蒼く澄みきった蒼穹
どこまでも拡がる世界の底は
いつか毀れて砕けてしまう
それは悲しい痛みを伴って私の胸へ
振りし注がれる水滴が
この身体を洗礼してゆく
誰かの悲鳴が聞こえる
助けて欲し ....
わかったふりが得意です
わけしり顔が張りついています
知性の厚化粧がとれません

わかっているのです
わかっているのにできないのです
それがわかっていないのと同義なのも知っています

 ....
 人の命には限りがあるもの
 後悔したくないものだ

 恐ろしく穢れた心
 垣間見る地獄絵巻

 人として正しい行き方はあるのだろうか
 出る杭は打たれる世の中

 どんどん増えてい ....
僕らは生まれたときから
   もとい
僕らは翼を持って生まれてくる
   もとい
翼なんかもってやしない
   だから

僕らは羽を一枚握り締めて生まれてくる。

その羽はとても強い ....
さざなみが月を潤ませて
消してゆく二人の名前
ゆうなぎは心の糸まで
もつらせて切ってゆくのか

灯台も暮れ馴ずめば影にまみれ
境をなくす浜辺と海

こわれた砂の城に波が
さよならを塗 ....
「今、伝えたいのは…」

「伝えたいのは?」

「す、で始まってき、で終わる言葉」

「うん?」

「…すきやきかもね」

「ベタだなぁ、」

「…すみびやき、かもね」

 ....
彼の目は
像をまあるく切り抜いて

切り抜いたまあるの淵は
切れそうなほど鋭くて

(声)い


{引用=
夜中に眼球が旅をする話を知っているでしょうか。
主人が眠りにつくとすぐ ....
「わたし、ヨーデルが好きなの。」

それがぼくたちの出会いだった
未知の在庫が減少していることは
それなりに聴いていたけれど
まさかここまで及ぶとは

通行人は誰一人として興味を示してい ....
引き出しを開けると
折り重なった時が
落ちている
ぼくはそれらを拾い上げ
整理しなおそうとしたんだ

けれども うまくいかないで
サッカーを見たりなんかしてるうち
雨足に追いこされ
 ....
白い雲青らむ渚描いてく
    心の色は自由自在


砂浜に続く足あと追いかける
    麦わら帽子風のステップ


海の色変えてゆくまに一瞬の
    楽章を見る{ルビ波濤=はとう ....
蒼い空と
碧の海と
あと 白い砂 一面の

パックにして売られている


六日間の有給を
四万円の記憶にしようと


亜熱帯の島で
美しい飲みのもを唇にあてて
指から零れる ....
ドーナツの穴を食べて太る

この先には一体

何があるのだろう

何度も繰り返す朝が

少しほつれている

お気に入りの黒い夜には作り物の昼を

縫い付ける

あなたは絶対 ....
頭の上からすっぽり
オブラードを冠ったような
曇りの日ばかりで
じっとりとした湿気に包まれていると
鬱屈ばかりが沈殿していく
そんな夜はお気に入りのマグカップに
とっておきのアッサムを ....
弟が二人いる姉など
子供の頃は 子守りをさせられ
遊べるくらい育ったら
キャッチボールなど 男同士だし

大人になっても
たまにラーメン食べにいくとか
うちで 飲むとか
まず 誘われな ....
おうちに帰ったら
君の似顔絵、たくさん描こう
だって出会えて嬉しいんだもん
髪の長さも
目の大きさも
鼻の高さも
忘れないうちに描きたいな
日記帳に描きたいな
「君と出会った日」って題 ....
うーん好きなんだけどなぁ君の事
どうしてそんな風になるんだろう
もしかして
いやそんな事はないか
うぅんなんだかなぁ
上手くないよねぇ
どうしたもんかなあ
ねえ

いや
なんかね ....
あなたは閉じていきますが
私は閉じませんから
どうぞ
緩やかな言葉だけを

まもなく
向日葵の咲く頃です
その向こうで夏草は
焦らすように香りを時には隠すので
好きですから


 ....
たくさん並べた小瓶でも
何故か赤い花ばかりが残った

初夏の風はゆるく
容易く記憶の鍵を解いてしまう
なだめすかすような優しさで

麦茶を半分だけ残して
閉じた瞼に 涙を挟んで留める
 ....
引き出しの奥から出てきた
古ぼけたトランシーバー
適当なチューニングのまま
大和川、南側の土手を
ノイズと一緒に
大阪湾へ向かって自転車を走らせる

いくつもの道を横切って
いくつもの ....
エルゼ、美しい人よ
お前の語る異国の物語は何と美しいことか
いつか私も連れて行っておくれ
私の知らぬ極彩色の花々が
むせかえるように甘い香りを漂わせる
灼熱と情熱に満ちた南国の丘へ
喧噪に ....
物語の終えた本を
閉じると同時に
欠伸をひとつ
いつの間にか外は雨

こんなに近く
ガラスを滑る雨に
今更気づいて
覗いてみたのは
深い夜
明けること
わかっていても
朝はまだ ....
単調に繰り返される無数の足音の渦の中で、
希望を見失った盲目者は歩道を歩いていた。 
朝の足場がやけに固い。 

ガラスの壁の内側にはふたりのマネキン。 
{ルビ何処=どこ}かに顔を落とした ....
{引用=一、くじらヶ丘


 口に出してごらん
 うるおい、と
 その
 やわらかな響きは
 途方もなくひろい海の
 すみからすみまで
 満ち満ちてゆくようなものではない

 干 ....
かつていた冷凍都市を思い出すような小説書いている初夏


再放送されてる温泉番組を観ているぼくを見ているかか氏


転校生だったあの子は元気かなどおんどおんと胸打つ花火


 ....
まるで誰かの悪意のようにうらぶれた街並
軋みをあげる少女らの腕
過剰な夜が速度を増し思い出が痙攣する
屍を食して膨らむ都市で
瞳に汚濁が溜まるとしたら
それは一体誰の瞳に
あなたに わたし ....
 人とは半分獣だ
 争いを起こす
 心は刻々と移りかわる

 感情 情熱
 生きる力
 感動 経験
 生きる力

 狭い路地ですれ違う人々
 場合によっては
 運命の出会いか ....
まるでぬいぐるみみたいな
ペットのトイプードルは
こんなに汚い私の手も
ぺろぺろ
ぺろぺろ
とてもきれいになめてくれる
犬は人間以上に
人間のきもちを理解している
わたしはバイキンなん ....
酔っ払ったみたいに踊る僕の手に
気が付いたら君の手があった
変な言い方だけどそんな感じ

おでこをくっつけて微笑みあった二人が
そのまま見つめあって
溶け出していく夏の夜の匂い

細波 ....
静けさに
包まれて夜は
雨はとどまっても
星はみえない梅雨の空

肌の湿りは
空が落とした夏の皮膜
それとも重ねた体温
外灯が滲んで見える

青く蒼々と
今を映すその目に
私の ....
水が
光のように満ちる
その上に折鶴を浮かべ
はるかなその波紋を数える
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
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知性の純情- 436自由詩1*06-7-5
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認めてほしい- 山崎 風 ...自由詩4*06-7-3
なめられる- 壺内モモ ...自由詩5*06-7-3
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青い目- LEO自由詩18*06-7-3
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