すべてのおすすめ
なにもうしろめたくおもう必要はないと
あなたは言う
わたしのことを許している
あなたが言う
やさしい映像が流れる
そうしてだんだんといろんなことが大丈夫になり
この日のゆめをくりか ....
休日
つるつるのコンクリートに落ちた
真っ赤な枯れ葉を見たときに
すべてわかった
光でも色でも形でもない
存在がうつくしい
うまれてきたこと
死んでゆくことの
今、真ん中にいる
あっ ....
落とし物が入った箱をあさる
あたしがどこにもいなくて探しているんです
みんなが帰っていく雑踏
夏祭りの終わり
あたし達は
もうおしまいだね
みんなどこにいってしまったんだろう
光がな ....
どうしようもない孤独が天井を塞いでいる
今夜わたしは何もかも捨てて森へいきたい
成しとげることも果たしあうこともなく
ただぶらさげてきたこの腕で
獣の皮をはいでみたかった
その夜の静かさ ....
千年先まで眠らせて
化石になったら好きになれるよ
プラスチックとインターネット
雪のむこうにある街の
電信柱とファミリーマート
化石だったら大事にできる
古めかしければ信じていられ ....
夏の日のスイカよりも好きになりたい
大きなスーパーマーケット
よごれた小川
眠る幼児
泣いてる大人
そういう日々が
ありふれた風景になって
傷つくことを忘れても
夏の日のスイカ ....
たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なんか撮らずに通り過ぎるくらいには
禍々しく咲き乱れているのに
シャッター音が嫌いだから
写真 ....
毒づきたくて見あげたはずの
夕焼けが綺麗で
たとえわたしがポエマーでも
言うことなんか何もないくらい
それはあらかじめ完成された一編の詩となって
目の前に広げられていたから
もう死にたくっ ....
七夕の短冊に
「世界平和」って
平気な顔して書くようなやつ
嫌いだわ
ほしいものがたくさんあるんでしょう?
前は
「世界征服」って
書いてたの、知ってるよ
わからないでもな ....