錆び付いた風に
冷たさを感じながら
モノクロームの世界に
まだ溺れていたい
光を閉ざした瞳の中で
描いた欠片が
重なる想いを越えて
静かに動き出した
浮かぶ月へ
舞う花び ....
自分に向けた
自分を壊す 自分を穿つ
攻撃的な感情
首からさげた
危ない正義 追い込まれてく
後ろ向きな感情
勇気が足りなかった
....
午前五時
体内時計が鳴り渡る
目覚めの渚に並ぶもの
幾本ものやせた丸太
あちらこちらと転がして
いやな朝を反芻する
窓の外には
晴れない空
窓辺に歩み寄る
秒針
夜 ....
ただ星が瞬くだけ
それだけなのに
ほろろん ほろろん
君が泣いているかのよう
僕も瞬くよ
ほろろん ほろろん
ペンの銃座から覗き見る世間ランボー
昏がりの街に羽綿の引き金
その弾道を解析せよ!ランボー発砲
....
ため息ばかりついてる 重く曇った日は
あなたを思う
会いたい 会えたらな と思う
せめてあなたの作る歌を聴きたいと思う
古くなったCDもいいけれど
現在(いま)のあなたに 息吹をもらい ....
黄昏色の空の果て
ひとりっきりの帰り道
誰を待っていたのだろう
誰を探していたのだろう
電信柱の長い影
淋しいようと風の吹く
黄昏色の空の果て
家路をいそぐ鳥の群れ
どこへ行くとい ....
僕には
あの風の向こうに置き去りにしてきたものが
いくつもあって
ちゃんと置き去りにしないようにって
思ってても
気が付いたらいつも置き去りで
ある日
ふと振り返ったときに
思 ....
七人 に 天空 と 無名 で 起ち
あらがいがたき 正午 を 周囲 を 迸り 位置
とびのくやうに 最初から 生存スルハズ の ....
選ばれた僕に使命など無い、と
君はまた飯事を始めている
権利なら失う前に捨ててしまったよ、と
笑う君は、僕の目に映らない
いつも通りの無言が
君の体温を下げていく
たった数年前の秋 ....
お月見団子を作った。
ついでにお月見にちなんだ話を一つ。
その昔、十五夜にお月見をすると…
十三夜(10月11日)にも同じ場所にてお月見をしないと
それは「片見月」と言って縁起が悪い ....
何を言われたって気にとめない
上手に流せちゃう
さりげのない術を連れて
何も溜め込まないスタイル
あぁなんて素敵なスマイル
本当の僕はきっと 誰よりも愚かで
....
あなたが優しくない人だなって 知ってる
もう とうの昔から 知ってる
それでも まだ
こんなに 怒らせて 失敗しても まだ
あなたは 嫌いだと 言わないから
あたしを 一思いに 捨て ....
ピンク色に染まる
日暮れ前の秋雲
心打たれなにか言葉
探すうちに
あっと言う間に辺りを闇が囲う
家の明かり探して
暖かい場所探して
帰ることを許された
甘えることを許された
灯の ....
流れ星に3回お願いしたら願いが叶うって
誰からともなく聞いてそれを知ったのは何歳のことだったろう
けどママは言ったんだよね
あなたが祈っていいのは神様だけなのよ
そういうのをgu- ....
いつものことだ
水色が果てしないどこまでもいくひろがり
それを俺たちは空と呼びます
焦燥感に腹を蹴られ
挫折に身を切られながら両腕をのばし
手のひらをひらく
真実はいつだって指 ....
海の中にいた
ここは地球なのだが
靴を脱いでいるから
地に足が着かず
やわらかい席の
おしりの感触が消えそうで
前の席の 男の子 女の子
野鳥のさえずりに似ている
夏は タンパク質 ....
幽かに残された血の色が、
うっすらと赤く滲んだ )))
香ばしく焼けた肉の塊りを
荒々しく丸ごと無造作に載せ、
じゃが芋と人参のグラッセで飾った
輝く、銀のオーバルトレー
猥(みだ)り ....
あぜりの みちりに
うのつの そえて
ちりこむ すすりの
こうゆい まうて
ちちりん ちちりん
すずのて ようすみ
ちちりん ちちりん
すずりの てのまい
あぜ ....
屋久島の暮らしでは
無数の鯖が
村人達の手から手へとまわり
こころからこころへとめぐり
一匹の鯖を手に
樹木のように立つ老人は
不思議なほどに
目尻を下げる
夜明 ....
しがらみに追いつかれた
雨上がりの宵の口
ゆらゆらと裏通りを歩けば
アーケードの端にかかる立待月
前のめりのふりをして
探していたのは出口
つらつらと磨いた逃げ足で
袋小路に駆け込ん ....
{画像=080914080444.jpg}
木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡がる手の先には
青々しい梢がさらに広がり
そこでは緑の子供達が風に踊っていた
寝ころんだベ ....
080913
ガス抜きを致しますと
クエン酸
パチンコ屋のご亭主は
幼児はお金がないから
遊べないよと
すげない顔して
駄菓子屋の親父に下駄を預け
古く ....
きのうは昼から雨だった
きょうは朝から晴れている
くもひとつない
大通りのよこの公園を歩く
りすが赤い実を両手でもったまま
地べたに垂れた枝をするするとのぼった
いつも思う
アメリカの空 ....
擂り潰す
心の在り処を問わないで
琥珀色した
液体の
底に沈んだ
愛を拾おう
「今」よりも
草臥れたものが
あるとして
それよりも尚
ひきつけるのは
紛れもない
低く笑 ....
一。
バスは坂に入っていた。眼を閉じると、からだが傾き、後ろに引かれる、背中が軽く、座席に押し付けられる、わたしのからだは軽いので、座席はゆっくりと、わたしを押 ....
まちを遠くはなれ
まだらに草がはえた
さびしい砂浜の
海ぞいの道で
わたしはめくらのふりをして
ほどこしをもらった
(ニセめくら)
海から吹きつける風が
砂を舞い上げたが
空は青 ....
とても幸せそうな家庭だった
それなのに
僕が帰ると言うと
君は泣きそうな顔をして
つまらなそうにうつむくのだった
いつか君も
僕の家に遊びに来た
垢にまみれた泥の顔をして
即 ....
初めて会う人の顔の真ん中に
或いは胸の真ん中に
おへその辺りに
とにかくその人の中心線に
隙間がないかどうか
確かめる
それは
ある時はボーリングの球くらいの大きさだったり
ある時は米 ....
海辺の杭だった
薄い色をした砂浜に
もうどこに打ち込まれたのか
砂に埋もれてしまって
分からない
どれだけの長さだったのか
その突き刺さった底が
砂に埋もれてしまって
分からない
....
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