すべてのおすすめ
町をのぞけば 花のよな
空をあおげば 星のよな
きれいなものが溢れてる
だけど私はつまないし
だけど私は拾わない
そんなにたくさん持ってても
ちゃんとお手入れ出来ないし
歌も聴か ....
夜の湖の上を艶やかなカラスが舞っている
目が覚めると
今年はじめて秋の空を見た
青く澄みわたる空の果てを探っていても
見えるはずもなく
疲れ果てて しくしくと泣いた
夏の終わりに ....
夏の雲の合間に
今年一番の秋の空がみえる 高く
砂浜で拾った
貝のイヤリングを外し
私は空へ放った
両耳のとても小さな白い跡がルルと鳴って
いつか 私の熊さんが
ひかりの果て ....
カレラの帰りを待ち侘びていると
折に触れ
かわいいカレを思い出し涙する
深みどりの遊歩道を彷徨っていると
じーーっと 蝉が沸いて 瞬き
静寂に聞き入る痩せた頬をカレラが撫でる
足は地を ....
夕方の、くっきり輪郭がきわだった木々を見上げる。
この頃みつけた、夏の楽しみ。
きちんと呼吸して泳いでいた。木々の間。
でも、
やっぱり
暑くて暑くて 姿勢が崩れてきた。
ぼやけて ....
愛なんて知らなかった
思い描いては囚われていた
親を愛していると
彼を愛していると
彼女を愛しているのにと
言い聞かせていた
それなりの愛
桜の季節に
かれは訪れて
....
ベーコンチーズトーストを差し出す
どんなに慌ただしくても
両の目からの弧光
を浴びて
お腹 風船みたいだよ
やわらかいんだろうか
コーヒーを啜っては新聞をめくる
ひい ....
好物のベーコンチーズサンドに
下がる目尻
垂れたお腹
脆いんだろうか?
珈琲を啜っては新聞を捲る
秀でた額
背広を羽織り玄関から飛びだしていった
7年目の朝
いや、硬いかも ....
マフラーをとった3日後
ニット帽を脱いだ
うららかな陽射し
左腕にコートの重み
リビングルームの窓が
ぴかぴかになる
カフェのトイレにて
こっそり脱いだババシャツ
自転 ....
春はそっとやってくる
毎年必ずやってくる
まるで地球からの約束のように
だから 私は放り出される
野原の真ん中に
「春の嵐」
真っ白な頭に昨夜の天気予報がよぎっていく
私は冬 ....
{ルビ縁=ゆかり}ない土地で始まった新婚生活
陽に映され灯る若葉
満ちて空と青で繋がるまるい海
遠くと結ぶ虹
夕日の滲む朱い山
足下に松茸がつるり 頭上にさるのこしかけ
....
ひやり
頬にひいやり
まばたきをしたら
お日さまのこぼした泪は
空にひろがって
くりいむ色の野に
しろい花が咲いた
ぽつぽつぽつ
鳥が落ちて
風がめくれあがり
足音がかけて ....
美しい犬がいた
おばあちゃんが しゃべっても
おじいちゃんが ふらり通っても
見慣れない客の私が そわそわ頭を下げて
みつめても
じっとして
娘が話しかけると
ぺたんとした長い耳 ....
真っ暗だよ ここは
さっきは無人島にいて
波の音や小鳥のさえずり
ときおり とてんって 椰子の実が落ちたりしてた
青い空には雲が駆けてた
でもいまは真っ暗
だって宇宙だもの
宇宙 ....
星が見たいの どうしても。
地方から上京したての彼は
翌日 東京にあるプラネタリウムを探してきた
講義を終え掲示板の前で落ち合う
いつものように私は彼の後ろにまわると
彼の背負っているリ ....
マトリョーシカの
ながした涙は
乾いてのぼっていった
風が吹いている
虹のむこうに
見上げる
雪のあいま
ひらめく桜のあいま
海のつづきに
***青い星の歌によせて*** ....
風と雪が一体になって
すべて吹き去ろうとする
なんて
東京の人は信じないだろな。
こんな初めての日はすごく嬉しい。
秋田での出会いや繋がりや見聞きした全ての出来事も
消えてしまうだ ....
大寒の夜に
雪がおりてきて
花が咲いている
町に溢れて
あの日の約束はもうすぐそこ
雪国では1年に2回 桜が咲きます
天 からおちる
白 い花
惚 けてもいい
指 頬 首筋
お尻 まで濡れ
知る
雪
loop
三十回目のバースデーの朝
女は眠りの靄のなかつぶやいた
目をあけカーテンを開ける
飛び込んでくる朝陽
loop
携帯が光っている
Eーmailあり
午後3時の ....