九龍城

住む 住む 憧れ 住む
生きる事に 関し
私達は 棺の中に
住まわなくてはならない

バイオリンが 青酸カリの
弓弾きを 撃ち殺し
たのは
住む 住まない
私が 生きる ....
一歩一歩沈む
沈む
さ迷う森のあなたに
黒く湿った土が香り
白日夢の欠けた月が
まあるく青ざめて眠る

白む指先で
鼓動にふれる声が
ふるえて腐蝕へ沈む

をんなは
なぜか黙り ....
しがらみが
やさしくて痛い
振り切ってしまえばいいのに

そうできる青さが欲しい

飛び込む勇気をください
たった一言でいいから

振り切ったら
新しい世界が待っている

知っ ....
みもふたもないはなしである

漱石の夢十夜の第一話
おんなはあっさりと死んで行く
おとこは大きな真珠貝を手にとって
庭に穴を掘り埋葬する
死亡診断書は何処にある
埋葬許可書はもらったか
 ....
木の葉が水面に舞い
遠い街の音楽隊が通りを行く時
私の想いはそこはかとなく乱れ
思わずイギリスの賛美歌を口ずさむ

耳を凝らし密かに求める主の言葉
祈りの後に祈りを重ね
右であろうか 左 ....
校舎の四階の窓から見える
真っ赤な夕陽が。

あたしを責めているようにしか見えなかった。

あまりに綺麗で
まっすぐで

避けて、逃げて、ばかりいるのあたしを
蔑むかのように
赤く ....
始まってからは あっという間に過ぎ
本気なやつらが 空振り喰らう
向かい風に吹き飛ばされ
あの頃の夢は まだ夢のままで



未だ冷たい風が吹き付ける
「明日は変わるさ。」
不安を希 ....
獣のように叫んでいた

その時あれは狂気そのものだった


何故そうなったのかは覚えていないが
あれが何やらわめいていたのだけは覚えていた
そしてそのままベッドに倒れこんで
今ようやく ....
風のむせび泣く
夜のはしっこの
ほんの隙間に
こぢんまりと
丸くなって
眠ってしまえ

水銀の上下する
オブジェを見て
ころころと
声をたてて
笑えばいい

とじた
 ....
あなたの人生は箱のようなもの

箱の中で生まれて

箱の中で死んでいく

わたしは気まぐれで

あなたの箱の中に

おもちゃを入れていく

「愛」だとか「真実」だとか

あ ....
取り扱いには重々御注意ください

優しそうな顔をしている言葉は曲者だ

天使の振りをしてそっと忍び込んでくると

仮面を脱ぎ捨てて悪魔に早変わり

シュガーコートされた落とし穴 ....
美しく生きる人を見た

美しい手からなる美しい庭

秩序はなく、整然としてなく、

自然に、あるがままに、緑の草原と咲き乱れる花たち

「人生は短いわ。だから楽しまなくちゃ」

9 ....
ヨーグルトや アイスを食べるとき
フタについた ちょこっとを 舐めるのがすき

不思議と おいしく感じてしまう

寝坊したと 勘違いして
いつもより 30分もはやく起きれたときは

と ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は

君が 遠い目をするものだから 


私は 少し寂しくて

シャリ シャリ シャリと 梨を剥く


窓辺にもたれて 膿む月を

仰いで君は  ....
みず色の空に 浮かんだ
白い月

明けたばかりの朝
洗濯物を 干す

厚着をして でた外は
首もとから 冷えていく

夜を終えた 世界に
濡れた 竿から 雫が 落ちる

寒 ....
豚の目を{ルビ解=バラ}した

肉付きの眼球が二十個 並んで此方をみている
父にもらった手術用の手袋を嵌めて 一つ 掌に置く
冷たかった
どこまでも 質感は在った

メスによく似た鋏を  ....
アンケート用紙にずらっと並んだ
「いいえ」を眺めていたら

「え」が物凄く変なもののように思えた

何だこの曲線は バランスがおかしい
「い」はこんなに整然として綺麗なのに

だんだん ....
   
   冬の空に
   オリオンが南中する頃
   ベテルギウスは涙を零して
   名前が呼ばれるのを待っている


   冬の空の、暗い、
   まるで何も存在しないかのように ....
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ....
小春の今日は

黄色い花びら

薫り立つ



※自由詩のカテゴリに投稿した『小春日和』より引用
嗚呼、
空駆ける鳥よ
見上げる僕は土の人

忘れていたね
空白を埋めずに
時は流れて
小春の今日は
黄色い花びら
薫り立つ

グンっと
背を伸ばしても
その翼には届かない
 ....
こっちは雨だよ
と、すこし憂欝そうな声
じゃあ明日はこっちも雨ね
と、窓から空を見上げる

それくらいの距離

おやすみ
と、ささやく声を
耳をくす ....
今より少し争いが多くて
自分から吹飛ぶ人とか
きれいな焼け野原とかが
少しだけ増えていた
そんな時代の話





ある日突然
とてつもなく大きな虹が
世界中の架け橋となり
 ....
化石を拾う
改札口は静かで
足跡ばかりが通り過ぎていく
ぼくはそこで案山子になっている

へのへのもへじ
通り過ぎてく人に
顔は何気にそう書かれてしまったけれど
何か無限のようなかなし ....
余がルクセンブルグのハイデルカイアットホテルに滞在の折り
夜の列車が汽笛を鳴らしてコーマ駅を出発するのが聞こえた
ホテルの二階 赤茶けた電話機に接続すると
余はコンピュータースクリーンにコード ....
あと一言
君に伝えられたら
何が変わったんだろう

泣きそうな背中を目の前にして
僕は泣けなかった

せめて僕だけでも
僕だけでも
君の太陽のように
笑っていなくちゃと
君も笑っ ....
ふと気が付くと
愛を無くしたケガエルは
渇水時のダムのよう
カラカラに干からびて
部屋の隅に転がっていた

ミイラ化した粘膜は
彼等が忌み嫌う爬虫類の鱗のよう
かつて 愛し合った痕跡は ....
ヘドロ化した日常に膿んで見上げる

ちっぽけなあたしから 
    ぽ
    と
    ん
    と
  散った恋心

真っ青な空に溶けて行く

気の早いケヤキは紅 ....
「お前がここまで疲れているのは仕事で疲れているからなのだ仕事がきついからそうなるのだお前の為にそう言っているお前の身体を心配しているからそういっているのだ仕事を続けるのはお前のワガママでお前の好き放題 .... たぶん少し疲れたのだ、という理由で床に転がる。
ごつごつとした床が柔らかい耳を飲み込んでいく。
徐々に徐々にそれに慣れる頃‥。
時間はとうに何日か、を刻んでいた。



空調機の「ブーン」と唸る音を拾 ....
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