たとえ偽りであっても、私は貴方の言葉を信じるだろう
「好きだ」
私は気づいてる
貴方の言葉が偽りだと
「知ってるよ」
それが偽りだと
貴方の好きはウソのスキなのだと
それでも私は ....
地下鉄の窓から見上げる
ホームの蛍光灯
チラつく光線に浮かび上がる
揺れながら滲む影
たまらなく不安にさせる構図
今日が何曜日だとか
今が何時だとか
ここが何処だとか
おれが誰だとか
....
言葉にうまくできない気持ちを
君に伝えたい
たどたどしい言葉遣いで
一度だけ伝えたこのおもい
うまく君に伝わったかな?
うまく君に伝えられたかな?
言葉の力がほしい
人を傷つ ....
遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
雨に降り込められた金魚鉢からみる世界は
刹那をその胸に刻印するように
モノクロームに沈もうとしている
埃っぽいアスファルトをひっくり返しにかえるの詩が
あめ あめ 雨と謳っている
コンク ....
あの、
いけないんでしょうか?
私のヤルコトナスコト
すべて
気に触るようですので。
それは、
「消えてくれ」
ってことですか?
ご希望に添えず ....
堀端をそぞろ歩く昼下がり
みなもに跳ねる煌めきの渦
キラキラキラと乱舞する
照り返しは石垣にまでめり込ませ
ユラユラ踊る水玉模様
ぷくりとコイが顔を出し
ぽかりと波 ....
わたしのすんでいる街には みどりの浮き島がありました
車は街の血液で 年がら年中休みなく
金魚鉢のその街の
朝一番の挨拶は
やっぱり ことりのさえずりで
猫が眠そうなあくび目を傾ける
....
パラパラとガラスをたたく
大地から沸き上がるあつさと
ねつの滴りに
味サイが帽子を揺らす
アスファルトは硝煙のかおり
かさのはながさく
しばし 追憶にまどろむ
ジットリと纏わりつく雨のヴェールは
西からさし込むその日最後の煌めきを二重の架け橋に変容し
ジャン・フランソワ・ミレーが1863年の春に見かけた虹のように
夕ご飯の買い物客でごった返す街並を ....
きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
....
私たちは
恋に夢中になっていた
愛はやきもち焼いて
私たちを別れさせた。
しく、しく、しく、は
いつも夜で
いつも雨で
それらの夜の
それらの雨の
夏呼びの音が度重なり
しく、しく、しく、が、ひとつの
酷く暗い気体となり
ねえ、午 ....
I'm always close to you
「そばにいるよ」
歌声の素敵なあなたは天に召されてしまって
ずっと悲しくて、つらくて、どうしようもなく
落ちるところまで落ちて
....
郵便受けに溜まった新聞が日焼けしていた
古い日付は、風に晒されて
更に風化した遠いあなたの
背中に張り付いて
帰ってこない のに
201号室の、窓から入る西日を受けながら
忘れて ....
あ、熱
の予感に
振り返れば、白、白、白い、強い
ビニルハウスの、輝き
緑、の匂いに振り返れば
畑の若い夏野菜の、足々の、美しい美しい強い
濃厚な土への、浸り
....
僕が部屋のベッドの上で女の子とキスしていた頃
外では無邪気な子供達が走り回っていた
僕が彼女の部屋のベッドの上でフェラチオをしてもらっていた頃
外では蝉達が有らん限りの声を上げて叫んでいた
僕 ....
桜の木が ゆれている
春である
桜の木は薄紅の花で重い枝の先を
ほんの少し しならせて
春の強い風に
ゆれている
春である
だれもが笑顔で桜の木の下をゆく
....
檸檬一個
それだけ買いに行く
一番綺麗な黄色を買う
スーパーの
ビニール袋は興ざめだから
丸めてポケットに
檸檬一個
空とキャッチボールしながら
ハミングまで出る
気付けば
....
さてさて。。。両の腕まくり
かあさん残したくれた味
思い出しつつ逢いに行こう。
蓮根、牛蒡に人参を
ごしごし綺麗に洗ったら
トントン乱れに切りまする。
色とりどりの野菜達
お鍋に ....
山は風あり
海は凪
青い夜に恋をして
瑠璃色の海へ堕ちて行く
龍神の背に乗る人魚は
真珠の飛沫の泡残し
深く一呼吸して
静かに飛び去る
僕の中に封印した
旅する心が
....
白いメモ帳に落書き書いた
そうしたらただの紙屑
白いメモ帳に言の葉書いた
そうしたらただの紙屑
あのね。
でもね。
君から見たら紙屑は
うちから見たら心のカケラ
そっと ....
南の夜空には
一滴の氷片
あれはぼくの
泪
見えないだけの
2005・02・01
モラ/モーラ/モラ
君の早鐘を
僕は拾い集める
モラ/モーラ/モラ
君は細くかなしい指先で
世界をつかんでゆく
モラ/モーラ/モラ
君の横は
ひどく白い
ひどく ひどく ひど ....
人形の埋め込まれた眼を
じっと 見ていたら
触ってしまった
いや
爪で引っ掻いてた
まばたき しやしないかと
ごめん
真っ赤な嘘がばれて
だんまりを決め込むことにした
普段着もしない
真っ赤なセーターなんか来たせい
だんまりを決め込んだ
はずなのに
腹の虫が容赦なく沈黙を破る
そこにある真っ赤な林檎 ....
100円の森であなたを捜す
あなたは私の5cm上で
森と遊ぶ
母さん
私は5歳です
あなたを見つけられなくて
今にも泣き出しそうなんです
今は大人の身体に居るから
平気なふりで立っ ....
朝の光り射す 窓辺にて
ベッドの中で ゆるゆると
まどろみに浸っている その人は
不意に掛けられた 声に
目を覚まそうとしている・・・
「いい天気だし、もう起きなよ」
とろり とし ....
朝、いつもの時間に目がさめる
今日は休みだというのに もっとねていたいのに
こういうとき、晴天がちょっと嫌い
そしてまた布団にもぐる
気がつくと時計は正午をさしている
風が強い ....
じゃんぷッ!
いちッ!にッ!のさんッ!
小さいけど真っ白な花を
今、精いっぱい咲かせたよ!
小さな体を
小さな背中を
ぐんと伸ばして
いちッ!にッ!のさんッ!
さぁ、じゃんぷッ ....
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