私を呼んでください
私を抱いてください
ちょっとでも放っとかれると電池が切れて動けなくなる
私は寂しがりやのウサギ
私を求めてください
私を探してください
誰か ....
ある日を境に
名前も住所も失った
私はただのコンマでしかなく
コンマでいるのは
たいそう居心地が悪い
誰か一人でも
私の名前を思い出してくれないものかと
お茶ばかり飲んでいる ....
申し訳ございません、ただいま満席でして
お待ちいただけますか、お名前は?
狼様と羊様でございますね、先にご注文を
はい、ディナーをフルコースで、おふたつ
かしこまりました、お掛けになって…
....
だから俺は未だにこうしている
この世界を嫌うのに飽きるのを
何時まで経っても同じ事だろう
簡単に結論なんて見えやしない
俺たちは置いて行かれて
またもや時代の波ってのに乗り遅れた
世界 ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を
(思い出せない)
遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が
(治らない)
涙がつたっていた
朝の風が
....
あなたが海を歌うとき
わたしの瞳は波になる
愛していたと
告げる言葉が悲しくて
静かに揺れる波になる
あなたが空を歌うとき
わたしの胸は波になる ....
プラネタリウムの暗闇に
目が慣れるまでの
ほんのわずかな時間
きみのからだの
いちばん柔らかなところに
そっと指を這わせてみたい
こっちを見るな北極星
少しだけ目を閉じていろ
....
やる気 元気 勇気
三気の馬に跨がって
毎日 駆けてく その様は
アポロンにも似た 凛々しさで
ほれぼれ すっかり みほれます
おうまは 時々 気まぐれに
そ ....
何度時計をなくしただろう
その度、親や恋人に申しわけなくて
三時間部屋の隅で膝を抱えた
それでも時計は与えられる
ベルトを見て身が凍ったのを隠し
頭を下げて受け取る
ベルトを締める ....
モラルを守るの、ラルモ
それは大切なこと大切なことよ
生きて再び歩いたりしてはだめ
火遊びもまた
街がひとつ陥落しているわ
ジス・イズ・ア・ペン
それは荒井注のギャグよ
スペ ....
寄る辺なきひとの波に影を投じる月の輝く空を放っておけば雨があがる。
泥と砂の間のぼやけた境界線にもやはり与えるべき色がある。それを接触と呼ばせる
行動の中に既に未然の行動の中に通っている線を与えん ....
足下に流れるほの暗い思念の残滓
忘却の河に沈む意志の荒野
時の行方を筆先に乗せて形にならない言葉を返す
語られる物語の終章にあるのは虚無の後先
詩の痕跡を辿り行き着いた光の陰影を浴びて
歌わ ....
花火の音は別れの合図
カラッポの腹に響いてから
空しさと 情けなさを
さらに カラッポな空へ
打ち上げて ばらまいて
「忘れることは簡単だ」
空が皮肉に笑って
散らばって落ちる色 ....
雨の日は嫌い
雨の音はあたしを寂しくさせる
目を瞑って 声も立てずに シーツに包まって
そして雨が止むのを待っている
雨の日は嫌い
雨の音は誰かが泣いているように思えるから
雨の日 ....
明け方に帰ったわたしに
次の日電話がかかってきた
留守電にする
その次の日も
留守電にする
その次の日も
一度だけって
約束したよね
だから許したよ
酔ってたし
でもそれだけだ ....
水色をまとい眺める水平線南の国は晴れだよ兄さん
マスカラの黒に瞳が見え隠れそんなふうに怒るな妹
空き瓶をカチリといわせ運んだね僕にとっての紅姉さん
紫の水晶送 ....
ヒュー シュッパーン パッ パッ パッ パッ パン
たま〜や
夏の宵闇を貫く大輪の華
ラムネの瓶に沈んでいく
タップ タップ タップ タップ ....
どうしたら此処から翔べるのか
そればかり考えていて
けっきょく何処にも翔べなかった
次々と羽化する蝶たちを
横目で見ながら
葉陰に守られて留まって
安穏
すがるような言葉 ....
ある日の夕方
ポチは神妙な顔をして
私の前におすわりをして
喋りはじめた
ねぇ。
ボクはずっと前から考えていたのだけど
どうして人は平気で人を傷つけたり
いがみ合ってみたり
....
青空に流れる雲
川辺に座って ぼやりと眺める
いつのまにか 消えた雲は
懐かしい風 を 運んでくれた
いつからか思い出せない
力 になりたかった あの頃
今はきっと こう願う 心 ....
おれは
けものに
なりたいんだ
夜明け前の
海の匂いのする湿った空気に満ちた
まだ真っ暗な湾岸線を
イタリア生まれのスポーツカーよりも
もの凄いスピードで駆け抜ける
そんな
....
言わせてはいけないと
思い続けていた言葉を
言わせてしまった
苦しそうに飛び出したその言葉を
もう一度押しこんであげられなくて
ごめんね
(どうしたってニンゲンは破滅に向かっていて
それは特定の誰かの所為じゃないけれど)
(だからこそ世直しヒーローに憧れて
惜しまれて涙の中に死んでいく世直しヒーローになりたくて)
....
知らない
し
暑くもない
し
ちょっとだけ寒かったりする
あ
初めまして
わたしは
あれ
誰でしたっけ?
夏の果てに棲むという
或いは大きな口をひらけて
あれは ....
うらやましそうに見ていたら
「じゃあ、少し上げる」
その人は言って
端っこのほうを千切って
ちょっとだけくれた
辺りを見回すと
端っこのほうをもらって
喜んでいる人もいる
わたしは端っ ....
*
ロックは死んだ とか
文学は死んだ とか
ジャズは死んだ とか
詩は死んだ とか
絵画は死んだ とか
アートは死んだ とか
アイツは死んだ とか
* *
....
うーん。自殺サイトっていうので知り合って、自殺をすすめつつ他殺する、かあ。。まあ真実はわかんないけど。
ネットを媒体としたフレンズは、お仕事系かぽえ系、なんだけど、けっこう落ち着くわけですね。 ....
幼い日々
などというものは
これまでも
これからも
全く変わりありませんので
特筆いたしません
或るときから
うたに喜ぶようになって
泳法はままならずとも
流れゆく日々 ....
猫が疑問符を撒きちらし
夜がいくらか賑わいを増す
その髭の長さぶんの内容を
ひとつはそっぽをむいた月へ
ひとつは笑い揺れる木々へと
夜が明けるまで
あくびする間もなく語りかける
永遠 ....
いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお ....
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