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2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た薄緑の突起が、寒さで枯れてしまわないよう温もってやる。ポケットに突っ込んだ手の握りは優しい。握った手 ....
一章 血
黒人の肌からは
真夏の匂いがする
この血はどこから来たのか
それを辿ることができるのは
魂の道筋があるから
来るべき主語の行方があるから
主語のない国へ僕は行こう
....
ようやく、わたしの冬眠が、始まった。
再び、負け惜しみに身を焼べる、
それは、昔から、望んでいたことで、
木漏れ日を身篭る、晩秋のにおいを抱え、
磁場の上に、星は繁殖する、
....
赤の世界。
掌、日焼けの少ない白い太股は、車の赤ランプを浴びている。黄色い布は暖かそうな、かつ目を閉じたくなるような眩しいオレンジに変わった。だが、青いトランクスだけは毒々しい紫に包まれて、すっかり ....
石炭を詰め込んだ袋を背負い、夕焼けの帰路を歩く。丘をなぞるように続く細い道には足跡が続く。その中に昨日の雨水が溜まり、夕日がぽつりと溶け出す。二つ目の峠を下りた頃、炭鉱から帰る途中らしき女性を見つける ....
ながすぎたうたが
ながされていった
しぶきゅうふは
かもめになってそらをとぶ
わたしたちのすごしたはまべに
おとこたちのゆうべは
おんなたちのあしたで
くずされたすなが
ふたたびた ....
もう遅い。君は叫ぶだろう、倒れていく数々の唇を、燃えていく語尾の散らす火花を前にして。辺りに飛び火していく頃、君の眸の向こう側には、死人が出ているのさ。言葉を奪っていった魂が、私の中の無限の回廊を駆け ....
嵐が、
やって、
来たのは、
雪の日が、
明るかったからで、
石が、
軽かったのは、
なぜ、
だろう、
砂の、
呼吸が、
胸を、
締め付ける、
大地の、
方が、
....
ただのみきやさんのkaz.さんおすすめリスト
(8)
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語る死す、語る生まれる
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kaz.
自由詩
3
17-2-11
大洪水
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kaz.
自由詩
4*
16-6-9
隠れ里
-
kaz.
自由詩
3*
16-5-28
透明赤シート
-
kaz.
自由詩
2*
16-5-28
死者の道(化石)
-
kaz.
自由詩
1*
16-5-22
かもめ
-
kaz.
自由詩
4*
15-9-21
腐れ外道(憂鬱の愛撫)
-
kaz.
自由詩
1*
14-12-22
墓石
-
kaz.
自由詩
5*
14-9-15
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