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水槽の底を覗くと
ハイビスカスのペディキュアを塗ったあたしの爪先に
鱗がはえてゆくの
水の中なら自由に飛べるでしょう
水の中なら
退化する肺に
後悔などしていな ....
なぜふたりでねむる
よるはあったかいの
黄金色のお月さまが
くちどけするように
やわらかく滲んでは
ひとつ、星が流れた
ああ白い
横たわるわたしの
鳩尾のしたに耳をよ ....
おとなはみんなこまった
あるいは
憐れむ目をしている
幼さは無垢である
無垢は無罪ではない
うつくしいことばを
どれだけならべても
乾燥しきった
血色のない唇から
つたう おとの ....
清らかな
つぼみにむすめと
名を付ける
母の手をひく
二人のむすめ
*
残り香も
くれぬあなたの
着たシャツに
影を重ねて
子としての愛
*
滑り込む
指先に
目を奪われて
あなたに許す
花 ....
夜明けが待ち遠しいと思ったら
朝焼けが 綺麗だった
今朝
涙を拭った指が焼けるようで
それは
凍えた指先と
まだ眠たい頬の所為だと知る
高く抜けた空は
放射冷却
それ ....
一、花の葬式
明日が急いでいたから
上手くエアポート落ちた
鞄に聞かれたクロワッサン
経験したら恋しい
画面いっぱい、銀色の群生
幻想は午前中
探してた新聞紙に
好きだっ ....
誰が教えたわけでもなく
指で三つ、をつくる
しいちゃんは
たくさんを
それはささやかなたくさんを
欲しがろうとする
絵本読んで、と
わたしの膝上に乗っかって
ほお擦りするように ....
ほころぶつぼみは
握りこぶしを揺らす
乳飲み子の
すこしひらいた
くちびるのように
まあるい頬のように
まだ寒々とそらが暗く
いよいよ産まれる朝、
あなた
病室にとんで来て
....
女子校育ちは気がつよくて
と、眉を顰(ひそめ)る父の
たしなめる手にエスコートされ
日曜はショッピングに行く
青白いガラス窓の
温室に咲く花でさえ
その身を愛らしく
あざとく子種を残 ....
雪の聲がした。
急いで玄関に出てみると
吐息が 曇天を埋めるように、
真綿のような牡丹雪が
くるくる廻りながら白く染めていく。
庭先の物干し台を。
ヤツデの木を。
向かいの家々の屋根を、白く ....
メリーゴーランドにのりたいの
あの白い一角がいい
かげろうゆらめく
君の瞳に反射する
ひかり
昇華した太陽が
並んだ影を焼き付ける
アスファルト
蝉時雨を踏まない ....
薄き壁声ひそめるや我が城に珍客はきみ共同生活
壁隔て他人の君と同棲中 されど“汝の隣人愛せよ”
徒雲の凍てつく我が身憂ふのみ駅のホームに音もなし
ワンルーム ....
いってらっしゃい、と
みおくる
いとしいひと
あなたをおもう
そうして
かさをほします
さんがつのゆきは
ひがゆるむまでに
きえてしまう
あかし を おる
しろい ....
恋月 ぴのさんのフユキヱリカさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
揺らぐ、水面に
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フユキヱ ...
自由詩
2
09-4-27
アクアマリン
-
フユキヱ ...
自由詩
5*
08-9-7
彼岸の雪
-
フユキヱ ...
自由詩
11*
07-10-27
すかしゆり
-
フユキヱ ...
携帯写真+ ...
4*
07-4-30
放射冷却
-
フユキヱ ...
自由詩
8*
07-3-16
ページが綻ぶ
-
フユキヱ ...
自由詩
9*
07-3-9
黄色い星
-
フユキヱ ...
自由詩
18*
07-2-25
椿
-
フユキヱ ...
携帯写真+ ...
11*
07-2-12
アザレア
-
フユキヱ ...
自由詩
13*
07-1-9
友待ち雪
-
フユキヱ ...
携帯写真+ ...
4
06-3-27
ウニカウル
-
フユキヱ ...
自由詩
7*
06-3-20
ワンルームウィークリー・マンション
-
フユキヱ ...
短歌
2*
06-3-16
傘を干す
-
フユキヱ ...
携帯写真+ ...
6
06-3-15
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