時間を鎌で切り裂く事が
出来たなら
僕は君を独りにしなかっただろう
太陽が目隠ししたままで
いてくれたら
僕は君のうなじに
炎を吹き掛け続けていたのに
罪なのは
君の柔らかな語りではな ....
公開暗号キーを
あなたはもっていますか
どこにあるのか
隠されているわけでもないのに
実は送り手である私も知らないのです
第一
扉の鍵穴と鍵も
一対一対応ではないので
わりとど ....
雨音と国道を走る車の音に混じって
あなたが あたしを呼んだような声がして
静かに目を開けたけど そこにあなたの姿はなくて
夢にしてはやけに はっきりした声だったとまた
寝返りを打つの ....
{引用=
*
どの色も気に入らないの。欲しいのは唇をかむ痛みの赤さ
きつね花、天秤にして恋人のふるえる声を謀りにかける
しろはくろ、くろはしろからあ ....
夏の暑い昼下り
溶けて落ちたアイスクリーム
ちっぽけな黒蟻が群がる
うじゃうじゃと
小刻みにうごめく黒い固まりは
ただただ気味が悪いだけだった
ほたるこい
の歌のように
自分の水は ....
夜のピースにはまるひと
かわいい子供が泣いて
そっとオフにもどるひと
見た目はきらきら
こころはながく
話を聞いてくれるひと
お月さまが壊れていると
詩を詠む男の子
半月とひ ....
数千億の水の龍が
大地に嫁ぐ音で
安らかに{ルビ微睡=まどろ}む
頭蓋の裏窓から眺めるよ
天よりただその為に落ちる
水の龍達よ
すまない
君らを救えないが
私は救われた
頭蓋の裏 ....
母のことが なぜあんなに嫌いだったのだろう
殴られたことがあるからでもなく
押入れに閉じ込められたことがあるからでもなく
蹴飛ばされたことがあるからでもなく
わたしは母の愛情に満ちた視 ....
堕ちていくのは
時計の針かはたまた
砂時計の砂か
どちらにせよ結果は同じ
両方時を刻む魔法器具
君の小さな手の平を
繋いでふさいでもいいですか?
曖昧な返事は ....
夜の散歩中に迷い込んだ名も知らない小さな神社は
まちあかりも遮ってしまう茂みに覆われている
自他共に認めるリアリストのわたしでも
物の怪の姿を探してしまいそうになり
風で葉がこすれるか ....
よく晴れた日曜日の朝
洗い立ての心臓を
物干し竿に干した
切り離された動脈と静脈を
洗濯バサミでとめて
(ぶらぶら)
風に揺れるその動きが鈍い
滴る雫が陽光に照 ....
何をもとめているのですか
住まう屋敷は、祝福の
それでいて、囲いのなかでしか息のつけぬ
囚われの日々なのです
渡された鍵で開ける 日付さながら順番の
カレンダーの四角く区切られた部屋たち ....
午前0時から
黒烏龍茶飲み放題 ¥0
(黒烏龍茶は脂肪の吸収を抑えます)
道端に置かれた
手書きの看板
タダより安いものはない
とは
よくいったもので
抑えられたところで
はみだ ....
あれは恐ろしい、気持ち悪い子だ
6歳の時に偶然聞いた祖母の声
私の事?
どうして?
混乱する幼い耳へ追い討ちがかかる
早くお迎えがくればいいのに
どうして。 ....
空はどこまで
ってきく君の
求めている答えは
わかっていた
あのとき
君の肩は細くて
花びらを
青い水に散らして
一文字ずつ撹拌する
結実してしまうものが
何もないように
....
ビルの向こう沈む夕日を見送ってまた来る夜に足を踏み出す
夕暮れに金木犀の匂いたちやさしい{ルビ時間=とき}をしばし楽しむ
つかの間の光の中でかいま見た妖精の翅どこへ消えたの?
かくれ ....
母は日々
鏡の前に座っては
黒くて長い
きれいな髪を
時間をかけて
丁寧に
とかしています
幼い私は
後でそっと
覗き見しては
母の美を
子供ながらに
感じていました
....
四人の旅
朝がきて旅発つ志賀は曇り空秋分の日の我らが家族
心晴れぬ目に緑なる両脇の草花にふとふと心やるなり
ゴリアテと聖なる書に記されど一人の勇士神の子ならずや
思い出の西宮 ....
世界を捉え直すために
空を飛ぶ
風を感じる先に開けた風景は
僕を何処に導こうとするのか
星が綺麗だ
どこまでも視線を遠く投げて
どこまでも行くことができる気になっている
なく ....
朝露の滴る草むらに横たわり
私の身体はがらんどうなのに
脈を打っていた
温もりもわからず
コロンカラン コロンカラン
流した涙は
冷たい石のような音を立てて
深い井戸に落ちた
....
走る
なぞる
並ぶ
一列にすらりと
みな潔く道路を進む
ルールに引き戻され
ふてくされては
なんとなく安心感
自由に自分らしくなんて
それもまた囲 ....
棒人間は今日も黒い涙を流す
言葉よりも大きな気持を
整理整頓する
嘘っぱちな深夜通販番組を
薄目で見ては誉め称える
貴方は死刑と言われたけれど
そんな証拠は何処にも ....
悲しみにはぐれて
頭だけで歩いている
まだ銀杏は緑いろだ
頭も肉体の一部なのに
頭は肉体と比べられている
肉体のほうが信用されている
それこそ嘘だ
坂道は薄曇 ....
I がない一日でした
アイがない一日でした
自分が留守な一日でした
ただ流されていくばかりでした
土左衛門なのでした
いくつもの橋の下をくぐり
今更ながら橋の憂鬱を知り
壊れたが ....
戻るものなのだと 思っていた
想っていた
想ってきた
そこに いた
90゜ 歩きだして
180゜ 振り返って
270゜ 見失っ ....
昌平橋から万世橋へ
川面に揺れる提灯の
その先にある柳橋
ゆらりゆらゆら秋の宵
ガード下には赤提灯
ほろ酔い加減のカラスが数羽
家に帰らず蜷局(くだ)を巻き
その先にある止まり木に
....
レンズ越しに見える葬列
蛙の鳴き声に包まれて
猫背のわたしは
足跡のない欠けた部屋にいる
栗の木が窓の方へ手をのばして握手を求めるけど
押し出してくる風のせいにして逃げ出した
さっ ....
君の心はシャボン玉のように
フワフワ飛んでは パチンと消える
僕が君を守ろうと
そっとのばした この手のひらで
君の心を壊してしまう
どんな優しく包もうと
パチンと消える 虹色の ....
どれだけ
つまらぬ嘘を聞いたら
あなたを嫌いになれますか
さびしがり屋の
つよがりをみせに やってくる
そんなあなたを
待ちくたびれ
生きていれば
いいこともあるさって
一緒 ....
体に毒を持つということは
他のものを寄せ付けない
そういう事になるのだろう
忌み嫌われる形ということは
周りから孤立する
そういう事になるのだろう
墓場に育ち
葉も無く
血を吐 ....
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