いつかこんな日が
 来ればいいと思っていた

 待っていたよ
 二人が結婚したいと
 言ってくれる日を


随分とお転婆で
跳ねっ返りの娘が
いつしかおしとやかになり
君を連れ ....
電車の座席に揺られると
素知らぬ顔で睡魔が襲ってくる
この瞬間も手が止まって意識が飛ぶ

気が付くと携帯電話のバックライトが消えて
真っ黒の画面が虚しく光る
(この機種はどうしてこんなに早 ....
わくわく
サクサク
ぽかぽか


鼻をくすぐるよ。

春の匂いはどんな香り?



ふわふわ
さわさわ
そよそよ

風が柔らかくなるよ。

私の頬をやさしく撫でるの。 ....
━聞いてな━

なあなあなあ、あんたほんまにうちのこと好きなん?
どうせまた騙されてるんやないのって、お母ちゃんは笑うねん
けどな、うちはあんたのこと
なんでか知らんけど、信じら ....
口語の時代はさむいがその寒さの中に               ※2
自分の裸をさらすほかない時代
ひとつの恐ろしい美が生まれた                  ※3
三角さん、錯覚しなければ ....
人間の骨と魚の骨
灰にして混ぜ合わせれば
人魚の遺灰
海に{ルビ孵=かえ}そう
水面の粒子が
人魚を産むよ

歪んだ愛情
バクテリアが分解してく
中で、
幾日分もの雨や風に晒されて ....
東京タワーに陽が刺さる時分に煌々と輝く
窓から漏れる明かり 色とりどりの街灯 魅惑のネオン
徹底的に破壊的に光の砲撃は闇に報復する
茜色の夕雲はつかの間の闇の扉であった
それは遠い遠い昔話
 ....
爪の先だけ
宇宙へと飛んでいく

あなたが何度も触りたがるから
爪先以外は東武東上線沿いに
置いていくことにした

私の左手親指の爪先は
宇宙人との会話に成功して
ひとつ大人の階段を ....
新しい季節へと
かわっていくなにか
さがすように風を嗅ぐ
子犬になれそう

  正しいとかまちがい
  とかはしらない
  模造できないほんとうを
  さがすように風を嗅ぐ
  そん ....
夏になると 春色づいてた花は散り
青々と茂る緑の木に変わる
木は二本 三本と増えていって
林になる
林がたくさん集まるといつの間にか
森になる
コンクリートの社会に住む現代人は ....
僕が語ることの出来る中で、最も美しい物語を君にあげよう

それは過去形で語られる未来の物語
街を埋め尽くす春の予感
通り過ぎるたびに生まれ変わる新緑の境界
果てしないものは、
広がり続ける ....
どこのひとでもない
という私
普通の会話の中
会社での事

不況の中 仕事があったりなかったりで
決まった担当をはずされ
ある仕事をいただいている

慣れている仕事 慣れていない仕事 ....
眠っているうちにどこかで何かが季節のトリガーに指をそえ
明確な透明さでもって入れかわっていく空気 大気
凍てついた日々はよくしたもので
人々には何かと集う理由があり
入り組んでいる関係と熱気が ....
太陽から差し伸べられた手が
エスカレーターに見えたのですよ
自発的に?よじ登る腹も突き落とされるべき背も空洞です
ならば私は何によってそうするのかされる以外楽になれる場所などないというのに
あ ....
信号待ちの車の中

ふいに
シチューの匂いが

忍び込んでくる

こんなに濃厚なシチューを作る
幸せな家はどんな家だろう
と思うけれど

走り出した車の中
すべては押し流され
 ....
饐えゆく冬の海に
筒の発破する
持続する星団のために
あおげば烈しく廻りゆく鶸の翼の
引きつれそのかき鳴らした下で
しだいに深みを増してくる遠夜を
洲浜の腕輪のなかに捏ねる
鴉片と姦通で ....
二月の炎は

情念の

雨に濡れて

そこだけ白くさせていた

テールランプが

ひとを待つ

前かがみの傘が

きえてゆく

アスファルトから

春の香りがした
 ....
{引用=『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』}

そうして流れ 流れてゆくのは
溢れて燻ぶる確かな存在
それをマボロシと戒めても
別に世界は変わりないというの ....
「あなた、今年のバレンタインはどうするの?」
母にそう聞かれました。

あの人にあげるつもりでしたが、あの人の存在すら母に話していません。

「あげる人なんていないよ。」
ぶっきらぼうにそ ....
こどものころ

公園は島だった

オレにとって

公園は島そのものだった

いくつもの島を

オレは巡るのだった

そのなかでも

雨の無人島がいちばん好きだった

遊 ....
砂まみれの虹をわたりながら
つや消しの空間に夢をトレースする
幸せそうな光たちをそういう気分で俯瞰する
本当の意味で読み取る歴史の上の明日の流れ星を数えて
血まみれのキーボードに移植す ....
人の輪ができる。
冗談言って
気づかって
けなされて

君はダイヤモンドのようだ
そんなに大切か?と喜んだら
いくら傷つけても傷つかない。
その位、図太い奴だ、と言う。

ボーリン ....
灰色の廃墟の中で結局僕らは

怖じ気づいてしまった

昔見た夕日今見ている夕日

何も変わらないけど変わってる物は

僕の感情移入だけだった

連続で変わる全てのチャンネ ....
ヒガンバナが咲いていたのを覚えていますか
赤い花
夏の終わりを縁取り
秋には倒れ
文字通り倒れ
それから細い葉をあおあおと
そこに広げていたのもご存知でしょうか

やがて季節は冬を迎え ....
 
 
 
冬に咲くのはきみの唇だと
空白の中に卵を生みながらつぶやいた
寄生虫みたいに
吸い付くの
 
がらんどうなのは
私の視界だけじゃない
昔から振動を繰り返す脳は
電波を ....
{ルビ蛍石=フローライト}の屈折系でねじ曲げる
透明ゆえの分光
赤道儀のその先で
一つとしてそろわない秒針を
幻想のように共有して
誰かの未来で僕たちはまばたきをします

季節から時計が ....
ネェ、お願いだから。私が代わりにいっぱい泣いてあげるから、泣かないでほしい。

もう君は応えてくれないから。終わりだよね、慰めることできない。

冷たい君の指ばかり思い出しては、なぞる。

 ....
ただ青く色そのものになった空
飛んでいる/はずの飛行機の窓の外には
動かない風景

窓の下には薄いごく薄い雲の海が霞む
空と雲の海/の境界を何と呼べばいいのだろう
白く霞む雲はその下に広が ....
外に出るのが億劫だ

そんな気持ちになる朝は

布団を出るのも億劫で

ご飯を炊くのも面倒だ


家の隣のスーパーに

買いに行く気にもならず

ましてや遠くの定食屋

 ....
朝寒くて目が覚め
コーヒー飲んで
コタツに入って
ボーっとする。

大塚愛を聞き
目を覚ます。
花粉症か?
鼻が出る。

冷蔵庫に入っている
リンゴを出して
かじりつく
すっ ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
良き日- 青い風自由詩13*09-2-17
電車に揺られて(その2)- kauz ...自由詩4*09-2-17
春ってどんな?- つゆ自由詩3*09-2-17
れとろな女。- 遊佐自由詩8*09-2-17
満足厳禁- 大村 浩 ...自由詩28*09-2-16
骨/ボーンズ・リターン- 百瀬朝子自由詩1*09-2-16
light_the_light- 紫音自由詩5*09-2-16
銀色- ゆきちゃ ...自由詩209-2-16
ライカ・シンドローム- たりぽん ...自由詩14*09-2-16
桜の森- 瀬田行生自由詩609-2-15
_- rabbitfighte ...自由詩509-2-15
フリー- 砂木自由詩7+*09-2-15
夜明け氷- フミタケ自由詩6*09-2-15
はじ- 佐々木妖 ...自由詩1*09-2-14
仄かな光- kauz ...自由詩6*09-2-14
掏摸- アングラ ...自由詩309-2-14
二月の炎- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-14
クラムボン- 笹子ゆら自由詩1*09-2-13
どうしたもんか- つゆ自由詩2*09-2-13
雨の島- 吉岡ペペ ...自由詩409-2-13
砂まみれの虹- モリマサ ...自由詩1509-2-12
ダイヤモンドの心- ペポパン ...自由詩5*09-2-12
人間殺戮兵器- こめ自由詩409-2-12
春一番と彼岸花- 小池房枝自由詩609-2-12
呟く視界、瞬きのact1- ゆるこ自由詩109-2-12
時間の誕生- たりぽん ...自由詩5+*09-2-12
ネガイ。- 自由詩109-2-11
スカイブルー- kauz ...自由詩6*09-2-11
休日の朝- 三上山一 ...自由詩5*09-2-11
グットモーニング- ペポパン ...自由詩6*09-2-11

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