口にするのは
事実だから
相対化してしまえば
加は被を語れない
被は加を語らない
口にするのは
それらが
事実だから
いつもなんだかピンチになると

ふっと寄ってきて声をかけてくれる

それでちょっと元気になると

ふぃっといなくなる


そんな貴方のことを

とっても大事に思っているつもりだけ ....
意外と骨ばった手

小さなからだ

軽快な声

やわらかな茶色の短髪

猫のような瞳

残酷な素直さ


「今も、淋しいのか?」


右上がりの平仮名

ノートの隅 ....
われの混沌に
あすが枕木をならべてゆく
その果てが
もはや青白い喜びに満ちていても
よいか
ねむりよ
まだここに
われをいかしておいてほしい
黄色い粒子は
空気のなかの
ささくれの、
嗚呼、
うまくいえやしない

葉っぱが赤く
色づきたくないと
南風に揺られながら

きらめきストリートを
歩いている、
おとこのこおん ....
   〜秋〜 水色揺々 


   「手折れぬは花言葉」


水色の細い曲線滑らかに夕を奏でる9月のフルート

コスモスの薄紅風とたわむれて赤トンボかわし鬼さんこちら

 ....
緑の山の真中に 
{ルビ白鷺=しらさぎ}が一羽枝にとまり 
{ルビ毛繕=けづくろ}いをしている 

曇り空に浮かぶ 
青い空中ブランコに腰掛けた 
わたしの眼下に敷かれた道を
無数の車は ....
鋭角的な警鐘が
残像する
私の眺めのどこかに いつも

おそらくあの時から
導音を失った私の音階
私はそれを
探しているのか
いないのか
果たして探すことを許されているのか?

 ....
 

きみの枕をぬらす、
ぼくの塩分が今日こそは
とめどなくあふれてきみを溶かしてしまえと願った。

そのラインをなでるのはなんだか億劫だからね、
せめて想像で書けるようにはしたくて
 ....
終わってしまった
はずなのに
それは密閉した
重いふたの透き間から
かすかに甘くたちのぼる


人知れず心の底に
埋めたはずなのに
かぐわしい記憶の薫りは
ゆるゆると漂い
真夜中 ....
景色が歩いている
わたしではなく
まるで時のように
目をつむれば
色をうしなって
古い景色が歩いてくる
錯覚していた
わたしはこの世界を
歩いてなどいなかったのだ
異なる温度、異なる
基準、で。



噛み合わないままの送信箱の
中の、哀しい記号たち。




今日も行き場を失くして、
スプートニクの遥か上

不思議な磁力 ....
目をつむっても変わらない灰色
空気の高笑い
換気扇のおと
 
埃すら愛しく肺を犯すこの部屋で
メランコリーが発情した
 
愛してる
安いね、いくら?
 
なんて戯言
一人でリピー ....
 右を見ても
 左を見ても
 街にいても
 部屋にいても
 いつも欲望が走りまわっていて
 そんなのいらないから
 休みたい

 仕事をしてても
 遊んでいても
 友達といても ....
夜と静かな 闇
寝入りそうな 息をして

この夜の底を待つ
深夜の二時に訪れる
空想の扉とともに

深い 井戸の底
空ろに響く
闇に闇を重ねた
秘密の場所

この小さな部屋から ....
列車のベルが鳴る


どうして

どうして

僕らは旅に出て行くんだろう

小さなリュックをさげた女の子が
泣きながら
走って列車に飛び乗った

大きな声で
彼女を呼ぶ声が ....
彩る街の中を、寄り添う船が
あの銀色の平原を
滑るように進んでいった

街の中では
音もなくすれ違う人波、灰色の星
それでも
君は華やいでいると言うのだろうか

もう遠い船は
ただ ....
ひとつの手記がある。
戦時中、理性を失った科学者がある実験を行った。
はじめに彼が用意したのは巨大な体重計だった。
その体重計の外観はベッドのようで、大人一人が楽々横になれる大きさがあった。
 ....
硝子玉みたいなブルー ひとしずく ふたしずく
冴え凍るようなアイスブルー 色に反してあたたかい

白磁の肌にそぅっと触れる

(それは白昼夢のように奇妙な儚さを持つ)

光にたなびく髪は ....
やばいよ やばい

「僕がいるから」

あなたの言葉の不確かさに

「孤独になる」

取り残され  頭上に広がる闇に

「早く 早く」

焦って何かに摑まる  不 ....
どうしようもない私だから
どうしようもないくらい
人の役に立たない私だから
せめて死んだ後くらい
人の役に立てるよう
私が死んだ後
私の体を利用してください

自分があきれられるほど
 ....
もちろん分かっていたの
もう、さようならなんだっていうことは
あんなに熱くはしゃいでいたのに
最近はすごくよそよそしいし
ねっとりしていた風も
そよそよ
蝉も鳴かなくなって

ほんとう ....
 

あなたが知っているのは遠くの記憶と貶めかたであり、
それらをもってしての言動にはいつも薔薇のような棘がつきもの
いくつも刺さってしまえば、存外痛くないことに気が付いた。
(小指をぶつけ ....
エンジン快調アクセル全開
夢の超特急
頭が爆発する
体はもうボイリングポイント

何も考えていない
唯存在するだけ
気持ちがよければよい
癖になる

何を言われても気にしない
夢 ....
ぼくには声はないよ

さけんで さけんで
声はきこえなくなってしまったよ
ぼくは、うたえないよ
ただ、卑屈な笑みしかつくれないよ


正直、今日も死にたいと思っているよ
病気と言って ....
臨界点ならとうに越えた
 さぁ
 夜がくるよ


さよなら お月さま
俺は、あんたに届かない


こうばしいパン
かぐわしいコーヒー
光が蔭る砂時計とともに
ひまわりの形をした ....
海より深いところへ落ちていく眠りの底

横たえる人魚の心は、海よりも青くて


1000年前に置いてきた

『心の笑顔』


錆びていく

日常


いつしか自分が現実の ....
後退する夏の左腕をつかまえて
さみしがる頚動脈にあてがい
しずかな熱をからめる

満たされては退いてゆく
寝息の揺りかご
いちばん弱い部分は
あずけたままで

届かないエアメールの
 ....
 遅れてきた少年の一切合財」

早いに越したことことはないそうだ
みなが早教育、早教育
僕は幼いとき、若いときは
遊びたかった
戦争の小学生、
あつちこつちへ回されて
勉強などなん ....
闇、叫び、月、銀、狼、爪の痕ほとばしる血は昴の花弁


月を噛むアカイ目眩に舞いくるう鴉揚羽の鳴り止まぬ翅音(はね)


雷(イカヅチ)の刺さる。蒼きは明星の息遣い。眠れぬ ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つぶやき- FUBAR未詩・独白5*07-9-10
タイミング- まりも未詩・独白2*07-9-10
テーゼ- 空雪自由詩3*07-9-10
暁にむけて- 美砂自由詩3*07-9-9
夕暮セピア- ゆうさく自由詩4*07-9-9
■共同作品■_時の花いろ- Rin.短歌10*07-9-9
空の椅子- 服部 剛自由詩7*07-9-9
知らない黎明- 塔野夏子自由詩10*07-9-9
ぼくはこれを青春で片付けたくない。- 哀詩自由詩107-9-9
記憶の薫り- 渡 ひろ ...自由詩8*07-9-8
錯覚- 小川 葉自由詩707-9-8
ファーレンハイト。- やまぐち ...自由詩507-9-8
ビル- ゆるこ自由詩407-9-8
休みたい- 山崎 風 ...自由詩807-9-8
筒状の各々の夜- アハウ自由詩107-9-8
Image- 瀬田行生自由詩807-9-8
冬のミラノ- 智鶴自由詩6*07-9-8
命と6g- rabbitfighte ...散文(批評 ...5*07-9-8
帽子屋の夜は雨降り- 朽木 裕自由詩4*07-9-7
不安定な立場- 森下 流 ...自由詩1*07-9-7
どうしようもない私だから- 明楽自由詩107-9-7
夏よさようなら- ふるる自由詩9*07-9-7
不器用のむこうがわ。- 哀詩自由詩4*07-9-7
昔ある所に城がありました。- ペポパン ...自由詩5*07-9-7
おれも女に生まれたら、ワンピース着てみたいな- わら自由詩27*07-9-7
おくられた影法師(月が輝く大地へ。たぶん愛をこめて)- 空雪自由詩8*07-9-6
青い心- シュガー ...自由詩1*07-9-6
循環する夏のぷろぺら- 佐野権太自由詩9*07-9-6
遅れてきた少年の一切合財(その一)- 生田 稔散文(批評 ...307-9-6
■共同作品■_刺青- Rin K短歌14*07-9-6

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