なぜふたりでねむる
よるはあったかいの
黄金色のお月さまが
くちどけするように
やわらかく滲んでは
ひとつ、星が流れた
ああ白い
横たわるわたしの
鳩尾のしたに耳をよ ....
砂に埋もれ
沈みそうに生きて
手の届く範囲の幸せを
ただただ全うする
あたりまえに生きることが
どうして
美しくないと
思っていたのだろう
みんなの中に居るか
「だれ ....
手紙 のようなものを
書こうと おもう
声に してしまうと
儚く 風になってしまうようで
私が
今ここに いることや
この時代に 生きることや
出会った すべての人や
....
無心でキャンバスに 筆をはしらせる貴方を
私はそっと見ていました
貴方に見つめられた林檎からは
つやつやとした淡い光と微かな香り
独占される幸福を身にまとい鮮やかに輝く
「終わったよ」 ....
過ぎ去りつつある夏
残像のような
真夏のそれとは違う
寂しげな熱
ゆっくりゆっくりと
季節は移ろってゆく
どうかまだここにいて
太陽と空が
ほんの少しずつ高くなってゆく
....
暖かかった記憶の季節を
セピアの幻想に委ねた
涙も出ないまま
現実と幻想の区別もつかなくて
僕は狭間で漂って
たまによく知らない歌を口ずさむことくらいしか
出来なかったんだ
....
あたしはウサギを追い駆ける
可愛い服の替わりに
制服のスカートの裾なびかせて
お人形の靴の替わりに
汚れたローファーで地面を蹴って
金髪なびかせる替わりに
肩までの黒髪なびかせて
....
はるか彼方
静かな白の中で
円盤みたいに
私たち回ってる
ほしが生まれて、
呼吸を辞めるまで
影が夢をみはじめる
じゅくじゅくと、薫り始める
いお、四つ子のなかで
....
<伝える>
ひとつの言葉に
ひとつの意味しか
与えられていなかったら
ちゃんと伝わるのかな
肯定と否定の
二者択一で
チャートを辿っていけば
簡単に真理に近づけ ....
あいするそのひとは
いのちあるひと
あいするそのひとは
ひかりあるひと
あいするそのひとは
うたのある ....
夏の余した最後の赤で
サルビアが燃える
風が湿気を掃い
柿の実がひっそりと
みどりの果実を隠していても
項を焦がす陽射しや
散水栓の向こうに出来る虹
そういう夏の名残りに守られて ....
捧ぐというような
意味ではなく
夕べからのほんのりとした思考
秋だなあ
などと思う午後の真ん中
自転車の補助輪
外れたね
ひとりでも乗れる帰り道
足にかかる草
払いのけてはすすむ ....
私という生命が
物事に感応した時
私の心は何故って
私自身に問いかける
私はさまざまな言葉の森を彷徨い
その意味する言葉を探す
簡潔に 適切に見いだした時
その言葉の群れは
ド ....
雨でも無いのに霞む線路道
ヘッドフォンから聞こえる六弦の弾き(はじき)
森のなかへの餌食の様に飲み込まれる僕ら
雨でもなく風でもない森の声と
混ざり合い溶け合う歌と僕の耳
ここから見える ....
変わらないものなどない
終わらないことなどない
もう君を抱きしめることも
触れ合うこともできないと
気づかされた夜
僕はただ立ち尽くし
途方にくれて
涙も出なくて
君の隣は ....
涙にぬれた街角や草木の生える路地裏で
煙草をふかし帰宅する
わが道は遠くにあるけどつかめると
祈りは遠く何百光年の彼方にあって
叶うものと信じているが
星空みえない都 ....
目をつむろうか
草花が閉じるように
ゆっくりと心にぶらさがって
切り取り線に沿って歩く
内側よ 自分のものになれと思って
誰かに火を
ともしおえたなら
安 ....
ピアノだけの旋律
水滴のような
誰もいない午後の食卓
いつもと変わらない、
でも変化している風景
かなしみがひかる
十一月、朝の日射しほどの
一瞬の
子 ....
しめった風が頬をなでるのをやめ、
埃のような雲霧が二人の呼吸を失わせていく
白くかすんだ記憶の中で
街灯だけは飴玉のように赤く潤んでいたが
私はそこにいるはずなのか
そうでな ....
そんなこともあったっけ…
あれは息子と歩んだ道
四谷大塚の教本や模試の受験票が
ジグゾーパズルのように
断片となってパラパラこぼれていく
うまくつながらないのは
終わってしまったも ....
地球を飼いたい
掌に乗るくらいの
小さな小さな地球があったら
わたしはそれを飼って
今度こそ
大事に大事に育てたい
毎日、綺麗な水をあげて
毎日、空気の綺麗なところで散歩をさせて
熱が ....
片手で空中にまるをつくる
親指をくちびるにもってゆき
その場の空気を吸い込む
恐怖も限界も肺にためつつ
決して傾かず真っすぐに息を吐き出す
履き心地の悪い靴なんて捨てちまいな ....
いまは
ちっぽけな木の枝も
十年、二十年の歳月をゆけば
おおきく生長を
とげる
その、
生長をとげた木の枝のもと
だれもが心地よく
風に吹かれるような
あかるい午後が
....
世界でもっとも無力でもっとも鋭利な武器
言葉をもって 詩をもって
何をする
綺麗事を書き連ねるつもりもなく
シャンデリアは宮殿の奥へと封印し
救済したいとか共感してもらいたいと ....
私は大変な気分屋だが
きみの前では落ち着き払いたい
顔が保護色ならば完璧なのに
私は大変な詭弁屋だが
きみとの討論を望まない上に
出会った人の数だけ私がいるため
本当の私とは身 ....
きのうを飾る
わたしの言葉の裏がわで
だれかの爪が
あしたを研ぎます
輝こうとする意思は
ばらばらに統一された
石として
きらきら、と
眠るのです
....
パリ、
バンコク、
アムステルダム
アブダビ・・・・
ひとりゝが克明に、
肌の毛穴を映し
【二十四】の顔たちが
闇に浮んでいる
それ等は瞬きをし、
呼吸し
ときには咳きこん ....
友達と二人で
山でキャンプをした
山といっても中腹まで車で登って
キャンプ場にテントを張っただけ
晩飯はカレー
キャンプといえばカレーで
これを食べるためにキャンプするようなもの
か ....
消費のエスカレーションが混沌とする夜
言葉もまた例外ではなく
鋳型で生産され無闇に消費され
資本主義万歳 であるような夜
漁火を灯し 沖合いへ
地図もなくあても無く探す
群れ集まる言葉を捜 ....
「 よいしょぉ・・・! 」
どしゃぶりの雨の中
三人の男は
橋の欄干にぶら下がり
川へ落ちそうな独りの女を
心を一つに、引き上げた。
(ソノ時彼ハ、ジーンズノ腰縁ヲグィ ....
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