住む人の居なくなった実家
風を通すために帰省して
東京に帰る日の昼食は
味噌ラーメンが美味しいと
親父が通っていた店で食べる
若いころ札幌で食べた
味噌ラーメンの味に魅せられた親父 ....
勝手に灯りを消したのは誰?
まだ僕は眠たくないのに
電気を点けたようにもスイッチに手が届かない
時計の音だけが響いていた
★
辺りはすっかり静まり返っていて
月の光も雲に隠 ....
歩き出すことを知りました
ひた、
ひたり。
らしさをどこかに求めて
あまやどりをしました
ぽたり
いつしか涙も流しました
そうしてぎこちなく
笑ってしまうの、
わたし
ことばに詰ま ....
そろそろ立ち上がろうと思います
じっとしている事にもう疲れました
現実に押し潰されるのはもうゴメンです
そろそろ歩き出そうと思います
前を見る勇気
本当の正直さ
....
雨雲がはびこった空へ
僕のねずみ色の狡さが
こっそり飛び去っていくのを
ぼんやり見落としながら
また天気予報がはずれたと
君は唇をとがらせた
ガジュマルの葉っぱに
君の赤毛のした ....
気がつけば
柔らかな布団が体を包みこんでいる朝
遠くから聞こえる踏み切りの音
肌寒い朝の目覚めは私を憂鬱にさせる
嫌なことを思い出させる季節、冬
雪の如く心に降り積もり熱を奪っていく思い ....
{画像=080907104708.jpg}
神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
....
人形町でもなく
箱崎でもなく
水天宮のジョナサンにいる
そんな夜のカフェテラス
幸せはどこにあれ
哀しみはそこにあれ
あしたのどこそこで見つけたのさ
人形町で ....
ふるさとはもうぐちゃぐちゃに塗りたぐられた風景画のようになっている。長く真っ直ぐな道が向うの方まで伸びて消えた。その先には山がある。後ろには海がある。すぐそばには川がある。空はだだっ広くて、細かな模様 ....
みどりという代名詞がふさわしい存在していたかつてその
呼び名をあたえられず
最後まで呼ばれなかったこのゆくくらがり
せめて歌なりと
なりとなりと
しんと音となり
ししん ししん ....
小学生の時
わたしは薄水色だった
黄色のハンカチ
黄色の傘
黄色のお気に入りの服
だけど、わたしは
小学生の時
薄水色だった
黄色の長靴で
水溜まりに入るのが大好きだった
....
私が
もう少し若かった時
いっぱいの幸せを
願っていました
今は
たった一つの
君の言葉で
充分です
ありがとう
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
+
....
空を殺した鉛色が
凍える水面を
錆びた銅鏡に
そんな遅い朝
鳥たちは巡礼に訪れ
しきりに頭を下げる
もう幾度も焦がれては
言い出せずのどを鳴らし
奥歯をかみしめる
本当に辛い ....
肌を滑りながらも胸を揉み 肩へ行く
次は踊る髪を捕えようとしたがパサと散らばった
耳奥から伝い散らばっている 髪とはこのようなものなのか
あるものが短いからではない これは異性だけが持つしなり
....
しゃりしゃり
ふわふわ
さくさく
かりかり
ちゅるんちゅるん
夜を噛めばいろんな味
今夜だけだよって、おじいさまに言われたけど……。
やみつきになっちゃいそう
....
十月の林檎畑は小春日和
はしごの上に立って
林檎の葉をとり
少し位置をずらして
枝の下の黄緑の部分も
赤く色づくように作業する
手間をかけただけ
儲かるものでもないけれど
まんべんなく ....
急いでいました
ぶつかった人へ謝る暇も惜しんで
急いで得した時間を
その場で切り崩すことしかできず
余裕ないんだよね
あわよくば見逃してもらえると思っていましたが
実際 そうで ....
わらっていた
こどもたちは
もう鉄塔から降りた
手のひらに
赤錆を
たくさんつけて
ひとりが
鉄錆 ....
一枚
また一枚
様子が変化を招く時
枝先の鼓動がかたどった
一瞬という尊さに
涙が零れた
過ぎた時間は
ひとつとして
同じ表情を
描写してはいない
進む時間もまた
ひとつとして
同じ風景を
描写して ....
どれほどに僕らは
沈黙に殺されてきたのだろう
スモークをかけられた
世界は灰色をしている
合理的に生きていくために
必要なものは
ほんの少しで
当たり前へと変形
気付かない ....
負けた僕は通りを行く
のろのろと だけど進んではいた
歩いているんだ…
消えかけたヤツの瞳がまた見え隠れしている
どんな疲れた体でも
子供の笑顔 思い出しては
晴れ
手足となって歩い ....
言葉がまといつく
言葉がからみつく
私の皮膚に型がつくほど
言葉にしぼられて
肉がはみ出て
ちぎれ飛ぶ
飛んで飛んで全部宇宙へ
あとに残された
私の骨と言葉が
もつれ合い
....
町をのぞけば 花のよな
空をあおげば 星のよな
きれいなものが溢れてる
だけど私はつまないし
だけど私は拾わない
そんなにたくさん持ってても
ちゃんとお手入れ出来ないし
歌も聴か ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった
もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった
もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
人は全てのものを独占することはできない
我々は
何かを得ることによって
何かを失っている
何故なら 我々は
この2本の腕でしか 持つことが出来ないし
この1つの身体で ....
まだ*
{引用=
眩暈がするほど
大きな音で
音楽を聴いた
愛だとか恋だとか
言わない{ルビ詞=うた}を
一人で聴いた
あの人を忘れようとする私と
あの人との思い出を ....
生活のために消えゆく詩人
嵐の夜よ
おまえはもう
アイツを連れてくる事はないのか
たくさんのものを見送っていく
蒼いあなたは
さびしみを歌う
霊的なまでの美しさで
新た ....
街の風景を愛しく想うのは
街が僕の延長であるからだろう
あらゆる物を僕は備えている
爪や血管、汚職や罰金の滞納ですら
何もかも僕に似ている
路地や神社や夕暮れの生殖器
傷跡を覆うように ....
{画像=081102135729.jpg}
解釈を越えて存在するもの
人に評価されることを拒絶する
見られること
それ自身も拒絶したい
自分は自分であり自分でありつづける
その完全なる ....
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