むらさきいろの透明グラスは
この指に
繊細な重みを
そっと教えており
うさぎのかたちの水色細工は
ちらり、と微笑み
おやすみのふり
壁一面には
ランプの群れがお花のか ....
すきとおる泪が
青い洞門をすべり落ちる
あなたほど自然に私をさとすものはない
美しく象形した蚕の吐糸がやさしく肌を包む
あなたは私を裸にせず裸にする
新しい息吹は真珠となり
このく ....
夕空は・・・
醒めてしまった想いを
包んで少し染めてみて
赤々と・・・
君へほんの気持ちです
青空は・・・
飛べなくなった気持ちを
軽々抱えて風に乗せ
青々と・・・ ....
影が隙間から
抜けてくるように
薄い木綿のシーツを
引っぱってきて
路上でなびかせてから
敷いて昼下がりのお茶を飲む
時を隔てたような
杭州のぬるい息づかいが
湿ったまま身体に{ ....
空からまっすぐ垂れた
雨の糸
大地に織られ
数多の模様を描きます
木
縒り合わさって森となり
川
縒り合わさって海となり
人
縒り合わさって国となり
土に染み渡るまで
浮 ....
「薬を飲み忘れたわ!帰らないと」
マンボウを見に
水族館へ行こうと
誘ったのは彼女の方だったのに
家を出てすぐ言った
「どこが悪いの?」
「知らないわ、生まれてからずっと飲んで ....
もう
鋭いところまで、
来てしまっている。
人々は、
気付いているのであろうか。
虚空は、
妖しく、うねりながら明滅している。
あさっての老人は、
{ルビ落葉=おちば}に手を合わせ ....
バイオリンの響きみたいに繊細なのに
その糸は引き攣るような悲鳴を奏でていて
夜のノイズに勝つ事が出来ない
ネオン街の片隅で
歌を歌ってみても
からっぽのバイオリンケースには
1ドル ....
あわただしい昼間をのりこえて眠りにつく
自由の丘に駆け出して みつけた一輪の花
美しく輝くその花は 僕の苦しみを癒してくれた
重なり合う喜びの連鎖
子供の汚れてい ....
嵐の夜を
一人で過ごすのは心細いので
傘を持って出かけた
何度持ち直しても
背中に張り付いてしまう
風が強すぎるみたい
服も髪も
私にぴったり張り付いてくる
雨も強すぎるみたい ....
もしもこの歌がいつまでも
さびしげに灯る蒼い光で
未来のみえない世界に残ればいいな
これからはじまる別々の道のうえで
乗り越えなければならない
かわらぬ形あるもの
この歌が僕の背中おす ....
夕焼けのなかに
ぽつんとビルが
建っている
ながめていたら
たたずむひとに
見えてきた
ひとが
暮らしている
のだから
ひとに
似てくるのは
当然のこと
かもし ....
私は引きちぎられ 微かに残ったあなたに出会う
あなたは既に身体のほとんど失い
息はどうでしょう もう止まってるかもしれない
私は強引にけれど 結果的に私の望みどおりにあなたに触れる
....
あ〜あ。
暑くてやってらんねーな。
バイトも楽じゃねーな。
背中のファスナー
誰か下ろしてくんねーかな。
うそとまことに生死の境
ピッカピッカの緊張感
と
淀む日常に惑う
幽玄と夢幻がシーソーを揺らす
くるくると色をかえ
....
僕のお気に入り
君のあしもと
根っこがぐっと盛り上がって
そこにできた小さな窪み
ここで僕の心は語る
夢を
恋を
明日を
君は
いつも同じに見えるけれど
昨日は背中合わ ....
君の心の展示会覗きたくなり
電車に乗りました。
カッタンコットン・・・
揺られて逢いに行きます。
窓から見える景色もコマ送りに君に近づきます。
....
純粋ならざる錬成から生まれ、
おぞましき獣となりて、
いまだ人ならず。
異物、
或いは汚物を喰らい、
蛆と成り果て、
蔑まれようとも。
いつか人と呼ばれる ....
奴は
山に登るのだ
そう言っては、ニコン党のくせに
私のオリンパスを借りに来る
高山植物を撮るのだという
いつも汚い日焼け顔をしわくちゃにして
稜線を越えていくホシカラスの夫婦
....
いつもいつも
私の傍らにあったもの。
いつもいつも
私を見守ってくれたもの。
でもね
この日だけは違うんだ。
見えなくたって
そこにあるのだよ。
見えないだけで ....
アナタは毒
ワタシの中で
ワタシを乱す
独りになると
とまらない震え
いつものように顔を洗って
出直してこいよなんて言われなくても
そんなことくらいわからないわけないんだよ
わかっててやってるんだから
君に会えなくなっても
君の夢くらい見たっていいじゃない ....
天王寺動物園に
桜が咲いて
カラオケの音量が
最大になった日
僕たちはアポロの前で
待ち合わせた
どこに行く当てもなくの約束
ただ一緒にいたかったから
もっとたくさん、桜がみた ....
夏が欠けていきます
溌剌とした空の滴りを
濃厚な季節が吸い尽し
あとはさらさらと乾きゆくだけです
さっきりと出た月の高さも
いつの間にか伸びて
変わりゆく時は
青葉さえ少しずつ朽 ....
街路樹の緑葉
千切ってばら撒き
踏み歩く
秋の予行練習
さくさく しない
アサガオ望む縁側
置き忘れたカキ氷
蒸発してしまい
さくさく しない
鳴き疲れたアブラゼミ
ヒグラ ....
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜
だから
ここにいるだけで
しあわせ
夏が終っても
君が胸を泳ぐから
クロール
息つぎをせずに
どこ ....
あの日から、
背負ったこの柱は、
復讐だったのかもしれない。
だがもういい。
もういいんだ。
おれは後数日で、
十五から背負い続けた、
柱を下ろし、
そ ....
悲しい時に楽しい詩など書けません
悲しいを沢山使いすぎて悲しみの表現も不十分です
凍りつく手足
何も映らない目
痛みすら伴う言葉
人を疑い生きすぎて
大切な人さえ信用できません ....
綺麗なものを「キレイ」って感じるのは 自分がよほど汚いからだろう
綺麗な言葉を吐きたいと思うのは 自分を「キレイ」に見せたいから
そうして泥まみれの上っ面に一所懸命おしろいを塗るんだ
烏 ....
僕らは離れた丘に立った、
三本の木。
それぞれの丘で、
大地に根を張って、
太陽に手を伸ばしてる。
空には三つの太陽。
奴らは、
気ままに回って、
....
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