瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
人生 ケ・セラ・セラよ
母の口グセだ

以前のあたしは
母のこの言葉の意味を
斜めからみていた

もっと 真剣に生きろよ

若かったあたしは
そう 思った

いつも一生懸命
 ....
初めてプロレスを見に行ったのは
小学生の低学年の頃だと思う。
今はもう無いけれど
中島スポーツセンターに
とうさんが連れてってくれた。

三人兄弟だったのに
ボクだけを連れていってくれた ....
真っ暗に点す
山霧の薄い鞠

電信柱を包み
無味な綿実を育む

粛々と夜を描けるなら

草露に浮かぶ涙も
からかえるのに


緑の看板が ぽつぽつと
糸を引く


小さ ....
ブラウン管に映る天皇裕仁をテンちゃんテンスケと嘲罵するほど軍国少年
であった父は明らかに左翼で、党から除名されても宮本議長(当時)の不
撓不屈や不破書記長(当時)の才気煥発に敬服やまず、一般紙の他 ....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから

いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
からだじゅうが
水ぶくれ
じんわり
なおってゆくための
たいせつな液体でまもられる
ありがたいこのからだ

快復しようとする
おぎなって力すべてあつめて

どうにかして
いきよう ....
イマジンや
マインド・ゲームも
楽しんでいただろうし
たまにはポンコツのスバルで
真夜中を突っ走っていただろうけど
「ひ」なのか「し」なのか
最後まで分からなかった父親

女は世界の奴隷でないことも ....
{引用=
遠い
耳奥で
汽笛が鳴っている
心臓が激しく
波打って
僕は行く当てもない
切符を手に入れる

ポケットに残った
微々たる残金は
駅の構内で眠る
浮浪者の
明日の食 ....
君の目が 僕を射抜いた日を思い出した
季節には似合わない雨の日に

アーリータイムスの琥珀色に溶けるように 静かに一滴
陽気な笑い声の中 ぶつかり合う氷の音よりも確かに

君の深い視線が  ....
キコキコ、と
鳴る音で目が覚めた
薄目を開けて見ると
夫が一生懸命に
わたしのねじを巻き戻している

なにをしているの? 、と
聞くと
どき、とした顔で
こちらを見る

大丈 ....
ぼくが
何をしてきたとしても
何を望んできたとしても


今の
ぼくの心を 信じて下さい
ぼくの心を 許して下さい


もし 
あなたに信じて貰えないのなら
あなた ....
大阪に引っ越してきてから
足元を注意深く見るようにはなったが
以前のように、空を見上げることは少なくなったかもしれない

目まぐるしく流れていく時間に憧れて
気付けば270円の足に依存してい ....
碧く淀んだ沼の天空に
鈍く光る月明かりを
じっと受けている猿一匹
沼の水面から首を出し
辺りに潜む得体の知れない瘴気を伺い
この沼が池だった頃の
(猿の)古老の話を思い出すも
早くこ ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅

白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
雨が涙を少し残して去った後
生温い風のにおい
また春を積み重ねて
いつの間にか大人になんかなって

“新しい今の暮らしは愛おしいものです”
誰にどう説明すればいいのかも分からず
切なげな ....
眠れない時計が
明け方を待っている
西を向いて

閉め忘れた
数センチの隙間から
冷たい夜が流れ込んできて

文字盤に触れたのち
硝子の両側で結露する

時刻を不確かに
温度差 ....
蓋【おお】い被せるものが

哀しさならば

優しい雨露【うろ】に打たれよう



今も 

痞【つか】えた 闇は


いつか 晴れると

信じて



瑞樹【みず ....
空蝉【うつせみ】に見えし

我の心鏡は

棚引く煙霞【えんか】なれば

一夜の夢の如く 


砂時計が刻む瞬間【とき】も

また 

永遠とも言えよう


流れ 流され ....
はじめに 言っておく
これから 乱雑で 長く 暗い 旅が始まる 
生き急いでいる奴は 
目を閉じて 耳を塞ぎ 無言で 通り過ぎろ それが無難だ




鼻を突く薄荷の刺 ....
宿題のない私は
上り坂の頂点で飛行機と出会った
青と白のきれいな紛争に
足を止め目を細め 見上げた
この旅はすぐに終わるだろう
私よりも早いだろう
この空にはとんびがいない
もういない
 ....
こうしてめぐり会う
影法師のように
どこまで逃げても無駄さ
君の両足が見えるかい

そうしてめぐり会う
時計の針のように
いくら逃げても無駄さ
君にその先が見えるかい

ああしてめ ....
ノートに「ごめんなさい」と書いたら

そのページを破って

紙飛行機を作ろう



夕日に向かって投げれば

しょっぱい気持ちで一杯だ







 ....
頭の薄くなった友人が
車の後部座席に老いた母親を乗せて
交差点を右折していった
すれ違う僕の車に気づかずに
ひさしぶりの幸せな笑みを口元に浮かべて
わからないことを後ろの席に語りかけて
そ ....
春は抱かれ
燃える
緑が芽吹くにおいに居て
眩む
むせかえる
しびれ
新しい手足を産むときの
吐息
甘く

金色のひかりを浴びて
たくさんの顔が歩く
小さな子に
人種について ....
生まれ育った
広い平野と
中部を仕切る
大きな 雪をかぶった山脈

初めてその山脈を目にしたとき
なんて 綺麗なのかと思った

だが
次第にその山脈は
あたしのココロに迫り
のし ....
言葉が喉につまる
いずれ酸素濃度が薄くなり、窒息

夜に溺れる魚
月明かりに照らされて踊る舞いは
小さいながら最大のS.O.S.

その口から漏れるのは
儚く消えていく泡沫
破裂する ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
{引用=


8センチ隣でただしく眠ってる、きみに呟く「死のうか」なんて。


どうしても受話器ごしでは無理なのね いっしょに歌う、そんなことすら


この夜のふかいとこにきみがいて ....
霧に遮られた淡い月明かりが滲んで夜空に消え入りそうな晩。
書斎の机の上に開かれた革張りのポー全集の一巻、熱いコーヒーと揺らぐ葉巻の煙。その脇には蹲(うずくま)る黒猫。蜷局(とぐろ)を巻いた黒い毛玉。 ....
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