泣かないと
決めた
約束守り
桜を見上げて
意地を張る
「あしたは桜を観に行こう」



土曜の朝
なにやら騒がしいと思ったら
恋人が楽器をごそごそと出していた
ギターにキーボードにコンピュータ
それから何か良くわからない線とか
テーブル ....
目が閉じそうよ。
油断したら眠っちゃう。


お嬢さま、おねむですか?

ええ。


それでは寝室へいきましょう。

うん。

疲れが溜まったんでしょう。ゆっくりおやすみにな ....
湖の中を泳ぐ
水面から顔を出す
岸に腕をのばし
力を強く込め

二本の腕の力だけで
ずるりと這い出す
うろこで覆われた
下半身を引っ張って

ここから
もっと
這っていったら
 ....
また春の風が
額を過ぎた
ふっと
潮の匂いがした
ような気がする


{引用=なつかしい声}

振り向くと
海がそこまで迫る
海は光る
反射して鏡のように


指を浸すと ....
体に沁みる肉体労働の汗は

博打の誘惑と駆け引きの間

副業とさえ感じる勝利の味

忘れることができぬままで

本業の復帰への目処がたち

底辺の責任のない生活から

通勤ラッ ....
夢を見た
あなたはひどく優しい笑顔で笑ってた
明け方の月のような美しさで



私は少し笑っていたように思う
その柔らかい微笑みに
夢の中でも傷が疼いた


 ....
両手で女の肉を喰らう

目や耳や鼻でそれを啜る

女という木々の懐で

体温だけをよりどころにして

せつない、

ことをかき集めて

情事の大義名分にしている


新緑 ....
歌の缶詰がみつかった
黒く水を吸った
砂浜の海揺れる昼間

味を知らない白い鳥が
つついても 食べられないから
不機嫌に おいていく
黒く夜を吸った
砂風の渦過ぎ去る木陰

のまれ ....
 赤いルージュで 待ったをかけた
 絶望 弱音 告白 悲哀
 喉元を通り過ぎそうになった頃
 造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
 だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
わたしは、ここ 
あなたは、そこ

この距離は因果律
決して縮まることはない


時間はいつも嫌になるくらい前向きで
振り返ってはくれないから

誰もが桜の空を仰いでいる ....
 
気付いたら
喉に砂漠の黄色い砂が詰まっていた
吐き出せば蠍やら蝮やら
あぶない生き物がどばりと出てきた
 
白一色に染めたはずなのに
いつの間にか黄ばんでいる
一日を越えるために
 ....
ドロップスをあげよう。
両手一杯抱えていても

欲しいものを1つだけ。
大切に大切に噛み締めて欲しいから

手にしたものを1つだけ。

新しい日々を彩る桜並木のピーチ

まだかまだ ....
冬鳥の啼く声も掠れ
野火煙る薄闇に
遠い鐘の音とともに
虚ろに舞う、
まばゆい欠片たち

山颪(おろし)の風に攫われる
か細い梢の一瞬の落花、
土に眠る豊かな彩りと
ひややかな水の命 ....
信頼は財産だ
黙っていても
信じてくれる。
助けてくれる。

涙は川に流れ
貴方は図太くなった。
不純になると
強くなる。

ガラス細工を
壊さないで
鋼鉄には
なれないから ....
黄色のひかりがぶれる部屋で、
わたしは
左足で眠るかさぶたからゆくらゆくら
透明?
に、なりつつ
もう、なくなった筈の
 /もしくは、見えないだけかもしれない
水掻きに脈を聞く。 ....
サピア氏とウォーフ氏の眼前で
サピア氏とウォーフ氏が見ている世界と
私の見ている世界は異なる。

サピア氏とウォーフ氏の眼前で
例えば「ザラメ雪」を
常夏の異国の言葉へと訳そうとしているか ....
耕うん機の音がします
つくしんぼうの声がします
土が目を覚まします


春は大きな朝みたいです
田畑を耕す音は
早起きするための
目覚まし時計です







{引用 ....
ななつ葉/僕 

ねぇ、君は「無限の幸福」なんてものを信じられる?

今ココに確かに存在しているんだ
無限の幸福/ななつ葉  
のクローバーが。


子供たちがサッカー ....
天国から地獄への階段を下っていく

さっきそこで殺気で満ちていました

拝んださきにいるのは

理想を掲げたぼんくら

重たい鎌をぶら下げて華麗に

現れたの死神さま
 ....
円満がいい

さいきんやっとそう思えてきた

円は点のあつまりだ

円に接線をいっぽんひく

接点の

両となりの点は

その接点より引っ込んでいる

しかし

この三 ....
髪を撫でた
わたしはあなたを支配する
やさしさを武器にねじ伏せる

ひとたび体を差し出して
されるがままにされてしまえば
ほんの少しの自由が得られる
けれども
代償を払い続けるのに
 ....
まっすぐに
まっすぐに

進むことが
正しいと思っていた

それができないと
気付いた後は

ゆらゆらしたり 
たらたらしたり

風が吹けば
揺れる花のように

こだわり ....
こんにちは
そのような書き出しで
いったい何を伝えたいのだろう

いや、何も
伝えたいことはないのかもしれない
だって生や死や愛ですら
あなたと会う口実だもの

メロンを買ったよ
 ....
言ってしまうんだろう。

「頑張って」
「私も頑張るね」


頑張るって便利な言葉だなぁ。


あの人とのやりとりで決まり文句のように使う。

もっといい言葉はないのかな。

 ....
しめやかな午前 /

温まらないエンジン
背負い込んで
缶コーヒー中毒者の
重い足取り

煮え切らないナビ
ぶら下げて
揮発しそうな生活者の
白い排気ガス

走れ
せめて ....
久しぶりに君を見た
あのときより未来人になっていた君は
なんだかギンギラギン
どこかの怪獣のようだ
人の心は変わるものだから
と言って別れたけれど
いくらなんでも変わり過ぎだろ
思わず苦 ....
 配管工という職業は今でもまだあるんだろうか。わたしはまだ現役の配管工に会ったことがない。直腸手術でもするような感覚だろうか。鋭いもので引っ掻いたようなパイプの穴を塞いだり、何かの拍子で切れた管どうし .... 東京の空は曇る
でも今日は土曜日、誰だって浮かれ気分の土曜日だ
秋葉原、歩行者天国
アメ横上野も大賑わい

僕は岸へやってきた
河原の向こうに街を見つめる
そんな気がする
誰も岸にはい ....
か細い声が聞こえた


電線の上
早起きの小鳥たちが小首をかしげる
埃っぽく煙った路上
散乱する朝の気配
大型トラックが排気ブレーキの音を響かせる
始まりと終わりの時間を行き交う車たち ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜花- 未完自由詩5*09-4-3
「あしたは桜を観に行こう」- ソティロ自由詩809-4-3
専属眠り人- つゆ自由詩7*09-4-2
通奏低音- とうどう ...自由詩8*09-4-2
海へ- 石瀬琳々自由詩19*09-4-2
忘却- yoyo自由詩109-4-2
KOU- ロリータ ...自由詩809-4-2
新緑- 吉岡ペペ ...自由詩309-4-2
渦雫- 砂木自由詩10*09-4-1
恋愛未満- きりえし ...自由詩3*09-4-1
四月一日より五月一日へ- 夏嶋 真 ...自由詩16+*09-4-1
日常- ゆるこ自由詩209-4-1
拍手喝采- 梓ゆい自由詩209-4-1
雲肌の襖_★- atsuchan69自由詩14*09-3-31
ハリガネ入りのガラス窓- ペポパン ...自由詩6*09-3-31
海想癖- 山中 烏 ...自由詩5*09-3-31
サピア氏とウォーフ氏との(間で)立ちすくむ- N.K.自由詩2*09-3-31
春の機械- 小原あき自由詩8*09-3-30
クローバー- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...11*09-3-30
狂詩- こめ自由詩609-3-30
円満がいい- 吉岡ペペ ...自由詩409-3-30
計算的な衝動- 百瀬朝子自由詩4*09-3-29
風が吹く- 未完自由詩3*09-3-29
ただ、さくらの日によせて(咲く)- まきび自由詩109-3-28
なんで- つゆ自由詩3*09-3-28
AM_/_PM- nonya自由詩17*09-3-28
怪獣の人- 麻生ゆり自由詩1*09-3-28
超真理男兄弟[場面1−2]- 国産和風 ...自由詩109-3-28
- K.SATO自由詩409-3-28
不具の変身- 餅月兎自由詩509-3-28

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