さみだれ
さひ

 夜間高速
肘から先の宇宙は
少年時代に繋がっていて
綿菓子みたいな青春が
笑顔で僕を待ってる

 螢
てらてらと鳴いている
光は人の絆を蝕む
川に小舟を浮かべるよう
やさしく空へ逃げてゆく

 五月雨
反逆の朝に
紫陽花を添えて
カーテンは燃える
海が遠いから
右脳をぶち抜いた


自由詩 さみだれ Copyright さひ 2012-07-23 23:36:53
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