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白と茶 誰もいない部屋のカーテンは開けられて 南向きの窓から差
し込む冬の低い太陽の明かりでとても明るい 雑然と散らばった請求
書、契約書、スーツ、ネクタイ、タオル、ビニール袋、文庫本、楽譜、
 ....
一つ一つを束ね
表出と潜航を繰り返す
三つ編みは季節に似る
切り落とした断面には
三つの方向に捻れ動く
層が見える
黒髪のうねるしきの香り
一束に内包される春の手触り
ユトリロの白の時代の終焉は
小さな教会を過ぎ
角を曲がれば
景色が変わり
曇りかけた空 薄暗い白壁が
もう見えなくなっただけのこと
かもしれない
道を挟んできょうかいと向き合い
キャン ....
彼の視線には光が細かく見えていた 夜が黒
く開いている時に青白い外光に筋を描く 森
の奥に連なる木々は幹だけを残し枝葉は夜に
溶けていて重ねて細かい葉を描く くっきり
と影を描く 迷い込んでい ....
指に指先を這わせて
忘れたい背中を撫でて
水を飲む
触れれば触れるほど青く染まっていく
フルートの音が響くように
海の色に浮かぶ
背中は遠くなって
見知らぬ街の中でやっと
消える波際
 ....
木々の天蓋
墓標

隙間から降る明確な透明

風が髪を揺らしている
日が地面と繋いでいる

細く


  弛まず消えていく時間は薄く
    薄く体に積もり根を張る
     ....
まだらに響く蝉
そのすきまにかぜがふき
一滴の風鈴
あがけ


足掻け私の体
むちゃくちゃに大気を削り取れ

コンクリートのような大気から
私を絡め取る大気から

私が逃げれるように
高架の脚の隙間から西陽が差していて
線路の上にはまだ青い空が乗っている
僕の足元には脚の影が規則的に並んでいる

時折、電車の音だけが走っていく

のんびりと歩いている僕を
電車が追い抜 ....
夜中に文字の束を積み上げていて

他の人が作った僕の知らない世界がそこにある
はずの本や紙を
積み上げていて

僕の目が時間を掛けて
解いていく
何ヶ月も掛けて

そこに
どれだ ....
夜が桜の木にも降りかかり
薄い色の花びらがしっとりと
闇を含んでいる

あちらには街灯に照らされ
少しばかり暖かそうな
桜の並木道

少し通りを外したここにいるのは
花びらの明るさが ....
通り過ぎた時間の中に
少女という群があったことを
思い出す

離れたところで 嬌声を聞き

恐れて 憧れて
そして 離れて

近づくことが怖くて
その正体を知ることもできずに
今 ....
一つの夜の中に生まれる物語を
取り留めもなく繋げて
理由を探して

残された光の残滓に縋りつく

寄りかかる椅子の心地よさ
ルーツを辿る 視線の先の
ガラスに埋もれた憧憬

「あの ....
ただのみきやさんのはてさんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
目(10時24分〜32分,3月4日)- はて自由詩2*17-3-7
黒髪を統べる- はて自由詩2*16-11-5
春は皮下に萌す- はて自由詩5*16-11-5
白い夜または群青の山の- はて自由詩3*16-11-3
まぎわの波際- はて自由詩2*16-11-3
ルーツ- はて自由詩215-11-3
盛る夏の涼- はて自由詩215-7-18
大気を削る- はて自由詩215-7-16
影_走る- はて自由詩1*15-6-28
荷解き- はて自由詩3*15-6-10
夜の桜- はて自由詩3*15-4-1
少女- はて自由詩3+*15-1-18
独りの夜が明ける- はて自由詩315-1-6

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