{引用=ほろほろとくずれはしない鍵の化石があなたのからだをひらいています
記憶は銀河のように 白い、黒い乳房のあわいをすり抜ける
あたたかな指先であなたの軌跡に限りなく薄い爪痕 ....
1.さめ

歯並び悪くて
口がきちんと結べません
だから、尖った歯を見て
みんな怖がるけれど
蒲鉾にされたりするものだから
これでも逃げ回っているのです


2.いるか

さあ ....
今朝

ドアを開けたら

外は鳩の海


寝ぼけまなこだったので

いちどドアを閉めて

もういちど開けたら

はいもとどおり

ほらねやっぱり

そんなこと ....
ドキドキごころの靴音たてて

地下鉄の風に吹きあげられて

黒い帽子のかぜひきの魔女

修業でつけた魔法のちからは

五六ねんまえの魅力のまんまだった


やっぱり魔女はなんにも ....
(錯乱した雨模様に捧ぐ)






街が忙しい
夜が忙しい
昼も当然に忙しく
つまり、私は忙しい



肩と肩がぶつかる
前に、傘とカッパの擦れる音がする
 ....
靖国通りを東へ 東へ
ずんずんと 歩く

もう 近くには
新宿御苑
しずかな
新宿のダウンタウン

あたしのあたらしい
隠れ家は
そこにあった

定期的に
家族と離れ
ひと ....
題名は最期につけましょう

果たしてそれすら叶うか解らないけど

言葉として形を得れるか解らないけど

残したい

概念としての存在ではなく

きちんと具現化をして

たとえ
 ....
連休の飛石に
ぽつんと取り残された
ニュートラルな朝
激しい雨と雷鳴に
追い立てられるように
夏は逝った

あまりに唐突に
ぽろんと吐き出された
肌寒い空白
断末魔の雨音と
 ....
こんな事を言うと変に思われると思い言っていないものに
光があります。毎朝 神棚と仏壇にお水やご飯を供える
特別な宗教などはやっていない そんな私ですが。
まだ独身の頃 冬の夜でした。
 ....
 ある科学者は、そこで対になる点などセカイの怠慢の極みだという。
 ある考古学者は、われわれが日常で行っていることはすべてその向き合う点のバランスだという。
 ある文芸評論家は、点は一つの空間に一 ....
額にうっすら汗をかき
小走りで丘を上った17時半


乱れた呼吸を整えると
空と海の間に太陽が落ちて
辺りは瞬間 紺色に染まった

凪いでいた風が
急に冷たい空気を運んでくる
 ....
ひとは
寂しいふりと、狂ったふりが上手です
全員ではないけれど
大半は、そんな気がします


彼女は論文を書きます
自分が、自分に出した課題で
原稿用紙を何枚も埋めるこ ....
私が殺した父母の名は
何度も産み直そうとした起源
月が満ち止め木が外れ流れ出す
無数の零の残骸
反芻する昨日の
無限に続く今日の
家族を殺して先へ先へと
何者にも成れぬまま
アプリ ....
若い女性に人気があるクレープを
男子高校生たちは売ろうと決意した

クレープは売る前に
クレープは包むものだ

経営観は強気の攻め一本
結果については勝つか負けるか
の二分法
若気の ....
さてね
何だっけ
真昼の太陽が
斜めに

今日は水曜日
何だっけ
ちっとも風が吹かない
秋は更けゆく

妻が本を読む
何だっけ
ハハギキホウセイ
よく売れそうな名だ
レモン色のチューリップが
それは雨天のせせらぎであって
顔は飛沫(しぶき)をはじいていたのです

あなたは最初の花ですか
植物図鑑のはじめですか
あなたは「赤」のはずなのに
あなたの夢み ....
なぜ 悪夢ばかり
みるんだろう


社宅に10年いた
暗黒の時代

圧制された 
会社の配列

同じ部屋
同じ間取り

真向かいに住む家族の
給料さえもわかってしまう
プ ....
運河に架かる橋に立つ

とおく
離れた風景

それは空が広く
開放的な風景でもある

けれど
あるべきものが何もない

陽は
とおく
小さなビルの彼方に落ちて

地平の近 ....
チャペルの鐘の音 
ハレルヤのゴスペルの響き


祝福の音色を浴びてキラキラ輝くのは
淡いパステル色の金平糖
小さな羽根を羽ばたかせ
あなたのキューピッドが運んでくる。


甘い砂 ....
太陽とお月様
毎日、毎日
かくれんぼ。

ときどき
太陽が
念入りに
お月様探すから
夏の空。

お月様も
しぶとく
太陽探すから
冬の空。


どこかの国では
ずー ....
未来から届いた手紙には

これ以上ないくらいの幸せが

書かれていた

けれど僕はそれは信じなかった

いや信じられなかった

こんなにも幸せに僕がなるはずがないと

手紙をバ ....
{引用=
邪悪な双子が
僕の部屋にやってきて言った
「ねぇワルツを踊りましょうよ」
かわいらしいスカートの裾をもちあげ
優雅にお辞儀
僕は
二人とワルツを踊った
邪悪な双子は
にこに ....
君の香りは最高だな
これほど魅力的な人間は
ちょっと
他にはいない
私だけではなく
蠅だって嬉しそうじゃないか
そして
君の魅力に惹かれるのは
蠅だけではなく
もっと微細なものたちも ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
{引用=
窓の向こうの海の
歌声が聞こえる
「さようなら。ありがとう。たのしかったよ」
いつも同じような
終わりの匂いを含ませた
詩をメロディーに携えて
窓の向こうの海の
歌声が聞 ....
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた

誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....
ベランダで
入道雲に向かって
指揮棒を振るおかあさん

白いシャツはヴァイオリン
大きいシーツはティンパニー
弟のズボンがフルートで
私のワンピはトランペット

晴れた日の
洗濯物 ....
うるさい指、が箸の刺し合い
口達者な音を立てながら
沸き出してはかんせいを呼び
食器と名付けました

放り込まれる点点点を待ち構える毎日
今日も仲良く胃の中で過ごす
互いの目、は潰れ ....
死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
 ....
革命的な言葉を口にしながら
麦わら帽子の海賊たちが船出する 
追い風 あふれる秋色の陽光

夏をふりかえらない はしゃぎ声に
バルーンの剣を空に 掲げ、

略奪のためでも
自己の利益の ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
連詩_「_知覚_」_よもやま野原・竹中えん・なき・夏嶋真子- 夏嶋 真 ...自由詩18*10-9-25
水族館_Ⅰ- 沢村 俊 ...自由詩3*10-9-25
鳩の海- 自由詩210-9-25
かぜひき魔女の修業時代- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-25
雨季- 山中 烏 ...自由詩3*10-9-24
新宿_昨日・今日- 森の猫自由詩4*10-9-24
題名- 唯浮自由詩210-9-23
夏は逝ってしまった- nonya自由詩8*10-9-23
目撃したもの_光- 砂木散文(批評 ...8+*10-9-23
ボクが夢で見た楕円またはその中の二つの点について- 豊島ケイ ...自由詩5*10-9-23
秋色パレット- かとうゆ ...自由詩210-9-23
人々の日- 山中 烏 ...自由詩9*10-9-23
零のうたごえ- 高梁サト ...自由詩7*10-9-23
クレープは包むものだ- N.K.自由詩19*10-9-23
なんにもない- 生田 稔自由詩210-9-22
レモン色のチューリップが- 乾 加津 ...自由詩14*10-9-22
社宅の記憶- 森の猫自由詩2*10-9-22
とおく離れた風景- kauz ...自由詩6*10-9-21
sweet_wedding_sweets(祝福の歌)- 渡 ひろ ...自由詩20*10-9-21
かくれんぼ- こころゆ ...自由詩310-9-21
銀のナイフ- こめ自由詩1010-9-21
邪悪な双子- 真島正人自由詩2*10-9-21
君の香り- 曲がり屋 ...自由詩210-9-20
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
窓の向こうの海- 真島正人自由詩3*10-9-20
彼岸入りに- within自由詩15*10-9-20
カラダがうく- Akari Chika自由詩4*10-9-20
繁殖計算- りこ自由詩4*10-9-19
タリサ、クミ- salco自由詩11*10-9-19
旗のもとで、- 月乃助自由詩15*10-9-19

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