目がひらき地面の口がひらき
のみ込まれてゆくうつくしいも ....
あなたはいま、幸せですか?
君の単純な問いかけに
イエスともノーとも言えなかった僕は
不断桜の幹に身体をあずけ
枝先の小さな葉を気にしていた
こいつも光合成してるんだなあ
陽ざ ....
水晶のグラスを
シャンパンの泡
昇っていく
ナミダ浮かぶ夜
甘い地平線
求める冷たい雫
使えるようになったんだ
おとぎばなしの魔法
ディズニーランドのパレード
ラッキ ....
きみのつくってくれた
カレーうどんが
得意料理になっています
息子ふたりの
大好きな食べものになっています
公園のさくらは満開で
雲のなかにいるようでした
....
打ち寄せる波が
群青色の夜に輝く頃
誰かが届けた二枚貝
時を刻み
異国の景色を
映し出す
ねぇ今どれくらい悲しい?
時が去って
過ぎ去って
失くなって
うずくまって
ねぇ今どんな風におもう?
甲斐なくて
隙間なくて ....
奪いたいのなら早くして
口先で騒いでないで
走って私を迎えに来なさい
近付きたいと思うなら
心を見せてごらん
そっと指先で触れてあげるわ
痛くて悲鳴をあげて
涙を流して見せて
....
{画像=080330035748.jpg}
言葉は、
口に出してしまえば
消えてしまうさ。
心はそんな
簡単なことでは満足しないさ。
手を挙げても
君は見てくれないし、
目を上げても
....
いつ人生が始まったか
いつ人生が終わったかを知らない
そんなの不変に存在する。
自分では分からない。
でも僕と君が何をしたのか
の方が大切だ
お互いに尊重して
楽しい時を持って
困 ....
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