虹のたもと
藤鈴呼




曇り空だから 
そんなに 映えない 姿だったけれど 

透過100パーセントで 描いた 
背景のような 
美しい虹が 掛かっていた 

出勤時 車窓から眺めた 
一瞬の 煌めきに 
瞳 奪われて

動けなく なりそうだけれど
アクセルは 踏んだ ままで 

虹の たもとを 見つけたよ 
この虹は 何処から出現するんだろう って 

毎回 尻尾を 追いかけて いたけど 
たまたま たまたまね 

駐車場の手前から 湧き出でるかの様な 
虹の立ち上がりを 見つけた 

透けるような 太陽光線 
七色が どこまでも 遠く光って 

ずっと 佇んで いたかったな


自由詩 虹のたもと Copyright 藤鈴呼 2014-03-30 13:48:01
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