すべてのおすすめ
ネェ、お願いだから。私が代わりにいっぱい泣いてあげるから、泣かないでほしい。
もう君は応えてくれないから。終わりだよね、慰めることできない。
冷たい君の指ばかり思い出しては、なぞる。
....
少女のユメは、こんな天気の良い日にピクニックに行くこと。
前の日の夜に仕込んだライ麦入りの食パンで作ったサンドイッチと。
朝に入れたミルクたっぷりのエスプレッソを持って。
....
後ろ髪を惹かれる想いで、まだ君を忘れたくないって思ってる、ほんと。
君が、長い髪の方が好きだって知ってるし、会えない分ずっと伸ばしてたのは、ほんと。
でも、諦めなくちゃいけないからと思ってる、ほん ....
過ぎ去っていく時間の儚さと遠くはなれる距離の実寸を測って
水の反射できみのここを感じられたら良かった
きみへ向かって放り投げた幾つかの
黒い線で描かれるたびにNOTEがちぎれてゆるゆ ....
白い粒が膨らむ 弾けて落ちる 鈍くハネル
-ポップコーンの散らばった並木道
白い粒が膨らむ 弾けて落ちる 鈍くハネル
-ソーダ水のつぶれる気泡みたいに
白い粒が膨らむ 弾け ....
黒いパンツと白いTシャツをたたんでしまった。
レースのブラジャーとパンツ、赤・黒・青、全部捨てた。
西遠くきた乾いたふくは、こないだの火曜日に。
2年前に心配されていた交通安全・学業お守りも ....
水面を
揺らさないように
しずかに
飲み込んだ
息を
止める
息を
こぼしてしまえば
瞬く間に
揺れ打ち
歪む満ちてゆく月
レターズ
要らない服を捨てようとあけた押し入れ、色あせたYellowボックス
綴られた文字を黒ずんだリングの合間に戯れにくぐらせ
冷めた色を香ぐ
忘れようと、涙
笑顔を覚えて ....
ビニール傘さしてぼんやりと空をみあげてた。
ぽたぽた落ちる雫、ひとつひとつに混じって白い絵の具の水玉模様が描かれていく。
-たったそれだけの時間。
一人で酔い冷まししながら見上げる ....
息停めて
ほーっと階段一気にかけあがってみてん
一息ついて
階段の踊り場でふっと息をのむ
あっちゅう間に十段も飛ばしてしもうた
もったいないことしたかなぁ
そっと視線を ....
雨に唄えば、何かがころげおちてくるから、月を眺めてたんだ。
子供の頃、聴いてた愛しい人の声を探してるんだ。
雨の日は、ただ雨の匂いがするだけで濡れてもすぐに乾いた空気に肌を ....
ここに戻ってくるまで5年くらいかかったみたい。
「きっと」
きっとの「き」は、希望。
きっとの「き」は、綺麗。
きっとの「き」は、奇跡。
こうやって綴れる言葉になったみたい。
....
赤い花を摘む男の指に見惚れてしまった
ゴボウ色に染まっている自分の指先を見つめながら女は赤い花を積む男を見ていた
男は何事も気にしないまま赤い花だけを摘んでいる
ゴボウ色の指をした女は自分に向け ....
空を見上げながら 手つないで歩いたら 君は僕の特別になるよ
明るい空は 僕と君の足取り 柔らかい風でくすぐる
落ちてきた紙飛行機 君と僕の目の前を横切る
僕の右手に拾われて 君の左手添えられて ....