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不協和音の響く街
叫ぶ声はノイズに掻き消され
冷たく 雨と共に落ちた
真っ暗な空に微かに見えた月
あなたも叫んでいるのですね
過ぎゆく季節に霞んで ....
いきおいを増し
加速し続ける時間(とき)に
取り残されてしまった
そんな君へ
「幸せの価値観なんてものは
誰が評価できるもんじゃないんだよ」
なんて言ってみたら
....
こんなにも遠い夜明け
肌は一段と白くなってしまった
ベトナムの生春巻きやら
インドのカレーやらを
物欲しそうに眺めているのだろうか
大人も子どもも寝てばかり
ニ ....
何故だろう
生まれ落ちた言葉のひとつも
君に伝えられない
やさしく降りそそぐ
木漏れ日に
いまは心を委ねたい
目を覚まして
君がそばに居てくれたら
最高
....
新しい雪へ
眩い光が降りそそぐ
白い世界から
窓ガラス一枚の
暖かい部屋で僕は
UVなんてものを浴びずに
ニュースばかりを見ている
今日もたくさんの人が死んだ ....
降りだした雨が
ひたすらに歩く
あなたを休ませた
行き着く場所は
何処でしょう
誰にもわからない
誰にも知りえない
差し出された傘を
あなたは必死に拒むけれど ....
踏み切りを
越えて
交差点を
左に曲がれば
君の家のはずだった
しばらく来ないうちに
ずいぶんと変わってしまったみたいだ
君の笑顔青空に描いた
「また逢いに ....
何事もなかった
そんな天気
昨夜あんなにも悲しくて
泣き叫んでいたのに
変わったことといえば
痛いほどに腫れている目
それくらい
雨でも降っていれば
もう少 ....
曖昧なその瞳に
躍らせて
溢れ出す涙は
頬を伝わらないから
BGMに身を委ねて
あなたを感じるわ
曖昧なその瞳に
酔わせて
ぼやけた瞳は
あなたを映さな ....
どうして此処にいるのか
そんなこと考えてもわかんない
いつかわかるのかな
なんてとっくに諦めてます
窓の隙間からシャアシャアと入ってくる風
隙間風
冬の風
それでも太陽 ....
壁にもたれて
空を眺めて
そんなのも悪くないね
太陽は赤くなんて見えないし
月は碧くなんてない
星は黄色くなんてない
どうでもいいようなことを考えながら
壁にもたれ ....
たいそうな代物ではないけれど
ちょっと見てくれないか
つんと清ましたその顔で
てに取って見てごらん
とても綺麗だろう
そんな「たちつてと」作文
君の ....
昼間の熱気を忘れさせた
この静かな夜に
懐かしい音を聞いた
吹き抜ける風とともに
時間が意識を
失っていくようだ
波の音は止まることなく流れ続け
私だけを孤独にさせた ....
鬱陶しい湿度で目を覚ます午後
誰かがしきりに不快な音をたてている
夢の続きを思い出せずに
煙草に火をつけた
君が居なくなってから
一年が過ぎようとしている
布団は臭 ....
簡潔に語れば
それで済むのかもしれない
脳みそか声帯か心か
何かがそれを拒絶する
星や月や太陽さえも
鬱陶しく思える
唯、この手は震えるばかりで
たった一言 ....
少しずつ
たくさんのモノを手にして
少しずつ
たくさんのモノを落として
久しぶりに覗いた箱の中には
大したモノは入っていなかった
月はやさしい灯りで照らしてくれた ....
熱い季節が
過ぎ去り
憂い
木の葉落つる
秋風
紅く染めたその色を
華やかに照らして
熱い季節
そして
流れゆく
青く冷めた ....
霞んだ月から光が漏れるのを
水面からみていた
微かな存在の微かな叫びは
何らかしらの影が覆いつくし
あまりにもあっけなく消え去った
何だか悔しくて石を投げつけた
何度も ....
どうしようもなくて苦しくて胸が
どうしようもなくてただ泣きたくて
そんなときに限って空のティッシュ箱
なんだか少し可笑しかった
堪えきれずにこぼれた涙が
行き場所を求めて彷徨い ....
太陽の光を浴びて花は育つもの
私は時に太陽であり
時に花であった
そこにはいつもあなたが居た
雲に覆われようとも
夜が訪れようとも怖くはない
いつだってあなたを感じていられ ....
心地よい風が肌をかすめた
過去の情景を思い返す夕暮れ
見上げた月は
いつもより明るく
寄り添う星とともにそこに
なんとなく
ただ何となく
夫婦のように思 ....
地球は回っているのだと
ジャンプしてみた
着地した場所には穴が開いていて
下半身は中に入ってしまった
訳がわからず飛び出た
すると今度はもっと深い穴に落ちた
真っ暗 ....
海があった
それは雲だったのかもしれない
美しい景色
雲海という言葉があってよかった
そうでなければ僕はこの海をこの雲を
なんと表現しただろうか
....
それでも僕は君を愛していたいと願った
ただ、それだけのこと
窓に流れる光を眺めては
ため息ばかりを吐き出していた
恐ろしいほどに静まり返った胸を
恐ろしいほどに高まった ....
懐かしい風の吹くこの丘で
過ぎ去った時間に思いを馳せている
変わってしまったのは自分か
それともこの景色だろうか
冷たい風に吹き飛ばされて
僕は消えてしまいそうだ
....
濡れた手は氷を引き寄せる
氷は濡れた手を引き寄せた
私はあなたを呼ぶ
あなたは私を呼んだ
届かない想いは
いつまでも消えずに
想いはやがて
あなたのもとに
....
虚ろな目をして
君は空を見ている
幾分か暖かくなった風に
お辞儀をした
鼻の奥で微かに感じる微笑み
心は癒されはしないのだろか
永遠に
「絵具で描 ....
鼻先をかすめた寂しげな風が
街の色を変えてゆく
音を消してゆく
それなのに
黒のタンクトップなんて着てる
それなのに
ビーチサンダルなんて履いてる
皆は気付かない振 ....
「そうだね」
君はかるく頷いてまたテレビをみた
くだらないニュースが何度も繰り返し流れていた
償いきれない罪はもはやそれは罪ではなく
一種の善のように思えた
欠 ....
くだらない毎日に唾を吐き捨てて
お座なりの笑顔を君に送った
くすんだ血液はそれでもまだ
透明な濃度を残している
頬つたう雫はとうに
枯れ果てていたのに