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物憂げなまま空は逝く

少し濁ったように雲がかかった夜の空
ベランダにいる私の吐息は白く
素足はどんどん冷えていく

云いたいことは山ほどあるけれど
どれも言葉にはならなかった
思うこ ....
私はもう死んでしまったの
時間なんて必要ないわ
でも魂がきえるまで
どれくらいかかるのかな

生きていたって死んでいたって
関係ないよ 私は私

肉体という容れ物はないけれど
まわり ....
人は忘れる生き物だから
私は今 精一杯 貴方を愛すよ

口付けて抱き合って
貴方を想って泣いて泣いて泣いて
貴方に想われて泣いて泣いて泣いて

人が生きてるって尊いって思う
等身大の自 ....
通り過ぎる町並み もう君は埋めた

君の意識はずっとずっと深い場所
深くてあたたかくて少し暗い場所

もう、いいんだよ

無理してまで笑わなくていいよ
辛いなら泣いて泣いて泣いて
ぼ ....
雨の夜って好きだなぁ
ソルティドッグ片手に呟く夜中の二時
ベランダの手すりには雨粒がいっぱいで
むきだしの足のウラに冷えたコンクリィトが気持ちいい

夜って水の底みたい
キレイに澄んだ水の ....
口に出せばそれまでで
確かに確かに残った香り

罪悪感?何ソレ喰える?

人間っておかしなものだね
人間って弱くて脆いね
でもすごくきれいだよね

人がそれを汚いと後ろ指さしても
 ....
電気をつけないままの部屋で だらり 弛緩
久しぶりの死体ごっこ

死体の損壊状況は脳みそが酷くただれている位
胃の内容物は八海山と寒梅、久保田
最後に電話で話した人物は元バイト先の先輩
ホ ....
バイクが壊れた夜 赤いスピードメーター
まわらないエンジンキー 雨
赤い三日月からしたたってくる涙は一体誰の

ミラーがシートが血に染まって
私が私が千切れてく

死にたいと思う身体
 ....
耳を塞ぐと聞こえるんだ
自分の鼓動 命の脈動 神経系統の音
音が音が聞こえるんだよ
君の君の君の声が

「君はどうして僕を愛してくれるの?」

「どうして、ってそりゃあ君が珍しいサンプル ....
モノトーンの殺意に時折襲われる
自分自身への殺意

死はゼロか?否。
肉体が消えたのならゼロには限りなく近い
だがそれは別次元であって
生まれる前に時が戻ったわけではない

「それ」は ....
その乱刃の切っ先、どこへ向ける?
君の、白い白い陶器のようなおとがいに
するりとすべらせたなら、なんて美しいだろう

真紅の血しぶきは白い肌をぬらして桜色になる
何時間、眺めていたとて飽きな ....
4年は乗っているバイクのNランプがつかなくなった
あれ?と思っていたらブレーキ灯もウインカーも
つかなくなってしまった

バイク屋のお兄さんが云うには
何処かの線がぷっつり切れているらしい
 ....
上品なうぐいす色をした、ふわふわの翼



雪降る前の寒々しい日、
びうびう風は吹き荒れて、
いつもにぎわう公園には誰一人いない

空を仰げば揺れる電線、
どんどん雲は流れ流れて、
 ....
背中が無防備すぎるから
思いっきり蹴りたくなるんだ

気持ち良さそうに伸びをするから
ボディーがガラ空きだぜって
思いっきり殴りたくなるんだ

平手打ちで頬にもみじ作りたいなぁ
死角か ....
満月を射殺した晩
僕らは冷たい身体を寄せ合い眠る

まどろみは狂気の中に在って
僕は貴方の中に居る

弾倉を回転させ月の欠片を6つ
装填したら
僕と君の心臓に狙いを

月は満ち、欠 ....
この広い世界でHIV患者は8秒に1人
糖尿病患者は10秒に1人
死んでいると云う

そんな世界で私は呼吸をしている

生きて 思考している
生きて 恋をしている

その命がどんなに素 ....
「僕は狂っているのだろうか」

真剣な顔をして問うた彼を目前にして
あろうことか俺は吹きだして笑った。

狂ってるか?だって?
馬鹿馬鹿しい。だって人間なんてさ、

「狂ってなきゃ生き ....
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下まで赤で染め抜いていく。

生温い血溜まりに座り込んで
私は貴方の声を聴く。

「はやくはや ....
軋む骨 滲む血

白い皿の上に横たわる 頭部のない私の死体
当然の帰結のように
導き出された答えのように

あるいは悪い夢のような日常を終わらせるみたいに

夜毎 夢の中で惨殺される私 ....
愛する人と手を繋いで眠ると
このまま死ねたらどんなに幸せだろうと思う。

そんなことを口にすれば
「一緒に生きてこうよ、これからも。何でそんなこと、云うの?」
なんて云うのだろう、きっと。
 ....
雨が降り出しそうな匂いがする
風が湿って雲がよぎって
あぁ、絶対に降る。そんな夕暮れ

誰も知らない世界の真ん中で
誰もが気付かれないように泣いていた
生きているだけでもう奇跡みたいだ
 ....
生首を抱えて逃げる 君はさしずめメデューサ
目を見てはいけない 目を合わせてはいけない
簡単に囚われてしまうから ね?

でもどうしてだろう 君の抱えているその首の顔
どこからどう見たって君 ....
赤い部屋 鍵の束
黒い猫 稲光り
足音 足音 遠くなる
人影 人影 消え失せる

(君は知っているだろうか この感情が何かを)

禁じられた書 落ちる窓
目隠し鬼 白痴の横顔
雨音  ....
硝子玉みたいなブルー ひとしずく ふたしずく
冴え凍るようなアイスブルー 色に反してあたたかい

白磁の肌にそぅっと触れる

(それは白昼夢のように奇妙な儚さを持つ)

光にたなびく髪は ....
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる

その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって

シャワーの中で ....
赤レンガの教会を目蔭をさして見上げたら
十字架が 落ちてくるように見えた
それは流れゆく雲の見せた錯覚

落ちてきたのは唯、その影


その日 空は嫌になる程 青くて
私は天に心を見透 ....
リノリウムの床に 不安定な緑
君は まだ 息をしている 午前0時過ぎ

祈りのために組まれた手は
逆に濃い絶望を想起させ
消えないランプは手術がまだ終わらないことを知らせている

「良い ....
涙色 空は蒼くて
水音がきらきらしてた

今日の後悔は明日には持ち越さない
反省、後悔は少なめの人生がいい 難しいけれど

だって明日死んだら困る
今日でも困る すごく 困る

毎日 ....
オートクチュール
私ぴったりに、しつらえた愛を下さいますか?

遠き月が啼く夜に
迷子のままでキスをする
盲目のロストヘヴン

でも独りよがりではいけないね
一人で恋は出来ないね

 ....
飛び込めないのは25メートル先の地上
あたし 空なら飛べるわ

耳鳴りがやまない
自分が嫌で吐き気のする夜

夜の闇に溶けたら君のもとまで行けますか?

鉄柵のうえで足を投げ出して
 ....
恋月 ぴのさんの朽木 裕さんおすすめリスト(119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
命ある限り君に- 朽木 裕自由詩310-12-23
遺影少女- 朽木 裕自由詩209-8-12
ねぇはやく灰に成っちゃえばいいのに、- 朽木 裕自由詩509-7-21
ハロー死神- 朽木 裕自由詩2*09-6-6
雨の夜の底で- 朽木 裕自由詩6*09-5-16
鼓動の意味- 朽木 裕自由詩508-11-19
死体ごっこ- 朽木 裕自由詩408-5-18
フルスロットル- 朽木 裕自由詩208-5-4
5.緩火と太陽- 朽木 裕散文(批評 ...308-4-12
遠い産声- 朽木 裕自由詩208-3-31
櫻の宴- 朽木 裕自由詩208-3-17
点滅不全- 朽木 裕自由詩5*08-3-6
一羽の鶯の命日とも呼べる或る冬の日- 朽木 裕自由詩2*08-2-13
君が悪いんだ- 朽木 裕自由詩4*08-1-31
PYTHON357- 朽木 裕自由詩308-1-22
生きる- 朽木 裕自由詩208-1-6
狂ってなんかいないよ、君は僕だもの。- 朽木 裕散文(批評 ...308-1-1
首落ち椿のささめごと- 朽木 裕自由詩5*07-12-26
獏の喰う夢- 朽木 裕自由詩4*07-11-15
世界の終わりのベッド- 朽木 裕自由詩4*07-11-8
教えてください、かみさま- 朽木 裕散文(批評 ...3*07-10-30
既死の女- 朽木 裕自由詩3*07-10-16
羅re:覩- 朽木 裕自由詩4*07-10-9
帽子屋の夜は雨降り- 朽木 裕自由詩4*07-9-7
おやすみ、金魚- 朽木 裕自由詩4*07-8-31
視覚的絶望- 朽木 裕自由詩4*07-8-14
アナフィラキシーの夜- 朽木 裕自由詩3*07-8-9
008- 朽木 裕自由詩5*07-7-22
オートクチュールの愛- 朽木 裕自由詩5*07-7-16
夜を泳ぐ- 朽木 裕自由詩4*07-7-12

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