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雲が湧く

あの水分はかつてどこでなにをしていた

洗顔の水

水溜まりの水



せせらぎ



こぼしたジュース

幸福というものもそういったものなのだ

幸福というものも

あの優しさやあた ....
どうかしたのと

問われれば

べつにとしか答えられない

どうかしたこと


狭い空

窮屈な大地

一点しか見つめられない

夕焼けの海

雲の色


どうかしたのと

問われれば

べつにとしか ....
あなたの特上の幸せを想う

そんな試験を毎日二万回する

ため息や胸痛がさいきん

一回だけになったんだよ

そしてちょっぴり悔しそうに

微笑めるようになったんだ


あな ....
街全体がさみどりの煙のなかにあるようだった。

煙が目にしみる。

街道に木々がつらなっている。

そこには生まれたばかりの新緑が散らばっている。

この柔らかな色彩。

時間がま ....
突然工場が爆発したり

突然歩行者に車が突っ込んできたり

時限爆弾のようなものでも

ぼくらの周りにはあるのだろうか


太陽の磁極が5月

四重になるのだという

こんな ....
優しい。

痛くない。

傷ついてきたことも

静かなam

ひとの数だけ

ふつうに雨に濡れている


雨の日のam

ひとのいる場所に

一人でゆくのが好きだ
 ....
有限時間というリュックサックに

たくさん詰め込んだ愛や心配

一つ出し二つ出ししてゆくうちに

リュックサックには

あなたのこころが入ってゆく


それがあったかくて

 ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
灰色のひかりが街道に爆発している

そのひとつひとつが銀河のようだ

とらえ所のないまぶしさに視線を落とす

花びらがアスファルトにこびりついている

となりの土に草葉の緑

それ ....
数日前退院をして

足を引きずり引きずり

日常をおんぶしながら歩いている

病室よりも冷たい風を

春と感じて

ふたたび光線のなかにいる

それにまだ慣れないで照れている
 ....
仲間たちの家族の声がこだました

このこだまを体を張って守ろう

強い集中と前進する覚悟だけだった

なにかに重ねるように想うことで

なにかに包まれているような感覚があった


 ....
風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
金星と木星に

月が挟まれていた

月のサンドウィッチ

星が二種類のパン

二種類のパンで挟まれたサンドウィッチ

食べたくなった


同じパンに挟まれたサンドウィッチより

安心感のある食感ではな ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
すこしの雪に戸惑うほど

世界が不安にまみれていた

春の切実

3月なのに春が見あたらない


夏のばくだん

夏がしずかだ

メロンに煙草がばくだんだった

秋の煙だ ....
六分咲きの梅をゆく

見つめる訳でもなく

香りのなかを歩いてゆく

ちいさくなって

盆栽を歩いてゆくようだ


つぎの休みまで待てなかった

人込みはまだ

春ほどではなくて生を隠している

お茶 ....
ゴムを買って薬局を出た

冷えたぬるい大気が

工事現場のような明るさだった

さっきより空が黒くなっている

ああ、ぼくは、自由で不自由だ


アパートにひとに会いに行く

階段の音

暮らしの匂う ....
雨上がりの夜道に

コロッケの香りがする

青黒く湿った夜道に

外灯ほどの幸せが停まっている


津波や原発に

ぼくらはいまだに傷ついている

自然をコントロールするため ....
たのしい

つぶやいてみた

ひろってもらえた

ぼくのつぶやき

たのしい


不思議な映画のような

ちいさな命

ちいさなものへの愛情


たのしい

つ ....
リズム、フレーズ、バイブレーション

メロディにスパイス

壊しながら構築する

リズム、フレーズ、バイブレーション


星が明るかった

夜が風が冷たかった

月だけが笑っ ....
湿り気のある冷たさ

青灰いろが白んでいる

桜の木々のつらなりが

濡れた茶色で春を待っている


朝にひかりが影のよう

冷感症のおんなの背中には

絶頂のあとの汗が垂れ ....
眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける
 ....
きみが傷つき力が入らなくなる

無理をしているきみも

息抜きしているきみも

ぼくが抱きしめ支えているから

地球のおもてでこんなに淋しい

うまくいかないときも

うまくは ....
ドビュッシーがながれる

そぼくな悲しみが

山のなかの

森のなかの

鏡のようなところに

妖精になって集まりだす

音楽は時間だ

時間のひとつの愛し方だ

コン ....
変化をおそれるな

適者生存なんだから

幸せになろうと思うな

思えば今が

不幸せってことになるから


ぼくらの経験なんて

誰かが既にしていることなんだ

哀しい ....
しがみついていた

おっぱいを静かにきつくすっていた

ぼくのあたまは撫でられていた

もうひとつの手は優しいゆびで

ぽろんぽろんと撫でられていた

このまま眠っていいですか
 ....
ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せるほど

ぼくは澄んではいない


吹き消されない光の源

その物真似をしている


ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せる ....
テレビであじさいの描き方をやってた

ぼくもそれをやってみることにした

灰色のクレヨンで花びらをテキトーに描いた

それからスポンジに染ませた紫で花びらをたたいた

可憐な色合いの絵が目の前に出来上 ....
恋月 ぴのさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸福- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-8-17
どうかしたの- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-5-26
二万一回目の試験- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-3
煙が目にしみる- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-30
突然のなにか- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-28
優しい。痛くない。- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-22
天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩512-4-20
ありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1912-4-15
土の草葉に- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-12
照れ屋の退院- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-8
感覚だけの春- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-4-6
春のアラシ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-3
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
月のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-26
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
そんなときラブソング- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-3-20
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-14
梅をゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-3-11
29日まえの満月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-3-8
雨上がりの夜道に- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-5
たのしい- 吉岡ペペ ...自由詩612-3-3
星が明るかった- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-28
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩512-2-25
天使にふれたい- 吉岡ペペ ...自由詩812-2-20
地球のおもてで- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-17
そぼくな悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-14
適者生存- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-11
おっぱい- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-7
ふたりで見た海- 吉岡ペペ ...自由詩2012-2-4
あじさいの描き方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-1-29

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