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離別すること
それははじまりである
丸い空が
しわがれ声をあげて
許しを乞う
そのとなりで
友はしずかに
そして
激しく雨になる
空がにわかに
なまりを
たくわえてく ....
ひどい罵声が飛んでくる
いきなり物が飛んでくる
わたしも避けながら 投げかえそうとする
むこうでは 言葉が渦を巻いていて
次の言葉が 今にも襲い掛か ....
前田ふむふむ
鳥が飛んでいる
ひとつの銃弾から
ひとが生まれる
羽が砕かれ
動かない鳥のなかから
声が生まれる
声は
夜の輝きである
ひとりが声をあげれば
....
ことばのない土を
ことばのない空を
断崖が しずかに線を引く
その聳え立つもの
佇むわたしの踝は
夕凪を握りしめている
その夏の
無効をうきあげる
屈折 ....
喪服を着た父が 部屋の隅にいる
悲しいほど
とても暗い場所に
かなり寝たので 夢だったのか ひどく汗ばんでいる
耳をふとんにあてると 父が階段を上ってくる気配がした
....
ものを捨てる
なにかを捨てることに
ときにためらい うしろめたさを
感じながら
一方では恣意的な解釈を
遠いツンドラの泥土のし ....
うしろからきこえる声
噛み切れば
冷たい雪を
ひとつひとつ積むだろう
棺の
かわいた脈動
その影を
一本の湿地の思想に
束ねている
あなたの
まぶしい眼光 ....
眼の中の
草を刈る人たち
そのふむ土に
灰はあるのか
黒く固まる
もうひとつの眼
形状に
手をくわえれば
風
内部へと
身体を沈めていく
....
わずかにからだがゆれている
冷気さえ眠る夜に
自分がふれた蛍光灯のスイッチの紐が
ゆれているのを見て
からだがむしょうにふるえてくる
ずいぶんと経たが
もうな ....
あなたは何において父の後継者なのか
という問いに
わたしは おそらく負債において
といったときの
背を伸ばした麦の穂は
熱帯のようなひかりの拒否に
砕けかれていく
いまは
....
ふかくふかく沈んでいく
ひかりが ひとつひとつみえなくなり
一番遠くのほうで白い水仙がゆれている
たびたび あわがすこしずつのぼっていくと
呼吸しているこ ....
ただのみきやさんの前田ふむふむさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
誕生____3.11に寄せて____
-
前田ふむ ...
自由詩
14*
17-6-19
怒鳴る男________寓話的—詩の試みデッサン
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前田ふむ ...
自由詩
6
12-12-9
神話—デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
8
12-12-6
追悼のうた—デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
3
12-12-3
冬のおわりに_デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
5
12-12-2
蒼い思考_デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
6
12-12-1
葬送-_デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
5
12-11-30
声_—デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
6
12-11-28
新生_デッサン
-
前田ふむ ...
自由詩
9
12-11-23
家族写真—デッサン____
-
前田ふむ ...
自由詩
3*
12-11-20
朝—デッサン_____
-
前田ふむ ...
自由詩
11*
12-11-20
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