つつき割る事を
あきらめたのか
雛は
まるく
まるく
丸まっている
身体は否応無しに育ち
卵の殻は変わらない
身体に合わせて
大きくは
なってくれない
その身の大きさに気 ....
今日という日がまた終わる
道端に残してきた足あとは
気まぐれな風によって消えるけれど
口元が固く閉じることはない
今日も生きぬくことができた
喜びは風に揺られながら
消 ....
人生には いくつかの分かれ道がある。
それを最後に決めるのは 自分自身。
その道を 選んで後悔するかもしれない。
だけど 選らば無ければならない時が かならずくる。
私の 今の ....
片目をつぶったまま手招いていた
あの手は深い茂みに
罪はきれぎれに悲鳴をあげ
花びらのように降りてきた
見知らぬ吐息
濡れていくはかない枝葉
果実は強く芳醇だった
無防備に口にと ....
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に
私の心がついて行けない
まだ
そんなに確かじゃない
決められない
このまま冬になろう ....
うちのキッチンには
ピラニアが
生息している
いつもは
気のいい
スヌーピー面して
猫を
かぶっている
風の日も
雨の日も
雪の日も
朝晩の散歩を
愛してい ....
雪が降るほどは寒くない
わたしたちの街ではほとんど雪は降らないから
だけど、この寒さは私を凍てつかせるには充分で
コートを着込んでも中から冷えてくる
風邪なんか引いてる場合じゃないのに
....
冷たい雪の降る夜に
わたしのからだは凍えてゆくから
わたしのからだは
小さくなる
わたしはわたしを抱き締める
冷たい雪の降る夜に
わたしのことを
わたしのほかに
....
曇り空を見るといつも
全てのことを正当化してしまえる
気になるけれど
その度に
雨が降ってくる
言葉は便利で
音楽は優しく
都合のいいお話は
いつだって楽しい
でも残念な ....
真夜中に 一人で過ごしていると みんなに置き去りにされた気分
でも 音が無いほうが 落ち着く
昼間に 誰かと過ごしていると 心が安心する
でも 音が無いと 寂しげ
いつどこに居 ....
さらさらと
足場は流れている
友達は楽しそうに
波を掛け合い
笑ったり
こづき合ったり
僕は
濡れるの
好きじゃない
こづくのも
好きじゃない
笑うのは・・いいけど
....
不幸になりたいとおもっている人が本当に不幸になったらそれは幸せになっちゃうんだ。
今日絶対忘れたくない言葉。
不幸になりたいっておもって生きてた?
でも世の中の人はみんな不幸を願っても幸福になる ....
奇妙な事だ
君と僕の距離は
星の運行と
無関係
だから
神には祈らない
誰にも支配させない
君との距離
僕はしない
存在の曖昧なものに
心を預けたりしない
....
窓を打つみぞれの音の冷たきに孤独はやはり嫌いと思う
哀しきは居らぬ人へのうらみごと聞かせし空の雲行き怪し
夏の夜に火を点けられし導火線人目を忍び寒空に燃ゆ
{ ....
どことなくストレス加減の昼休み
冷たい珈琲に浮かんだ氷を
ストローの先でつついたら
猫みみのかたちの小さな生きものが
ちょこりと顔を出した
頭痛の道連れに
こんな小粋な錯覚が訪れる ....
三つの茶碗が二つになり
よそおう手も男の手になり
食膳に向かって
私は父と向き合って
鍋をつつく
鍋の中から菩薩様が出てきて
食卓にこぼれた汁を布巾で拭ってくれた
父と私は一瞬黙 ....
感情にも質量があるのだとすれば
あふれ出る涙は感情の質量の飽和
涙がしょっぱいのは
我らが海から来た証拠
大気中でも飽和した質量でこぼす涙が雨と呼ばれる
ひょっとしたら
大空にも感 ....
初冬の恋は
にぎやかなコートの群れの中
熱い缶入りココアのプルトップに
手をかけたときの ぬくもり
初冬の恋は
星が目を開く夕暮れ
夕飯の匂いに顔をほころばせる
窓越しの台所の灯の ....
あたしは、赤い口紅を塗りたくって
大人になった気分に浸っている小さな子供と同じだ。
何も言わないで
欲しいものを指差して
これが欲しいの?と聞かれると
頷くだけの、無愛想な子供
....
月よ
明るい夜にしてくれないか
昼と見間違うほどの
白い明かりで照らしてくれないか
わたしがそっと
吐息を洩らす瞬間を
にぎやかなその光で
包んでほしい
そうして
で ....
戦後の娼婦きどりで
緑地に黒い花模様のワンピース
軍服みたいなコートを羽織って
男物の
赤茶けたウエスタンブーツは
歩くのに適していない
が
意固地に引きずる
産婦人科の
ある種 ....
久しぶりに 外出し車の運転をしていると 雪のように枯葉が 舞っていた
用が済んだから舞っているの?
舞う姿を見せたかったの? 冬が来るのを教えてくれるかのよう・・・
喋れない虫達のように 喋れない鳥達のように
最近の人達はうまく喋れないようだ
木から落ちてくずれる柿のように人と人の絆も簡単に壊れるけれど
鎖と鎖が離れにくいように人と人の絆も深く強 ....
頬を追い越してゆく風と
手招きをするような
まばゆい光
目指すべき方角は一つだと信じて疑わず
出口へと向かって
足を運んでいたつもりだった
不思議だね
振り返ることは敗北では ....
月が冴えわたる冬の夜
田園の雪の波が
月光に青白くきらめいて
をんなの肌に深く映ります
あぁしんど
酔い醒ましにちょいと表に出てきたけれど
伏し目がちな月影は
わかばにマッチをすっていま ....
嘘をつくな と 真面目に 言ったので
もう一人の 男と もう一人の 男が
白人である事 黄色である事
浮気 溢れる 瑞々しい 官能の大地で
一緒に 踊り
一緒に 諦め
先を 進め
先 ....
生まれ落ちてから死ぬまでに
自分自身でプロデュースしていくうちの
一大イベントである事は確かで
お誕生、お七夜、お宮参り、お喰い初め
初節句、七五三、入学式に運動会
成人式、卒業 ....
裸体に添えられた
蒼い手で
鳴りやまぬ鐘が
鎮められてゆく
一晩中浴びた
ビートでバラバラになっちゃった
からだの破片を
いつもの鞄に押し詰めて
歩く四条通りは
ビニール袋が散乱していて
海かと思った
始発が出る時間だけど
まだ今日が来てい ....
蝋燭の
仄かに灯した明かりだけで
読みたい物語がある
閉ざされた雪山の麓の
貧しい村の物語
痩せた土壌では穀物も育たず
日照りの夏と実らぬ秋を経て
魂の芯まで凍える冬を迎 ....
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