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さかなの匂うまちから 黒い袋を抱えて
私は電車の座席にすわっている
黒い袋をおさえて
乗客の視線が私の膝の上に集まっている
おさえても おさえても 黒いゴミ袋が飛び跳ねるのだ
まだ生きている ....
その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう
その人は今日 死者の位置 ....
薬を与えられ
曝し首にひとつひとつ丁寧に並べられて
菊は咲く
結ぶ露にさえ重すぎて
添え木に縛られ 立ったまま咲いている
花の高さにあなたは背伸びをして
「真夜中にも美しく咲いているの ....
雑木林の木々に囲まれた湿った寂しい道を登ると
不意に緑の沼に射すくめられる。
ホテイアオイがゆっくりと揺れ ボーボーとウシガエルが鳴いていた。
あの年 この沼にまるまる肥った川エビがわいた。
....
さかなの匂うまちから
黒い袋を抱えて
私は電車の席に座っている
黒い袋をおさえて
乗客の視線が私の膝の上に集まっている
おさえても おさえても 黒い袋が動くのだ
死にたくはないと跳ねるのだ ....
ぼくは大切に飼っていたのである
泥川からザリガニを取ってきて 喰わせた
嘴の一突きで赤い頭を割り ピーコは喰った
切り株のうえに
おとうさんは羽を押 ....
タンス 太宰を愛読した母に
私は息を殺して そっと 新しいタンスに耳を当てている
朝から、母がタンスから出てこないのだ
怒りの ....
さくら
ガラスの向こう そのむこう 窓ガラスのむこうに
水銀灯に照らされ さくらの花が満開でした
風が吹いたのか
さらさら さらさらと 寂しく花びらが舞っています
レモンの匂う ....
ただのみきやさんの島中 充さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
黒い袋
-
島中 充
自由詩
5*
15-5-26
耳
-
島中 充
自由詩
7*
14-11-24
詩花
-
島中 充
自由詩
6*
14-11-13
沼
-
島中 充
自由詩
4*
14-11-3
_かぶと
-
島中 充
自由詩
6*
14-10-23
ピーコ
-
島中 充
自由詩
5*
14-9-26
タンス
-
島中 充
自由詩
7
14-9-12
さくら
-
島中 充
自由詩
7
14-9-9
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