その水族館では一日に
水圧が上がっては下がって
悠々と泳ぐ魚達が苦しんで死んで
いく、様子が
楽しめます、
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ
彼 ....
{引用=「幸せの定義」とはなんだろう。
そもそも、「幸せ」とはなんだろう。 }
ママゴトして遊ぶ娘を見て考えた
彼女にとっての幸せはママゴトセットに違いない
切れない包丁とビニール製 ....
日常と日常の狭間にある 奈落に
いつもなら 気付きもせずに 過ぎ去ることのできる狭間に
ふとした瞬間に躓いて
酷く恐ろしい残像にあたしはとらわれる
一瞬にして あたしを取り囲み 耳 ....
* 波の花 *
この旅路は来世への道
涙はいらぬ
微笑と
小さな夢と
持ってゆく
私たちは来世では一つの船に乗る
その先に咲く
波の花
消えて
* 夜の波 *
あ ....
私たちは家に帰りました
夢月はじんべえを着たまま
布団に入りました
「おやすみ〜」
私は枕元に座ると
「今日は徹夜しようよ
一緒に話そう」
と言ってみました
夢月は起き上がると
....
まだ
手を伸ばしたならば
間に合う
まだ
目を見開いたならば
見える
走れ走れ 風より早く
泳げ泳げ 魚の様に
そこに一粒の星が
光るなら
見えるなら
諦めるにはまだ ....
緑とすすきの穂の混じった道を
僕らの車は通り過ぎた
太陽と秋風は微笑みながら
僕らのドライブを支えてくれた
硫黄の匂う別府
コーヒーを戴いた由布院
水分け峠
澄んだ風吹 ....
Act:01 「アロンアルファ」
「どうも、星が墜落したようだ」
声をひそめてそう云った男は、瓦の取れかかった屋根から
落ちてきた。
「君だって墜落してるじゃない」
右手 ....
ぐるっと回ったら国道だ
しばらく走れば森がある
色なんか聞くな緑だ
緑に決まってんだろう
緑
緑
緑ばっかだ
なんだっけあれ
あの変な車で行けよ
あの変な車の変な色
な ....
吹き抜ける{ルビ時間=とき}を感じて
思い出映し出したあの時
私の心に炎が燃えた
言いようも無い淋しさに
翼を広げようとしても
あの頃の青空はもうない
ただ風に吹かれて
心の嵐を鎮めるだ ....
なだらかな野辺に{ルビ錨=いかり}をおろせば
緑色の秋がふりそそぐ
やわらかな雲の群れを辿れば
まぶたは風にまどろむ
じっとしていなければ
追いつけない季節
木漏れ日を新呼吸し ....
光に飢えて
死んだ薔薇。
僕の{ルビ瞳=め}は唖になった。
食卓に赤い{ルビ染点=しみ}
ところどころに、
あの 暗い日の 思い出が
甦る。
ああ、与えてよ ....
季節風は風向きを変えた
僕達は異なる道を歩くことになった
信号機のランプは黄色に灯る
もう こんなところまで来てしまった
涙のない別れ
突然の別れ
二人で舞った ....
ほうらご覧よ
あんなに見事な
ゆるりゆるりと
銀の鱗を光らせて
水面に映る魚のよう
ゆるりゆるりと
眺めていたら
水の底から
見上げてるのは
こちらのほう
銀の鱗の魚に ....
夜の海/ 陸地をはなれ水平線に向かってすすむ
その暗がりを/ 滑らかな波を逆撫でるように
いつ沈むとも知れない虚空をとぶ/ 僕の魂が
闇にまぎれ狂い泣きながら、ただひたすらに
沖へ/ さらに沖 ....
君の影を 今も 僕はおいかけてる
もうどれだけ たつのかな?
僕の中の君は あの日のまま 止まってるけど
でも
君は 今、この瞬間も めまぐるしくかわる世界を
旅してるんだろうね
....
あなたのもとに
つながっているだろうかと
また海に来てしまった
彼方の水平に
上昇気流の痕跡が偏西風に流れて
波間に姿も映さず高く飛ぶ
渡る鳥、それよりもずっと星のそばで
焼かれる今 ....
私たちは屋台を見て回りました
「紅香これやろーぜっ」
夢月が指差したのは
オモチャの景品が当たる輪投げです
「OK!」
私は三つ輪を飛ばして
三つとも入りませんでした
結果は残念賞の
....
眠れない夜に羊を数えてみても
ウール100%のheavenly dreamが訪れる事もなく
二万一千頭位まで行った所で
東の方角に朝焼けの予感が貼り付きはじめる
一日中数えても十万頭にも満 ....
誰かの夢が これを創った
「星空を届けよう」
そう 彼の眼はきっと
どの星よりも 輝いていた
暗い天井が 星空になり
小さな部屋は 宇宙を閉じ込める
天の川も 手のひらの上
創ら ....
ウロボロス、
光のなか、虚の時間、
あなたたちは2匹ずつ笑って
互いの尾を噛み
楕円となって回り続ける
生成と消滅がくりかえされるそこで
それは生まれた
衣を破って
なにもないとこ ....
ぎらつく夕日を受けて
入江の港を出ていく船がある
あの火玉のごとく直進するものは
いつたい
いづこへ
いづこの国へ
いや そんな単純明快なものではな ....
傾斜/午後の光
射す灰色の空は
立ち並ぶビルの
すぐ上に落ちて
夕焼けが始まる
前の憂鬱を伴った眩しい公園で
少女はぶら下がっていた/傾斜
「久しぶりに土の匂いをかいで
あの ....
人生はめぐりあわせ
かたちあるものは必ずいつかはこわれてゆき
同時に精神の壁も崩落してしまわぬように
ぼくたちは両手首をコンクリートの中にぬりこめる
押し戻そうとしてもできっこないのに
....
技術
技術外れの季節に
議会を解散したかったのだが
主権者の端くれとしては
クレマチスが良かったわ
と言ってくれるまで
くるり棒を振り回す
麦秋の徒に
陰口
影女
悪巧み
古狸 ....
あなたの気持ちだけぽろんととれちゃって
彷徨うけど許してね
拾ってあげて小さく
ひとくちだけね
見つけてほしくてくっつけたこの鍵は
醜くいからここに捨てておくよ
あなたの気持ち ....
地球は回っているのだと
ジャンプしてみた
着地した場所には穴が開いていて
下半身は中に入ってしまった
訳がわからず飛び出た
すると今度はもっと深い穴に落ちた
真っ暗 ....
夜の長い季節がめぐって
今年もまた
潤んだ果実の薄皮が
あなたの細い指先ではじけて
枯色の穂の律動
その春のようなくちびるに
すべり込むのです
かわききった大地で
....
どうしてあたしに いじわるするの
と聞いても
あなたはただただ 小石を蹴った
どうしてあたしが来ると でていくの
と聞いても
あなたはただただ そっぽを向いた
だからなのかな
....
今日も失敗ばかりで嫌になってしまう
そんな時はこの言葉を思い出して欲しい
ナンクルナイサ
人は誰でも間違いをするもんさ
別に君だけじゃないさ
今日の失敗の神様は君を選んだだけで ....
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