チチチ と絡まった溝を鈴音のように舞う
開く両手に飛び込む事はないと
幾重に承知しても
投げ出さずにいられない
おはよう どこですか
電線に 立ち止まる 空
デカダンスな景色が焼きついて
あんまり考えてると
半身の喪失感がひどくなる
空は青いね
君は元気にしてますか?
....
テキストを開き、矛盾の故事について学ぶ
塾生→ お金をつくってくれるのが資産、お金を奪うものが負債ですよね。ぼくたちは資産を増やし、お金儲けをするために勉強しなければならないのでしょうか ....
満ち足りているのだと
わかり易い言葉に暗号をたくさん隠して
心の内を告げるその奥で
もう 今すぐに!
わたしのいない未来を
突きつけてあげたいと
恭しくその頬に指を添える
とろけそう ....
学生のあの頃
異様な夜のさびしさに駆られて
親しい友人の家に遊びに行った
そんなことは珍しくなくて
ふたり
ベランダで煙草を吸い
きみはギターを弾いて
わたしはその歌を口ず ....
愛することは
お互いが
惹かれあうこと
愛することは
互いが
思いやりを持つこと
愛するとは
お互いの
違いを
認めること
愛するとは
一人の人間を
大切にすること ....
カワバタの車のなかでヨシミはこのまえ見た小鳥とカラスの話をした
お父さんが山で汲んできた水をポリタンクに入れてお母さんに持ってゆくのだった
まだかわいてねえな、
さんざんドライヤーで乾か ....
象が一匹いなくなった。いつも母象に寄り添
っていた子象がいなくなった。祖父の魂を斎
場から河原へと運びに行っているうちに、行
方が知れなくなった。魂の流れに誘われたの
だろうか。母象は何もなか ....
土に帰らぬ朽ち葉を一枚、
あてどなく水面に浮かべた細流の
畔に立った子らに見送られては
水の音も爽やかにせせらぎ
淡くまぼろしのように霞み
遥か幽景の連なる墨絵のごとき山々
それで ....
ローテイトする空気
ツンとした金属
それが君
つい触れてしまいたくなる
そびえる金属の塔
不可思議
早巻きでみる植物のように
私は蔓を伸ばし試みる
君への動脈
ツンとした金属
....
うす青く空にひらいたドアの隙間から
輝く雲が覗いている
今も遠くはなれて君をおもう
見えない手のひらで
君をそっと抱き寄せる
(いつの日もよすがを探している)
(途方に暮れて)
あるいは ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような
雨
呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
足手まといなら、そう言ってくれてかまわない
貴方の自虐的なジョークを
笑ってもいいのか分からない
社会勉強を鋭角から睨み付けた1ヶ月前から
次から気をつけます、を連呼している
泥濘を ....
それはネオン街の影
砂に犯された風が吹きつく夜だった
あたしはナイフを握っている
突き立てることも
振りかざすことも出来ず
光る先は柔らかい皮肉
自転車のサドルに砂が積もる
星の粒子がこ ....
いつかは消える。記憶も、言葉も。
記憶は深い霧の中へ。言葉は風に飛ばされて。
手を伸ばしても届かない。
どれだけ走っても追いつけない。
そしていつかは、消えたことも忘れてしまう。
必 ....
あと10日で
あたしの生まれた日が
来る
もう
嬉しくもない年だが
1年に一度
この日は
母に 感謝の電話を入れる日に
している
なぜなら
遠いこの日
あたしは産まれ ....
ここは迷いの森で
進んでいるのか
遠のいているのか
それさえもわからないような
途方もない夜に包まれているんだ
君とつないでいた手なんて
簡単にほどけた。
それでも行くしかないんだろ
両の手に余る ....
おいらが
君の
記憶や
残像の中に
いる
必要性は
もうないようで
寂しくも
虚しくも
悔しくも
あり
君の
声を
聞きたくなる
夜の
心も
悲しくも
....
想像していたより早く目が覚めてしまったから
思い切って起きてみた。
いつもの半分も寝ていないけど
髪型がいつものようにボンバーヘッドしているだけで
それ以外に変わったことなんて。
いえば ....
駅のホームで手を洗う洗う顔も
しがみつくという感覚は燃した
俺は幸福すぎる一人のパパだよ
コンビニの弁当はもういやなの
小さな庭が欲しい朝顔ジョウロ
つるの巻き付く行 ....
重い雨が降っている
重い水が降っている
土くれになるはずの肉塊を
池に沈めれば
浮かんでくるのは
感覚のない 時の澱
「君ばかりが悩む必要はないんだよ」
背負い込んでいるのは ....
あんなに焦がれた貴女との花解き
たったの一度ことなるならば
一度だけが故それがこんなに苦しいならば
なければ良かった
そんなに恋しい訳ではなかったが
たった一度の花解き
男は忘れる ....
厳格な直線と
流麗な曲線で構成された
コンクリートは
お好きですか?
清潔な時間と
快適な空間が約束された
コンクリートは
お好きですか?
過剰な郷愁と
曖昧な体温を排除する
コンクリートは
お ....
あたしは
きょうも あなたの
匂いのする
あたたかいぬるま湯のような
ベッドの中で
ウトウトと眠った
下腹にくらった
鈍いキミのパンチは
じわじわときいてきて
気がそぞろにな ....
青空を
見ていると
心が落ち着いてくる
青空を
見ていると
何故だか
心が和やかになる
生きていく
力がわいてくる
青空は
広くて
大きい
何故だか
空を
....
{引用=
夢の続きは暫時、暫定的、予定調和、そして見知らぬ方向で行われる
我々の染色体は鋭いが
あまり役には立つまい
断続的、緩やかに、そして急速に行われる
それは我々の知りえぬものの望むと ....
知られずに死んでいった
ひとたちのことや
恐れずに失った
ひとたちのこと
果たせずに手放した
ひとたちのことや
踏み出せず諦めた
ひとたちのこと
ひとことに
....
これを愛などと呼ばないで欲しいね
セックスは白痴の時間だよ
会話にもならないこんな行為、誰とでもできる
双方、
己が器官の快楽を追求しているだけだ
ああ、69ね アラビア数字はエロいよね ....
雨の生糸で編んだ夜
街の灯りのビーズ揺れ
傘の上では獣の足音
軽やかに
六月の匂い
たてがみやしっぽに乗って
運ばれる
鈴蘭を揺らす雨粒は
小粒のおいしいドロップス
だどもあの ....
季節風にはためく
夫のシャツを抑え
ベランダで
腰に手を置く
幸せに色があるなら
白かもしれない
ぼんやりと
シミの落ちない白を
眺める
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