太陽とお月様
毎日、毎日
かくれんぼ。
ときどき
太陽が
念入りに
お月様探すから
夏の空。
お月様も
しぶとく
太陽探すから
冬の空。
どこかの国では
ずー ....
未来から届いた手紙には
これ以上ないくらいの幸せが
書かれていた
けれど僕はそれは信じなかった
いや信じられなかった
こんなにも幸せに僕がなるはずがないと
手紙をバ ....
{引用=
邪悪な双子が
僕の部屋にやってきて言った
「ねぇワルツを踊りましょうよ」
かわいらしいスカートの裾をもちあげ
優雅にお辞儀
僕は
二人とワルツを踊った
邪悪な双子は
にこに ....
君の香りは最高だな
これほど魅力的な人間は
ちょっと
他にはいない
私だけではなく
蠅だって嬉しそうじゃないか
そして
君の魅力に惹かれるのは
蠅だけではなく
もっと微細なものたちも ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた
親と暮らせないこどもは
この世に多いような気もしていたし
周りがそんなふうな子ばかりだったから
そう思っていたのかも知れない
....
{引用=
窓の向こうの海の
歌声が聞こえる
「さようなら。ありがとう。たのしかったよ」
いつも同じような
終わりの匂いを含ませた
詩をメロディーに携えて
窓の向こうの海の
歌声が聞 ....
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた
誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....
ベランダで
入道雲に向かって
指揮棒を振るおかあさん
白いシャツはヴァイオリン
大きいシーツはティンパニー
弟のズボンがフルートで
私のワンピはトランペット
晴れた日の
洗濯物 ....
うるさい指、が箸の刺し合い
口達者な音を立てながら
沸き出してはかんせいを呼び
食器と名付けました
放り込まれる点点点を待ち構える毎日
今日も仲良く胃の中で過ごす
互いの目、は潰れ ....
死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
....
革命的な言葉を口にしながら
麦わら帽子の海賊たちが船出する
追い風 あふれる秋色の陽光
夏をふりかえらない はしゃぎ声に
バルーンの剣を空に 掲げ、
略奪のためでも
自己の利益の ....
もともと世界は一連の階段だった
一段一段に彼がいてあなたがいて僕がいる
その下には彼とあなたと僕のご先祖様がいて
「あ」が「あ」になるように「さ」が「さ」になるように
首をひねって
....
捜してきます と書いたメモを
台所に置いて 家を出た 午前三時
まだ 真っ暗な道をひたすら運転する
公園 飲み屋のある所 よくわからない道
夫が 電話のひとつもよこさないで
友達と飲んで ....
公園の緑に
ふたり
ねころがって
ぼーっと
空をみている
風が髪をゆらしてく
小指と小指をからめて
お互いの体温を
すこしだけ
感じている
あたしは
コットン ....
口では
「もういい」とは言うものの
頭では
「なんで連絡が来ないんだろ」と考えている
口では
「居なくても平気だし」と ....
ススキの穂の群れの中でキスをしました
高く澄んだ青い空が見えました
ここは心の中にしまっておくための
誰にも邪魔されない場所だから
あなたとわたしは幸せでした
サワサワと穂が揺れて包むものだ ....
近しい言霊が
電気になってやってくる
時々、感電するので浮かれていると
まっ黒こげに・・
とほほ
で
途方にくれまして
....
カキコ
ゆかりの詩人の指を一本拝借して詩を書いていたのですが
その指が痒いというのでクリップの先で擦ってやると
流れる血がまた詩の風貌に滲んできたので 調子にのって
ためしにインスタント珈琲を ....
風がずいぶん涼しくなってきました
青い空に
白い月が出ていて
どうして、涙が流れそうになってしまったのでしょう
よその家から漂ってくるカレーの匂い
僕は心の中の
小さな茶の間を思い浮かべて ....
目が覚めると氷になっていた
何故氷だと解ったのか解らない
ただいつも透明になりたいとは思っていた
実際氷になってみると大層不便である
声はおろか身動きすら出来ない
時間と共に布団に吸い込 ....
新しい世界を見せてあげるとあの子は鳴いた
カモシカのような片足を震わせながら歌った子守唄
揺さぶられる、現実から見放した濁りすぎた瞳に
映る幾千の輝きはいのち
生命力が溢れ出し ....
かたかたと
長い帯
シュレッダーの
跳躍
....
坂のある街は
景色の綺麗なところが
多い
シアトルもそう
リアス式海岸があり
流木が流れ
ちょっとフリーウェイを
車で走れば
そこは
緑に埋もれる
森また森
高台の高 ....
僕は何のために
生まれたのでしょうか
僕はここで果たすべき役割は
なんでしょうか
わからないままに
僕はいまあなたの墓の前にやってきました
爽快な空の下
あなたがいたこと
....
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った
ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした
夕焼けが
....
目には見えないが
確かに巨人の朗読が聞こえる
すぐ近くにいるときもあるし
間遠いところから
細々と聞こえるときもある
詩や あるいは詩が
巨人は聖書のゴリアテとは
一 ....
現在と
過去と
未来は
点のようでいて
じつは
球体の円周のよう
ではないだろうか
過去には生きられないが
過去は現在に続き
現在は
未来とつながっている
今を
....
鳴りものに そそがれる蜜
削がれる 鉢植えの暗闇
黒い雪崩に つかまる鳥の爪
横切る 銀色ワイヤー
透ける板 はずさないで
みたくないなら みないで
あたしたちには今と過去しかないね
だから20XX年、あたしたちのとなりに
あたしたちがいるのかどうかの話をして
おんなはいつもさいごにそう言った
おれはそのときわかったんだ
....
鏡の中のあたしは
毒りんごを持ったお婆さん
あの娘の笑顔を壊したい
醜い心のお婆さん
優しく近づき猫なで声で
このりんごを差し出せば
きっと食べてくれるはず
疑うことなどないままに
....
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