風と分かれて山の頂きを下った
雲に揺られて浮かんでた
ぬくもりに隠れた姿でも
いられなくて

根雪にひそりと 響く
足跡から溶けていく

風は海から共に
重ならないから指をのばし
 ....
当たり前のことを
当たり前にやるのが
当たり前な人間だとしたら
当たり前なことを
当たり前にやれない
私という人間は ヒトではないのかな

認めたくないけど そうなのかもしれ ....
「神の定めに従って、わたしはあなたを妻とします。
 今から後、
 幸いなときも災いのときも、
 豊かなときも貧しいときも、
 健康なときも病気のときも、
 あなたを愛し、あなたを敬い、あ ....
おとうさん、
首をひねるたびに
うわごとみたいに
「痛いっ」、「痛いっ」っていうの
がなんでか、なんでなおらないのか、よくわかりません、
ほんとうにいたいときしかそういうこと、くちにださない ....
 光さす朝の机に聖書読み部屋にみち満つベートーベン

 愛する妻は仕事に出一人聴く交響曲第四番
眩く目を瞑ってしまうほど金色のメッキ
林檎の赤を恐れ隠そうとするファントム
時の雨は降り剥がれゆくあなた達よ
今度は水を金にして流れゆく行進を

既にあるものの存在を誰が否定できよう
目覚 ....
冷やし飴
蕨もち
小さな漁船と
おじいちゃん

ゴツゴツした
大ぶりの自転車に
おじいちゃんは
僕をちょこんと乗せて

潮のかおり
おじいちゃんの
仁丹のかおり

引き潮の ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
人生 ケ・セラ・セラよ
母の口グセだ

以前のあたしは
母のこの言葉の意味を
斜めからみていた

もっと 真剣に生きろよ

若かったあたしは
そう 思った

いつも一生懸命
 ....
初めてプロレスを見に行ったのは
小学生の低学年の頃だと思う。
今はもう無いけれど
中島スポーツセンターに
とうさんが連れてってくれた。

三人兄弟だったのに
ボクだけを連れていってくれた ....
真っ暗に点す
山霧の薄い鞠

電信柱を包み
無味な綿実を育む

粛々と夜を描けるなら

草露に浮かぶ涙も
からかえるのに


緑の看板が ぽつぽつと
糸を引く


小さ ....
ブラウン管に映る天皇裕仁をテンちゃんテンスケと嘲罵するほど軍国少年
であった父は明らかに左翼で、党から除名されても宮本議長(当時)の不
撓不屈や不破書記長(当時)の才気煥発に敬服やまず、一般紙の他 ....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから

いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
からだじゅうが
水ぶくれ
じんわり
なおってゆくための
たいせつな液体でまもられる
ありがたいこのからだ

快復しようとする
おぎなって力すべてあつめて

どうにかして
いきよう ....
イマジンや
マインド・ゲームも
楽しんでいただろうし
たまにはポンコツのスバルで
真夜中を突っ走っていただろうけど
「ひ」なのか「し」なのか
最後まで分からなかった父親

女は世界の奴隷でないことも ....
{引用=
遠い
耳奥で
汽笛が鳴っている
心臓が激しく
波打って
僕は行く当てもない
切符を手に入れる

ポケットに残った
微々たる残金は
駅の構内で眠る
浮浪者の
明日の食 ....
君の目が 僕を射抜いた日を思い出した
季節には似合わない雨の日に

アーリータイムスの琥珀色に溶けるように 静かに一滴
陽気な笑い声の中 ぶつかり合う氷の音よりも確かに

君の深い視線が  ....
キコキコ、と
鳴る音で目が覚めた
薄目を開けて見ると
夫が一生懸命に
わたしのねじを巻き戻している

なにをしているの? 、と
聞くと
どき、とした顔で
こちらを見る

大丈 ....
ぼくが
何をしてきたとしても
何を望んできたとしても


今の
ぼくの心を 信じて下さい
ぼくの心を 許して下さい


もし 
あなたに信じて貰えないのなら
あなた ....
大阪に引っ越してきてから
足元を注意深く見るようにはなったが
以前のように、空を見上げることは少なくなったかもしれない

目まぐるしく流れていく時間に憧れて
気付けば270円の足に依存してい ....
碧く淀んだ沼の天空に
鈍く光る月明かりを
じっと受けている猿一匹
沼の水面から首を出し
辺りに潜む得体の知れない瘴気を伺い
この沼が池だった頃の
(猿の)古老の話を思い出すも
早くこ ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅

白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
雨が涙を少し残して去った後
生温い風のにおい
また春を積み重ねて
いつの間にか大人になんかなって

“新しい今の暮らしは愛おしいものです”
誰にどう説明すればいいのかも分からず
切なげな ....
眠れない時計が
明け方を待っている
西を向いて

閉め忘れた
数センチの隙間から
冷たい夜が流れ込んできて

文字盤に触れたのち
硝子の両側で結露する

時刻を不確かに
温度差 ....
蓋【おお】い被せるものが

哀しさならば

優しい雨露【うろ】に打たれよう



今も 

痞【つか】えた 闇は


いつか 晴れると

信じて



瑞樹【みず ....
空蝉【うつせみ】に見えし

我の心鏡は

棚引く煙霞【えんか】なれば

一夜の夢の如く 


砂時計が刻む瞬間【とき】も

また 

永遠とも言えよう


流れ 流され ....
はじめに 言っておく
これから 乱雑で 長く 暗い 旅が始まる 
生き急いでいる奴は 
目を閉じて 耳を塞ぎ 無言で 通り過ぎろ それが無難だ




鼻を突く薄荷の刺 ....
宿題のない私は
上り坂の頂点で飛行機と出会った
青と白のきれいな紛争に
足を止め目を細め 見上げた
この旅はすぐに終わるだろう
私よりも早いだろう
この空にはとんびがいない
もういない
 ....
こうしてめぐり会う
影法師のように
どこまで逃げても無駄さ
君の両足が見えるかい

そうしてめぐり会う
時計の針のように
いくら逃げても無駄さ
君にその先が見えるかい

ああしてめ ....
ノートに「ごめんなさい」と書いたら

そのページを破って

紙飛行機を作ろう



夕日に向かって投げれば

しょっぱい気持ちで一杯だ







 ....
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