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流れてく 菜を冷やした小川の 見えなき終
そんな事を思い出していた この遠い地で
弔いの灯は風に泳ぎ 灰は風に舞う
皆を覆い隠して 空へ
消えた
貴方がくれた 幾千のもの
わたしの ....
「高く 飛んでいる 者よ」
その息を耐え 焔の先に何を見たか
翔んで行く音 携え 心に想う花
結びの先 拓けて行く道 渡る舟の上
ここからでは見えないものを 眺める二つ眼差し
飛 ....
〜永遠にすれ違う 一番不幸な彼女のお話〜
暮れ入り延びる季節 蒸しの熱を孕んで
日には烏が 夜には虫が
またあなたを具現しようとする
長い月を 糸だけで繋がるは 寂しさ
「本当は ....
水を流して 産まれる星達は瞬く
背を向け合い 聞こえぬようにと 遠くに結ぶ
駆け出し また止まる
目の前の 細く乾いた道
黒の滴りは
また知らぬ影と交ざり合って すれ違う
焦心 ....
鮮やかに降り積もる 霰は霞み 日より煌めく
知らぬ記憶にあり それでも待ち続けるもの 春風
あまりにも温かく 色鮮やかで
「妬ましき」
寒さに拱いて 氷に委ねる 身は剥離する
その景 ....
一ノ妙
その命の長さ 七つの月
おぎゃおぎゃと 君はどんな声で泣いたかしら
「ねぇ 見て 手を握りかえしてくれるの」
ちぃさなちぃさなお手手 小指をすこしだけ掴むの
....