ひと昔前
電子の森ですれ違った人がいる
早くにお母さまを亡くされ
病弱な彼は
小さな町で古本屋を営んでいた

古いエレクトーンの音を聴いていると
彼の一句が思い起こされてきて
切なくな ....
人生の道は誰にでも 平等に与えられている。

地道な道を 一生懸命歩んでいく。

ホントに 山あり谷あり・・・

自分ばっかり山ばかり暗闇ばかり歩んでいるじゃないかと 谷底に落とされたと
 ....
『私のこと、どう思ってるの?』
たった一度だけ、聞いてみたことがあった。
聞きたくはなかったけど、聞かないと不安で、涙が止まってくれなかったから。。。
知り合ってから一年間、聞きたくても、気付か ....
胸が張り裂けそうで
呼吸が荒くなっても
突き破って
生まれてこないもの

 恋という熱
 握ったその手を
 解き放ち
 旅立ったもの

  あれは影だったか
  角度のみならず
 ....
愛しいと綴らぬ代わり
速達で、と告げましょう

思い煩うこころに替えて
所在の分からぬ神様に
祈りましょう


微かに雪の匂いのする声は
幸福の理由に充分すぎて
零れる音色が
深 ....
私らは 呼吸を しない
一匹の 呼吸が 惨殺された
誰からも 見放された
無学の ために
呼吸は 刺殺された

私らは 人工呼吸 によって
生きるために
一匹の 人間が 射殺された
 ....
忘れてしまった
カラン カラカラと
転がっていく
空き缶みたいに

誰もいない商店街の
その真ん中を
私の蹴飛ばした
空き缶がゆく

カラン カラカラ

閉じられたシャッターに ....
それはまだ僕が
生きることは正しいことと
信じていた頃のお話

彼女が
言いにくそうに僕に言う
あのね
いろんな人が
見えたりするんだ

ここにいない人

あんまりね
意識 ....
どこにいても
あなたが見ている
その方向を知りたい

どこからでも
あなたの見ている
その先を一緒に見たい

僕は遠くから
あなたの記憶を追いかけ
そして僕が見た
記憶を継ぎ足し ....
結婚して32年、初めて手紙を書きます。

何回かお見合いしたけれど、あなたと結婚するとは思っていませんでした。

私のほうが4歳も年上で、あなたは結婚を約束した人がいましたね。

知ってい ....
真ん中が欠けたから
ドーナツ

ビルばかり並んで
空が遠くなった

大通りは渋滞の波
自転車ですべり抜ける


みんな何処へ帰るんだろう


真ん中が欠けたから
ドーナ ....
ぼくらはみな、生まれつき、
魔法をかけられているんだ。

その証拠に。

背がのびる。
歩けるようになる。
ことばをおぼえる。

好きな歌ができる。
好きな人ができる。
だれにそ ....
只今 わたしの太ももの間で平和を願っている男が一人

いる

時限爆弾のスイッチを押すかどうか迷ったあげく 明け方に
うちに転がり込んできたのだ

こちらが引いてしまうぐらい泣いているの ....
あなたの声が聞きたくて
あなたの笑顔に会いたくて
いつもより早く眠りにつくよ


夢の世界の幸せは
溶けない砂糖菓子
永遠の酩酊


握り返されることを望む手を
宙に彷徨わせると ....
狙撃位置確保完了身じろぎもせずに潜めりTフォーメーション(待ち伏せの隊形)

「ファイヤー」と静かに囁く この指があまたの命を奪う指先

「エィメン」と{ルビ死体袋=グリーンバッグ}に投げかけ ....
本当の愛等とうに捨てた

という顔をして
寂しそうに立って居る君を
黙って見て置く事が出来ない

そんなあたしは
やっぱり馬鹿だなぁと
君には弱いなぁと

改めて思いました。
十字架にはりつけられ
{ルビ頭=こうべ}を{ルビ垂=た}れる人に
今迄私はいくつの石を投げてきたことだろう

{ルビ尖=とが}った石の言葉で誰かを傷つけた日も
心無い恋の海に溺れた夜も

 ....
俺の時代が 腐っていたのは
親父が 自殺した その後
生き恥さらして 生きる幸福感を
十姉妹が 笑ってやがる

男は 飛び降りたよ
ピート・タウンゼントよりも 腕が長い
水死体は 何より ....
轟く
風の音
激しさを増して
静かなはずの夜は
どこかへ消えてしまった

地面を叩く音も
一段とはしゃいでいる
久々に空が荒れたらしい

山に挟まれて
穏やかな
この土地でずっ ....
クリスマスの贈り物

キャンドルを見つめると幸せだった日々が浮かんでくる
あなた、いつも優しかったね
あの頃、気付けなくてごめん

飾り付けられたツリーを見てあの日のことを思い出したよ
 ....
ロゼ色の粉雪が
空の綻びから滑り落ちて

西の空が焼ける
煤が{ルビ誘=いざな}き、招いた夜の帳が
ふと 頬にかかり
謎を銜えた豹の吐息が 、右目を掠める

指先で散る、線香花火
黒 ....
僕の心の奥底には
握り締めた拳が一つ

君の名前か
君の姿か

生まれる前からその中に

未だにその指一つでも
開いてみようと
したことはない

君が誰と知れぬまま
拳が開く ....
学生のころから
よく行くとんかつ屋さんがあって
久しぶりに行ってみたら
お昼時を少し過ぎていたのに
待合の椅子もいっぱいに
さらに立って並ばなければいけないほどだった
良心的な値段と
カ ....
顔をしかめて歩いている君の笑顔が見たい
それはたぶん
いや、きっと
誰もが幸せになれるものだから

すべての女の子は
幸せになるために生まれてくる
だからすべての女の子が
涙を知ってい ....
子供の頃には、そんな言葉は知らなかった。
きっと、誰もがそうだったのだと思う。
けれども、いつの間にか植えつけられ、いつの間にか、当たり前のようになっているものがある。
そのことの重大さに、誰も ....
飛び出した十一名に爆風を叩きつけつつジャイロ飛び立つ

「ベトナムの借りは返す」と白き歯をむき出す片目の黒きサージャン

初めての実戦を終え嘔吐する殺人者 殺人者我の代償

我もまた死して ....
全ては想定の範囲内で休日が始まった

電飾に彩られ始めた頃は
こんなにも寒くなるとは

小春日和を満喫するうちに
日めくりの残りもあと僅か

誰かの哀しみの涙が凍って
空から ....
萎れた表情に映る月
突風で乱れる長い髪は
以前は誰もが憧れる程煌いて
キミの眼には今
何が見えているのか

凍った夜空に溶けてしまいそうで
僕がキミを抱き締めれば
抗う事なく弧を描く様 ....
 
 降り始めた雪に濡れながら
 翔る若葉よ
 じゃれて 絡まり
 互いに触れた体の温もりを
 互いの手の平に感じただろう
 彼等は 彼等は

 何処へ行ったのだろう



  ....
「はい、どうぞ」

白いコック帽子に{ルビ黒髭=くろひげ}のマスターが
キャンパスに描かれた油絵のような
色彩豊かなメインディッシュを
木目のテーブルの上に置いた

歪んだ陶器の皿の上に ....
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