正直者はバカを見る世の中
 それでも自分に嘘をつきたくないのだが

 蜘蛛の巣のように張り巡らされた友人関係
 一人をたてれば一人がくさる
 本当のことを話せば諍いがおこる
 修羅場はま ....
儚い季節/ つかの間の恋

血の滲んだ口元の傷に、
水色のハンカチをあてながら
秋の風/ さまよう校舎の屋上
「君とふたり〜蝶々になって

君が舐めてくれた/ その傷
愛の痛みを知らな ....
     愛は無償で尊いもの

     疑いは黒く重たいもの

     憎しみは根を張り縛るもの

     安らぎは人との関わりに不可欠のもの

     生きるとは力強くあ ....
三ヶ月の月日がたったら
僕を食べておくれ
きっとうまい具合に熟れて
おまえを喜ばすことができるだろう
何だって!食べたくないだって!
嘘を言うのじゃないさ
おまえはいつだって舌なめずりして ....
朝に
林檎がもがれる


それは
太陽になり
風になり
私のもとへとやって来る


おはよう
ごきげんいかが
と はにかんで


さくりと
歯に当てた
ほのかな酸味
 ....
雨が上がったその道で
どこからともなく吹いてくる
シャボン玉

次から次へと線となり
弧となり
連なる透明の球

曇った空を照らしながら
やがて溶けてゆく
風に流れるシャボン玉
 ....
 暗い夜中と散歩した
 あの思い出は忘れまい
 空に一羽の白鳥が飛んでいた

 躊躇うな、―やっていいんだ
 機会は魂のなかに訪れる
 うら若い{ルビ紳士=・・}の中におとずれる

  ....
雨の音色に耳を澄ます
変化するリズムに
何某かの意図があるような気がする

天は雨を
世界に降らせ
その音で
何を語ろうとするのか

人間の社会は
砂漠だから森の国だからと
もう ....
ぎしぎしと影の中から

不気味な音が聴こえる



何かが私の中で芽生えようとする

予兆なのだろうか



私は闇に引きずり込まれたくはない

光の中に在り続けたいん ....
旅先で母親に背負われた赤子から
青梅を貰ってきた
長く握々されて熱くなった梅なんか
欲しくはなかったけれど
どうしてもやるというので貰ってきた
いらなくなったからじゃない
奴らは一番好 ....
涙を2つください

1つは自分のために

1つはあの人のために

こんな深夜にすみません

いえ、ハンカチはいりません

注文は以上です

こんな深夜にすみません
自由人。
校庭のベッケンバウアーは、
痛めてもない肩を吊り。

蹴球少年はリベロの意味知らずして、
ベッケンバウアーを知る。



少年の目に映るその稲妻は、 ....
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色

甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い

五 ....
果てが薄闇にかすむ一本道
日が昇れば
僕は人を殺しに出かけていく

私が売るものは
身体ではなく情報なのよ

凛とした横顔
足首の清々しい青
彼女はコールガール
僕のたった一人の ....
人々が漏らす{ルビ溜息=ためいき}で 
街の輪郭が{ルビ歪=ゆが}む土曜日の夜 

場末の Bar の片隅で 
翼の生えたアダムとイブの人形は壁に{ルビ凭=もた}れ 
虚ろな瞳で古時計をみつ ....
あなたが優しく息を吸い
ふい と息の根を止めた時
私は とても幸福でした


流れる雲は川面に映り
青い空を魚は流れる
錯覚しておいで
この手の平の陽に
飛ぶ魚よ 飛ぶ鳥のように
 ....
どうあがいても 結局この悪循環から 抜け出すことは できなくて

日々のルーチンワークの合間に 見えない悲鳴を撒き散らすことを
僕はまた 初めてしまう


抜け出す手立てが ゼロなのかと  ....
人は通る事ない道だけど標識があるんだ
錆付いていて何を標しているか分からないが・・・
寧ろ、分かろうともしないままに
僕は進んだ

左右に揺さぶれらながも必死に縋り付く
皮製の手 ....
 茜空が僕達を照らしてる
 きれいなオレンジ色に映るボールを
 投げては受け
 受けては投げ
 
 弟と家の前の路地で
 夜の帳が降りるまで
 キャッチボールをしていた

 やがて味 ....
渋茶と一緒に供する三時のおやつ

羊羹が出てくるとなんとなく胸が痛んだ

歯の裏に引っ付いてくる粘着性
苦みを感じてしまう程の甘さ
綿々と続く伝統の重さ
洋菓子が醸し出す空気たっぷり ....
朝の光が差し込んで
僕は夜の海から掬われる
灯台の灯に照らされて
船はいつか僕を見つけるだろう

遠く鐘の音が聞こえ
近く電車の軋む音もする
遥かより陽は昇り
影が僕の背中から着いてく ....
アタマniくるアタマniくると言いながら頭突き

ネコ頭巾ちゃんが
黒頭巾に見える日は
トサカに来ているから
ヘッドハンターをぶん殴る
風来坊の
銀さんは
掏摸だったというのに
人切 ....
きりきりと張られた
暗い夜道

向かう音のない雨
片側だけで 聴く耳
もうひとつの行方 

舗道を流れる
外灯の明りに
寄りすがり
つぶてに 落とされた 蛾

パタパタと 動か ....
いつしか子どもたちは
走り方を忘れていった
いつしか大人たちも
走らせ方を忘れていった

走ることの大切さよりも
走ることの危険さが
叫ばれるようになった
走ることによって
強くなっ ....
心地良い風が吹く
深夜零時の屋根の上

ぽつり
ぽつり

数えられる程の灯りしかない
後、一時間もすれば全てが消える

月明かりと星明り
僕を照らすには眩しすぎる
僕はまだ浴びる ....
 秋に装飾され始めた街角に立つ君は
 凛々しく軽やかでその髪を風にまかせてる

 ルージュもつけない唇は
 すれ違う人々の視線から逃れられない

 風が舞うとき 
 君まで舞いあがりそう ....
懐かしい風の吹くこの丘で
過ぎ去った時間に思いを馳せている

変わってしまったのは自分か
それともこの景色だろうか

冷たい風に吹き飛ばされて
僕は消えてしまいそうだ

 ....
気がつけば雨は冷たく

手は
冷たさを感じて

少しだけ傘を強く握る


気がつけば空は暗くて

陽は
光をしまい

月へとその日を譲る


虫たちが音を奏でて

 ....
150億円の借金を抱えて
華厳の滝に飛び込んだら
借金が重すぎて
華厳の滝の
滝壺の
水が溢れて
日干しになった
カワガラス
クイナ
セントロニクスのプリンター
関係ないじゃんとい ....
カレンダーを一枚めくる度に
当たり前に季節は深くなってゆく
ビルとビルの谷間の廃屋にひとり住む老婆は
知らぬうちに彼方からの者を迎え入れる
表通りでは今日も賑やかな工事が進み
誰も気づかぬう ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
嘘でもいい- 山崎 風 ...自由詩406-9-18
僕が奪った人形- atsuchan69自由詩6*06-9-18
貴方へのおもい、私の言葉- 逢坂桜自由詩4*06-9-18
デザート- 未有花自由詩8*06-9-18
林檎の朝- 石瀬琳々自由詩17*06-9-18
雨上がりのシャボン玉- ぽえむ君自由詩6*06-9-18
月とふたりで- 白雨自由詩1*06-9-18
nature_song- マッドビ ...未詩・独白206-9-18
ソーラーパワー- ajisai自由詩3*06-9-18
青梅の幼子の手にあまりけり- 杉菜 晃未詩・独白13*06-9-18
a_restaurant.- ささやま ...自由詩4+*06-9-18
「_蹴球短歌。_」- PULL.短歌7*06-9-18
葡萄色の- Rin K自由詩35*06-9-18
ナイトウォーカー- 藤原有絵自由詩6*06-9-18
堕天使達の夜_- 服部 剛自由詩11*06-9-17
幸福な九月- 千月 話 ...自由詩18*06-9-17
脱走- ウデラコ ...自由詩2*06-9-17
道標- 海月自由詩4*06-9-17
キャッチボール- 山崎 風 ...自由詩806-9-17
*羊羹の裏*- かおる自由詩8*06-9-17
35、希望_【きぼう】- 雨宮 之 ...自由詩1*06-9-17
敬老の日- あおば自由詩5*06-9-17
背中の背中に潤う寝息- 砂木自由詩13*06-9-17
走り方を忘れた子どもたち- ぽえむ君自由詩12*06-9-17
ぽつり_ぽつり- 海月自由詩2*06-9-17
秋のステキな時間- 山崎 風 ...自由詩4*06-9-17
風よ- れるむ自由詩206-9-17
early_autumn- ささやま ...自由詩2*06-9-17
無量大数- あおば自由詩7*06-9-17
秋の暦- 岡部淳太 ...自由詩7*06-9-16

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