腐った葡萄を投げ捨てろ
国道あたりに投げ捨てろ
トラックの車輪ではじけて
アスファルトに染みこんで
どす黒くかたまってやがる
(ああ、デラウエア・巨峰・ピオーネ!)
....
こんこんこん。
と、
扉がいったので。
とんとんとん。
と、
返しました。
外に出る。
と、
誰もいませんでした。
....
シンプル・コンサルティングの
省エネくんは
あるテレアポ会社の顧客に
声帯エネルギーの削減を提案した
業務内容及び会社概要
十人規模のオフィス
各席の机上には一様に
内外線の引かれた ....
今朝の空は成層圏のもっと上
宇宙との境界あたりが
こんなにも蒼い
(空の蒼さがスペクトルの分散だというのは、科学者のいいわけ)
見上げすぎたせいか
眩暈でよろめいて
道に ....
怖い
夕闇が迫ってくる気がして
オレンジとグレーの空の下
時々振り向く
何かが追いかけてくる
私には時間は止められない
振り向いても
何も止められない
私の背中を ....
11月生まれのこどもの両親は
12月にセックスをするよろこびを知っている
7月生まれのこどもの両親は
8月にセックスをするよろこびを知っている
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね
ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
今日こそはと待っていても
やっぱり届かない
あなたからのメール
けっして
がっかりしたりはしない
楽しみが明日に延びただけ
こうやって
日々を重ねてゆけば
いつのまにか
心痛 ....
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
私は、海が見たかった。
秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
橋の向こうまで。
スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
リードギター 弦を歯で切る 指で切る ベースも真似して 切れずに泣いた
おまいらの 心の琴線に 触れるだとぉ 冗談じゃねー ぶち切ってやる
たましーが あればなんでも ロックだ ....
秋の匂いのする風は
夏毛にふわり優しくて
愛なんてものを
かたちにして
誰かに見せたい気分になる
さっき
薔薇の棘みたいに
剥がれ落ちた爪は
カナシミってやつと戦ったから
ゆらゆら尻尾が休憩 ....
流れこむ
悲しみ
ほころび
流れこむ
幸せの素粒子レベルの胎動
風に乗った翼が
青く脈を{ルビ搏=う}ち
わたしの過去を
虚空に届ける
混沌の光子
すなわち意識の次元的産声 ....
浴槽に
すだちを浮かべ
涙を肩位置に溜めて
点火
点灯せず
湯冷め浴
果汁の混濁
吐息の白靄
曇りゆく記憶
湯上り
底へ伸ばす腕
栓を引いたなら
渦描いて消えゆく
悲 ....
過去との決別をしよう。
後ろを振り返るたびに、一人で泣くのをやめよう。
自分を責めるために心をいじめるのをやめよう。
少しの優しさにすがりつくのをやめよう。
自分を本当の意味で ....
秋が来たかと眺めてみたら
ギンナンは忍法葉隠れの術発動中
残暑ざんしょ
暑いザンショと怒ってみても
黄昏はつるべ落としのすみれ色
残暑ざんしょ
☆が出たかと見上げてみれば
鰯の大 ....
お母さんがいます。
お父さんがいます。
兄が一人、妹が二人。
おじいちゃんも元気です。
おばあちゃんは私の心に生きています。
旦那がいます。
息子がいます。
友達 ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた
そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう
「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり
九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠
おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
電池が切れた。
電池は切れていた。
もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。
嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。
怒る ....
寝顔だけは
どんなことをしても
取り繕えない
赤ん坊も
うら若き乙女も
お髭の立派な紳士だって
枕の上ではあどけない顔をして
お医者さんも社長さ ....
あんまり静かに
雨が降るものだから
傘を忘れて濡れている私は
霧吹きをくらった鈴虫だ
りーんりん、とも鳴かない
「ふう、暑い」
小さい秋を
掴まえて
名残りの陽射しが
傾いていく
沸かしている。
こんな朝には、
カフェインが欲しい。
紅茶が飲みたい。
紅茶は飲めない。
願を懸けているから、
飲んではいけない。
だから、
珈琲を ....
わたしたちは
もう離れないと誓いました
空に
風に
緑の木々に
そして
大きなビル群にも
これからは
飛び立つのもいっしょ
羽を休めるのもいっしょ
暑い夏
アスファルトの照り返し ....
小国の
二人の王子が
大国の
一人の王女を巡り
決闘
甲冑に身を包み
精悍なる戦馬に
颯爽と跨り
ランスを腰に据え
愛のための
衝突
鋭い金属音
舞い上がる二本の武器
....
銀の針に
雨糸通し縫い合わす
宵の衣の白さ哀しき
空揺れる
ブランコ振り子に
時忘れ
むかしと今を行きつ戻りつ
約束も出来ぬきみ待つ日も翳り
小さき溜息
風にさらわれ ....
手を離せば、
自然に落ちてゆく。
それは抵抗もなく、
するり簡単。
しがみつく、
醜い姿。
向こうに鏡。
お前を落とす、
引力に惹かれてる。
....
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている
天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでい ....
家の金を盗んでいた
支払い用の金の入れてある袋
盗んだ千円札で買い物
買ってもらえない
買ってと言えない
憧れ
食べてみたかったものが
手に入る悦び
気づかないうちに
かわらない ....
微かな水滴が
雨の存在を地上に示す
磁力線に沿わず自由な思想で
舞い落ちる雨粒は
落下する意思そのもの
季節の移りを告げてまわる風が
鈍色の雲を次の季節に追いやり
残り火がわ ....
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