はるをまたずに
なんでなんで
咲くの


底冷えの寒さを
わざとえらんで
ウメは咲いて
あっという間に散って


白くやわらかな
なきがらの下から
プチンプチンと
 ....
猛禽となり、風を信じることだ
わがもの貌で空を行く獰猛な鳥も
{ルビ不確か=きまぐれ}な風を信じるから
自由だ

タンポポとなり、風を信じることだ
着地する場所は選べなくても
{ルビ不確 ....
もう 会えなくなるね

あなたとわたし
明日から、違う道

心細くなる
寄り添ってた人がいなくなるから

寂しくなる
隣にいた人がいなくなるから


でも 泣かない


 ....
しなもん
 ひとりぼっち
 ミルクティーを入れてみた

しなもん
 いつもよりお砂糖多めに
 甘くしてみた

しなもん
 くるくるくる、と
 まるを書くシナモンスティック

し ....
まだ見たことのない

果実に境界線を張り

流漂する異国の砂漠

三日月が蒼く涙する

空で暗雲が轟き裂けて

光速でかおるレモン
君に手紙を送るよ

2年も逢ってないし

電話もしてないな

あなたと二人で撮った

写真が無言のまま

こちらをにらみつけてきていた

でも今も君のことは

心の中で
 ....
春風よ
月の優しさを知る
アーモンドの
ほころんだ花びらを そっと波間にうかべ
遠い異国へ 運んでおくれ
涙色の伝説 
その震える肩を包んでおくれ



歌えよ 鳥よ
闇をつらぬ ....
きみが書いたその恐ろしく長い文章を読んで
僕たちがいつも会話を中断して
さようならを言わなければならない
可笑しさについて考えた

もしかしたら僕たちは
一人ぼっちかもしれない

それ ....
水の上に
君の名を書く

綺麗に流れて
心に染みた

涙溢れて
湖に
白く煙る想いは
音声を奪う

つないだ手に
刻(とき)は割れ

言葉はすべて
星になり
行く先を照 ....
綺麗な夕陽の見れる丘の上で

ぼくは夕陽とにらめっこ

上着のポケットの中に入っていた

コンビニのレシートが何かの弾みで

落ちてきた

それを役に立てようと

したわけはな ....
(みえる?)
みえるよ
(きこえる?)
きこえるよ


空の色も 土の声も
自分の魂の熱いゆらぎも


氷の蕾だった五感が
白い星になって咲いた
「私」という宇宙は はじまった ....
ぶたさんが這っている。

ぷひっと、
腕を這っている。

ぶたさんは、
こぶたさんで、
産毛をつかんで、
ぷひっぷひっ。

ぶたさんは、
ぴんくだ。

 ....
おなかのすくおと ぺこ、ぺこりん

からっぽの胃から 
じわじわ かなしみが溢れ
ずずんと 体にのしかかる

ひとことごとに へってゆく エネルギ
ひとことごとに ふくらむ かなし ....
ぼくときみ


一緒に同じ方向を
見つめていたよね


でもそれは
同じものを見つめていたわけじゃなくて


気が付けば
平行したまま決して交わることもなくて


今思え ....
息を 
わたしたちは潜めて 
東の空の彼方から 
春がやって来るのを 
待ち侘びていた 

夜明けに 
うすい紫の風が
わたしたちの 
頭の上を撫でながら 
通り抜けてゆくとき ....
凍えるだけ渇いて
鈴の音も響かせず
降り積もる雪の夕暮れ

雲母の肌が 幾重にもはがれていくのです
許されてしまう小さな嘘 をつくたびに
セロファンの音を立てたりはしないのです

涙の ....
ももの花
軽い衣に春染めて
緑の枝葉も知らぬうち
蕾のままに頬はほころぶ

絢爛のぼんぼりもなく
錦糸の衣も纏わずに
春の節句の雛つがい
ももいろの
笑みに吹かれて
ひな祭り

 ....
緑のたぬきとして暮らしている
暮らすことに対しては苦痛ではないけれど
もう随分と古狸であるものだから
化かされているんじゃないのかと
ボンズで飲み食いした後
カードを使用すれば
店員は裏表 ....
{ルビ濁=にご}った泡水が浅く流れるどぶ川に
汚れたぼろぞうきんが一枚 
くしゃっと丸まったまま{ルビ棄=す}てられていた 

ある時は
春の日が射す暖かい路上を 
恋人に会いにゆく青年の ....
言葉がハラハラ舞う
その裏側に反射するものがある気がするのは
思い過ごしでしょうか

ヴァーチャルとリアルが交差する中
ユゥラ ユゥラ つかみ所が無い姿を
求めて抱きしめてみても

 ....
イタズラッコの春っぽの風っこが

ぴゅうと口笛を吹くように渡ると

空のほっぺたをっぽっと染めずに

かた物の茶色の樹々のさきっぽを

ほんのりももいろぴんくに大変身


 ....
世界は鍵のないドアのようなものだ
君は今ほほえみという名前の粉ミルクをお湯で溶かしている
名前をよびたかったがわからない
せめてメルアドを教えてほしいというと語尾上げで「はあ?」と一瞥される
 ....
せつなさは
ほのかな香り
愛しさは
ほのかな温み

寂しさに
花びらひとつ
思い出に
花びらひとつ

甘く泣けるほどの
柔らかい痛み
そっと辿るだけで
蘇る泣き笑い

 ....
果実はひとつ、
熟り続ける。
きみが折れる、
その時まで。












           了。
揺れる

ただ君の
それは僕の

ざわついた木々

風に吹かれて言の葉いずこ
塞ぐ唇

君を浮かべる
心の


揺れる


掴む腕
シャムラン
とっても魅力的な
姿で

風をまとって現れた

シャムラン
本屋でばったり
かわいい唇
シャムラン

色々あって
僕の妻

どこからきたのか
何してたのか
 ....
愛とか絆とか
なんでもいいから

誰かあの人を
ここに留まらせて

一番淋しい夜に
あなたは手を差し延べてくれた
一番辛い夜に
あなたは微笑んでくれた

何も言わずにわかってくれ ....
私は、何処へ行くのだろう
やらなきゃならないならない
お墓に入ったからって終りゃしない
だからってその後は知らない
失礼だわねぇ
カラスの伝導師
あっちむいてほい
眼鏡をかけなおす
夕 ....
こけこっこーで、
お目覚めっぽ。
お天気晴れたら、
お散歩っぽ。

窓の向こうを、
ちょっこり覗けば、
お外はとっても、
ご機嫌っぽ。

おべんとおむ ....
大人になりたくない と
純粋に逃げ続けた頃は通り過ぎ
大人になれない と
不透明な迷路で行き詰まった頃に
私はあなたの詩にえぐられました


 初々しさが大切なの
 人に対しても世の中 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白くやわらかななきがらの下から- まほし携帯写真+ ...10*06-3-5
旅立つ日、君の背に投げる- たりぽん ...自由詩12*06-3-5
卒業- ことは自由詩3*06-3-5
夕暮れに、しなもん- 夕凪ここ ...自由詩4*06-3-5
レモン青書- こしごえ自由詩16*06-3-5
青い便せんの手紙- こめ自由詩406-3-5
almond.- 紫翠自由詩4*06-3-5
さようならを言わなければならない可笑しさ- むらさき自由詩3*06-3-4
静流歌(しずるうた)- アマル・ ...自由詩606-3-4
僕自身の紙飛行機- こめ自由詩406-3-4
星ヒトツ咲ク- まほし自由詩11*06-3-4
「_ぶたさん。_」- PULL.自由詩7*06-3-4
はらぺこのかなしみ- 紫翠自由詩3*06-3-4
結ばれるはずのない…- Honesty自由詩3*06-3-4
春はあけぼの- 落合朱美自由詩4006-3-3
送り火、揺らしながら- たりぽん ...自由詩1206-3-3
笑み桃色- 銀猫自由詩14*06-3-3
緑のたぬき- tonpekep自由詩11*06-3-3
ぼろぞうきんの春- 服部 剛自由詩18*06-3-3
言葉の欠片- ノクター ...自由詩1*06-3-3
*っぽ*- かおる自由詩13*06-3-3
ワールドアパート- モリマサ ...自由詩6*06-3-3
- さち自由詩8*06-3-3
「_金曜日の果実。_」- PULL.自由詩7*06-3-3
浮舟- アマル・ ...自由詩906-3-3
シャムラン- ふるる自由詩5*06-3-2
気持ち- ことは自由詩1*06-3-2
鮮明喪失- こしごえ自由詩13*06-3-2
「_っぽ。_」- PULL.自由詩19*06-3-2
汲む—茨木のり子さんに—- まほし未詩・独白9*06-3-1

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