曇る窓の先は雨
  バスの湿り気に汗ばむ
  ポケットのハンカチ
  フロントガラスをぬぐうワイパーの往復が
  息苦しさをリズムにのせようとする

雨の降るしくみは
学校で教わった ....
あたしはずっと
小さな森に閉じこもって
鳥の囀りと風の音に守られて
一人で立っていると思い込んでいた

それは今も変わらない

外の世界に心底憧れているのに
進んで外の空気に触れようと ....
日々は降り積もるものだって、
季節は深まっていくものだって、
誰かに言って欲しいけど、誰も黙ったままなので、
もう。
言葉は初め驚きに満ちていたって、
時間は冷えていくんだって、
ねえ。
 ....
異国へ旅立つ 
彼の背中を 
小さい額の中から 
いつまでも 
亡き母はみつめていた 

手前に置かれた花瓶の百合は 
あふれんばかりに咲き乱れ 
いくつかの細長い{ルビ蕾=つぼみ}は ....
飼い殺した新鮮な感情 目は曇っている
心に吊ったてるてる坊主 一体 何個目かな

絶えない否定と肯定 大丈夫 昨日は戻らない
慰めるだけ 虚しくなるから わかっているのに 忍ばせた

卵が ....
あってもなくても
同じだと
詩人は思っていた

どうでもいい今日が終われば
どうにかなる明日が待っていて
とっくに時化ちまった昨日ともおさらばだしな  /しける

なのに
足しげくテ ....
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶ ....
自分が中心部で

生まれたときから共にある

もしかしたら羊水の海からかもしれないけれど

光を得て

闇を育む


闇にのみ込まれそうに

幾度も嵐を超え

凪を迎え
 ....
 
 「淡い思い出になればいい」
  いつか、自分で自分に向けた言葉
  だけど、どうすればいいのかなんて、わからなかった



  
  遠いのか、近いのか  

  寄せては返 ....
  は
   なので
  しないでください


通りすがりの商店の
入り口の看板
赤い文字のところが脱色して
(何故たいてい赤なんだろう)
黒い文字だけが残った

「葉なので ....
『うれし雨』

この雨は泣いてる雨なんかじゃない
きっとうれし雨なんだ
そうじゃなきゃいけないんだ


『何でも無い一日』

ただひざを抱えて
外を眺めていた
少し肌寒いのは
 ....
胸に潜む
沈黙の種子よ

忘れえぬ時の傷みを孕み
切り立った断崖に木霊する
エクリチュールの犇き
伝えられなかった想い
その亡骸

堆積した土塊でできた
テラコッタ ....
まばらな枯れ葉を飾った街路樹
細い枝先が交差して編んだような
小枝の投網にひっかかり
捕われてしまった晩秋の月


きっと月の頬には
網目の痕がついているだろう
憂鬱な月の溜め息が
 ....
包帯 が
巻かれた
そこから
光 が差し込むのならば
身体いっぱいに
包帯 を
巻いてやれ
なぜ君ら
かかわって来るんだ
少し黙れよ


雨の日に
濡れる右肩
君に見とれる


必要ないんなら
教えてくれない
やめるから


青春時代の青臭い
どうにもやりきれ ....
酔っ払って
海岸に
遠くの音
ひずみの向こう
波は立ったまま
立っている

寒いのは
恋人を連れていないから
あたたかい手を差し伸べる人を

遅くまで起きていても
誰も叱らない ....
「あと1分」
無骨な声が響きわたる

モニターは緑の直線を描いている

注射痕で赤紫に染まった
骨ばかりが目立つ手に
わたしはくちびるを そっとつける
将のなまぬるい肌が微か ....
犯した過ち数知れず

されど今更如何にもならぬ

二度と過ち繰り返すまい

幾度と自戒し

新しき日々を積み重ぬ
格闘技観戦が吉 おひつじ座
リングサイドで熱を感じて

無理をせず健康管理大切に
おうし座の君 野菜足りてる?

双子座の陽気な魅力曇りがち
楽観的に甘えてごらん

恋愛はフォロー大 ....
黒いスカーフで視界をふさいで

縄で縛って動けないようにして

ピンクのおもちゃで壊してよ



小さなモーターの振動が

あたしの心まで揺すって溶かす



失神するまで ....
夜杖に狭間梳き
地より柔らかにうねりゆく朝もや

泊められていた火船
砥石の角をたち

白く月の望む腕に
かなえられて昇る
夕されば高き帳に望月の影透けて咲きよいやみを待つ



ゆくへなき水だに君に恋すてふ命のなごりに青霧となる



秋と言ひ長き夢路を眩ませし霧は瀬に立つ蒼き陽炎(かげろ ....
バスがでようとしている
うしろすがたを
ささげて

僕は
残されて
今年もまた
気づいている

光まばゆくとも
秋のにおい

幼い秋の朝の
つめたさ

かぎられたあいだの ....
見上げた秋の夜空に昇る 
丸い月の下を 
千切れ雲は{ルビ掠=かす}めゆく 

光に浸した綿の身を 
何処かへ届けるように 

月明かりに照らされた 
十字路に立ち止まり 
マンホー ....
ここではまるで反転したかのように
辺りは真っ暗で影だけが白い
「言葉」という絵の具を
ぼくたちの真白い影に落として遊ぶ

「あい」は心臓になり
「くう」は胃になり
「ほしい」は ....
素通りしていった
過去たちは
しらじらしくどこまでも
甘い余韻をちらつかせる

オチテシマエ
と、あなたが言ったから
女は 有漏に潜ったままで /うろ

もう底はないからと
手を伸 ....
あの人はね 
魔法の花が好きなんだ
夜に咲く黄金の花が
誰を待っているのか知らないけれど
あの人は待っている ずっと前から
満月の夜 
魔法の花は満開で
あの人の影が映るだけ・・・
水面はしずかに
うそをつく

その
うちがわに包む
かすかな声を
時間の
呼吸

ひとに
こころに
えがかせて
完全なる傍観者として
何ひとつ
あばかれない

 ....
貴方が飛びたいと言うのなら
私が翼になりましょう

どこまでも高く
どこまでも遠く

あなたの望むところへ
私が連れて行きましょう


そしていつかそれが汚れたなら
かま ....
二人で歩いたこの道
独りだと涙で前が見えなくて
後を振り返る
手を伸ばしても触れるものは無く
過去と未来の境界線で動けない

貴方と私の時間は止まったまま
窓に写った景色だけが流れる ....
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