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秘密の愛になっちまった、
僕らはこれからどうしよう。
君は一人のさみしさに
ほとほと疲れて傘の中。
勝手な恋のお付き合いに
ごめんなさいって言いながら、
しっかりと僕を引く君の白 ....
年末と言うのに
テレビが悲しいニュースを告げる。
『発達した低気圧のため、北の海は大荒れ、
ベーリング海にて、港帰りの漁船、遭難!!』
ああ、こんな時に。
凍てつく北の海に ....
人、人並の生活ができれば
幼い日の貧しさも遠の ....
わが家では、
大人はみんな無防備です。
すっかり気がゆるんで
世間体が無くなります。
わが家では、
子供はみんなカメラマン。
親のすること漏らさずに
小さな事も覚えます。
わが ....
足
足は手よりもぶきっちょうだ。
しかし、僕は
限りない愛着を覚える。
それは ....
上の子が『パパァ』と絡み付く。
遊んで欲しいのだ。
下の子が泣き出した。
おしめかもしれない。
それは、全く時を構わず、
親の都合を構わず、
甘え、頼り、私を求める。
解って ....
電話が鳴った。
子供が生まれたのだ。 ....
澄んだ月夜の闇の中。
頭をよぎる人の名を
空しく呼ぶ声は
蒼きしじまにこだまする。
今宵の夜長をいかにせん。
若き血潮にかせ掛けて、
ただ待つ姿も痛ましく
君が心を奪うとき、
....
夕暮れの
紅き流れのきらめきと、水面を渡る
風のもろ手に撫でられて、
君の黒髪は
恥ずかしそうに夕日にはだけている。
私は
遠くの日を見ている君の横顔を見ながら、
なぜだか、そっ ....
望んだはずの
二人っきりの語らいは、
余りにも二人っきり過ぎて
時の過ごし方に困り出す。
ここには僕と君しか居ない。
こんな時
きっと互いに考えることは、
次の言葉を選ぶこと。
頭 ....
およそこの世に安定のときはなく、
平和のときは戦いにおびえ、
戦いのときはひたすら小声で、
平和を唱えてきた。
....
赤い陽が窓を照らし
光りに満ちた僕の部屋で、
君の頬は
はじめてキスをしたあ ....
そこは、きらめく水筋と、
美しい堤防の続くところ。
長い長い弧を描いて、 ....
父よ
今日も変わらず ....
木の葉が落ちるは
時の習わし。
春は雨に打たれ、
夏は陽に焼かれ、 ....
二人の夜の楽しみは来た。
時の川は海に流れ出で、
ただ広く深き、その青さに驚き
黙り込む。
空には力足りぬ、かよわき星達が
今ぞと
日を分かちて輝き出す。
....
人を好きになるのは、目に良いこと。
互いに目を見つめ心を読み合う。
昼に二人して野を歩けば、 ....